長時間労働についての調査 

2015年07月06日
全研本社が運営する働き方と天職を考えるウェブマガジン「瓦版」は、最近社会問題になりつつある長時間労働について、ユーザーの声を集め調査いたしました。

残業、長時間労働の問題は今に始まったことではありませんが、社会的に問題視され始めてきたのは最近のことです。瓦版「働き方白書」では、一体どのぐらいの人がどれだけの時間働いているのかについて調査してみました。
対象は瓦版ユーザー。調査期間は、2015年6月2日から2015年6月16日。回答者は441人。男性167人、女性274人。年代は、20代277人、30代117人、40代38人、その他9人、でした。ではみてみましょう。

【調査結果】

そもそも、いつも何時に帰っているのでしょうか。最も多かったのは、「19時~20時」で27%でした。次いで同率で定時、「20時~21時」が20%。始業時間にもよりますが、ここまではギリギリ、長時間残業のリミットいえる時間帯という感じです。

長時間残業ゾーンとなる「21時~22時」は14%、「22時~23時」が12%、「23時以降」が7%なりました。フレックス制などもありますが、普段21時以降に帰宅するというのは、あまり健全とはいえない印象です。それでも33%。3人に一人はいる計算ですから、長時間残業が蔓延しているといえるのかもしれません。

ちなみに、定時は何時なのでしょうか。過半数を占めたのが、「17時~18時」で58%でした。次いで「18時~19時」が15%。「定時なんて言葉は忘れた」という、残業の常態化を示唆する回答も11%ありました。帰宅時間とすり合わせると、多くの人が残業をしているイメージです。

ではなぜ残業するのでしょうか。一番多かったのは、「仕事量が多過ぎる」で48%でした。続くのも「次々と仕事が降りかかるので」(18%)なので、同じような理由といえるでしょう。やはり、仕事量が多過ぎるという根本的な問題が、ビジネスパーソンの残業の元凶といえそうです。

気の毒な理由としては「周りが帰らないので」で17%、連絡待ち状態が7%となっています。なんとも日本的な理由ですが、「帰りづらい」が17%は意外に少ない印象です。

最後に、残業は報われているのでしょうか。その対価となる残業代が出ているのかについては、55%が出ると回答。過半数を超えました。当然残りの45%は出ていないワケですが、そういう人に限って残業を強いられているとしたら、気の毒ですね。

【日本の労働生産性】
公益財団法人 日本生産性本部がまとめた「日本の生産性の動向 2014年版」では、OECD加盟国34か国中、日本の労働生産性は22位。主要先進7ヶ国では1994年から20年連続最下位となっている。働く時間に対し、アウトプットが少ないということだ。その元凶が蔓延する長時間労働によるものは言うまでもないだろう。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015/6/2~2015/6/16
有効回答者数:441人
回答者の属性:20代62.8%、30代26.5%、40代8.6%、その他2.0%
男女内訳:男性37.9% 女性62.1%

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[瓦版]
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