「タワーマンションの階層別流通量と騰落率」 調査 

2015年06月12日
スタイルアクトは、首都圏で31階建以上のタワーマンションの中古流通量と中古騰落率を調査し、低層・中層・高層別に結果を算出。

【要旨】

■タワーマンションは、低層・中層に比べ高層階の売出率(流通量)が高い

■新築時と比較し中古騰落率が最も高いのは低層、実需はタワーマンションの低層階が狙い目


マンションの建物自体の階数が高ければ高いほど物件利回りが高くなることは既に公表済みですが、タワーマンションの中でも低層・中層は高層に比べ、中古騰落率が高く資産性が保たれやすいことが今回の調査で明らかになりました。

高層は実需のみではなく、セカンドハウスや投資を考慮した購入があるため、実需メインで購入される低中層に比べ流通しやすい傾向にあります。また、高層階の住戸はペントハウス仕様などハイグレード仕様のものが多く、新築時価格が高値となります。一方低層は、中層や高層に比べ、眺望面の訴求力が弱くなります。都心や神奈川南エリア等、タワーマンションに眺望の良さを求める人が多いエリアでは、大量に販売される新築時は価格設定が安くなります。中古販売時は市場価格に是正されるため、中古騰落率が高くなります。新築マンション検討時に、将来の価格の下がりにくさを考慮する実需目的の購入層には、都心や神奈川南エリアのタワーマンションの低層が向いていることになります。


◆集計対象・条件
住まいサーフィンの中古事例データベースを使用。1996年~2013年に分譲された階高が31階以上のマンションで高層(31階以上)、中層(11~30階)、低層(10階以下)のいずれにも住戸があるのは151棟。うち、2010年~2014年に、高層・中層・低層のどの層も売り出しがあった76棟に限定して集計を行っている(対象棟の約5割)。事例は面積、階数、売り出し価格、売り出し年が同一のものは重複とみなし除外している。

網羅率:対象棟に対する、集計実施棟の割合、網羅率
中古騰落率:新築時の価格と比較し中古売り出し時の価格騰落率
中古売出率:低層・中層・高層の各層の総住戸数に対して、売り出し戸数がどの程度あったかを率で表したもの

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