世界の成人関節リウマチ患者調査 

2015年06月08日
ファイザー社は、世界13カ国の成人関節リウマチ患者さん3,600名以上を対象に行った調査の結果を発表。

患者さんの治療や疾患管理における経験や満足度だけでなく、患者さんと医療従事者の関係やコミュニケーションについても同時に評価したRA NarRAtive患者調査は、この種の調査としては初めてとなります。データによると、患者さんと医療従事者の関係、そして関節リウマチとその治療に対する患者さんの認識が疾患管理に影響する可能性が示唆されました。

ファイザーが後援するこのインターネット調査は、医師や患者支援団体のリーダーを含む27名の関節リウマチ専門家からなるRA NarRAtiveアドバイザリーパネルと当社のグローバルな協力事業の一環として、2014年9月から2015年1月までの期間にHarris Poll社によって実施されました。

調査データによると、

・患者さんの関節リウマチ治療に対する満足度、そして医療従事者との良好な関係が、疾患管理にプラスに影響する可能性がある。調査では、心配事や不安を医師や医療従事者に相談できる患者さんの方がそうでない患者さんと比べて、自身の健康状態全般について「とても良い」または「良い」と回答している割合が高い(43%対29%)。

・一方で、いくつかの問題も残っている。治療に対する満足度の自己報告と関節リウマチ管理に関わる病状の間にずれがある。調査では、関節リウマチ治療薬を処方されている患者さんの5人中4人(78%)が「治療法に満足している」と回答しているものの、同じ患者さんの中で自身の疾患が「コントロールできている」と答えたのはわずか30%であった。また、医療従事者によって病状が中等度から重度、または重度であると判断された患者さんの場合、患者さん本人の満足度と疾患管理に対する認識の間のずれがより顕著であった。

・治療目標設定時にシェアード・ディシジョンメイキング(医師と患者さんがともに意思決定に関与すること)を実践することが最も望ましいとされているが、調査の結果、患者さんは治療目標や不安、特に疾患管理や治療法について、医療従事者とよく話し合っていない可能性があることがわかった。疾患管理のために現在医療従事者にかかっている患者さんの大多数(83%)が、関節リウマチ治療に関する医療従事者との話し合いに満足していると回答した。一方で、やはり大多数(85%)が医療従事者との関係がよくなれば疾患管理がさらに改善されるであろうと回答している。

・現在さまざまな治療薬や治療法があるにもかかわらず、一部の患者さんでは最適な疾患管理が行われていない可能性がある。今回調査を行った全関節リウマチ患者さんのうち47%が、日常生活の中で何らかの活動をあきらめたと回答している。さらに、関節リウマチ治療薬に関しては、全回答者の42%が、関節リウマチの治療は関節リウマチとともに生きるのと同じくらい困難であると考えている。



RA NarRAtiveによる調査の手法について
2012年9月4日から2015年1月13日にかけて、ファイザー社に代わりHarris Poll社が世界13カ国の18歳以上の関節リウマチ患者さん3,649人 [アルゼンチン(217人)、オーストラリア(481人)、ブラジル(324人)、カナダ(237人)、フランス(122人)、ドイツ(525人)、イタリア(204人)、日本(354人)、韓国(168人)、スペイン(122人)、トルコ(123人)、英国(246人)、米国(526人)] を対象にインターネットで調査を実施しました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ファイザー]
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