和食に対する認識調査 

2015年06月25日
ビデオリサーチは、国民の和食に対する認識を把握するために「和食に対する認識調査」を行いました。

【調査結果】

調査結果のポイント(1)
・カップヌードル・てりやきライスバーガーは6割が和食の認識
・「カップヌードルは和食」の意識は年齢が上がるほど高まる傾向


東京オリンピック・パラリンピック2020や和食のユネスコ無形文化遺産登録により、近年海外からの日本への注目度が上がっています。海外から注目される一方で、「日本人は和食をどのように考えているのか」に今回焦点を当て調査を行いました。そうしたところ、国民の和食に対する認識に興味深い結果が見えてきました。

「味噌汁」「玉子焼き」といった伝統的な料理では9割以上が和食であると回答。その一方で、ここ数十年で誕生した「カップヌードル」や「てりやきライスバーガー」といった料理でも、約6割は和食と認識しています。
年代別でみると、「カップヌードル」では、新しい文化の受容性が高いとされる若い世代よりも、高齢者のほうが和食の認識が強く、20代と60代では12.8ポイント差あります。
一方、「てりやきライスバーガー」では、若年者のほうが和食の認識が強く、20代と60代では10.1ポイント差となっています。2つの商品では、年代別の傾向が異なっていました。

調査結果のポイント(2)
・カップヌードルは「日本で発明された」といった“背景”から和食の認識
・てりやきライスバーガーは「ご飯を使っている」といった“素材”から和食の認識


カップヌードルの和食と思う理由は、「日本で発明されたから    」「日本で初めて作られたものだから」といった「背景」(64.5%)や、お湯を入れてつくるという発明に付随した「調理方法」(15.7%)が主でした。
年齢別で見ると「調理方法」を理由に挙げた割合は60代が20代よりも20ポイント高くなっています。「カップヌードル」が日清より発売された1971年(昭和46年)は60代にとっては10代後半から20代前半という青春時代にあたり、「お湯を注ぐだけで出来る画期的な料理が日本で発明された」という印象が強く残っているようです。
一方、てりやきライスバーガーでは、「ご飯を使っているから」「パンの代わりにライスを使っているから」といった「素材」を理由にした割合が大きく73.6%で、年代による差異はみられません。
ここ数十年で誕生した2つの料理ですが、年代によって和食と思う割合には大きな違いはありませんが、その理由には違いがみられました。

調査結果のポイント
・和食かどうかの判断基準は複雑であり、その認識は年齢によっても異なる


このように、和食とひとことで言っても、その捉え方やその理由は様々でした。背景には、日本の料理が、「海外の料理を吸収」、「海外の日本料理を逆輸入」、そして「新しい料理を発明」など、複雑に変化・進化してきている点があるようです。


【調査概要】
調査方法:Webアンケートにて実施
調査エリア・対象:全国・男女15~69歳 (有効標本数:1,000サンプル)
調査期間:2015年2月27日(金)~2015年3月7日(土)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ビデオリサーチ]
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