「夏場の水分補給」についての実態調査(30代~50代男女対象) 

2015年07月07日
味の素は、30代~50代の男女300人を対象に、夏場の水分補給として飲んでいる飲料、および、夏場の熱中症対策として適切だと思う水分補給法や実際に実施している方法などを含む「夏場の水分補給」についてのアンケート調査を行いました。

<本調査の目的>

本調査を通し、年々増加傾向にある熱中症を起因とする体調不良の発生を低減するため、熱中症対策に役立つ夏場の適切な水分補給について、より多くの方に気づきとなる機会を提供し、理解を深め、実践の普及促進を図る。

<調査結果>

【夏場に感じたことのある体調不良について】
■1.30代~50代の6割以上が「めまい・たちくらみ」「倦怠感」「食欲不振」など夏場に不調を感じたことがある。

夏場に感じたことのある体調不良について質問したところ、「特にない」と回答したのは約3割に留まり、6割以上の人が何らかの体調不良を感じたと回答しました。その中でも、「めまい・たちくらみ」(40.0%)、「倦怠感」(36.3%)、「食欲不振」(33.3%)などの回答者が上位を占めていました。それぞれ不調を感じた時の対処法として共通して多かったのは、「涼む」「安静にする」「特になにもしない」という回答で、「水分補給」をしていた方はそれぞれの不調によりばらつきはありますが、1割程度の方が行っていました。「めまい・たちくらみ」「倦怠感」「こむらがえり」は体内の水分不足が進んだ状態に現れる不調でもあります。夏場に大量の汗をかいた際に、適切な水分・塩分補給を行えていないことも一因となって、体調不良を起こしている可能性があります。

【夏場の熱中症対策としての適切な水分補給の認識について】
■2.「水分と一緒に塩分も補給する」ことを適切だと思っている割合が45.0%を占めているのに対し、実践している割合は13.3%と3割以上の乖離がある

また、夏場の水分補給方法として回答者が適切だと思った方法は、「こまめに」「朝起きたら」「夜寝る前に」といずれも推奨する方法が回答されていました。しかし、「喉が乾いたら」という、水分補給が遅れがちになる方法を回答した方が47.0%と多く見られました。さらには、夏の水分補給としては推奨されない、「ビール(アルコール飲料)」と回答した方も2.3%という結果になりました。また、実際に行っている水分補給方法についても聞いてみたところ、ほぼ同様の傾向が見られました。
その中で違った傾向を示したのが、「水分と一緒に塩分も補給する」「スポーツドリンクを飲む」で、水分と一緒に塩分も摂ることを適切だと思っている人の割合が45.0%を占めているのに対し、実際に行っている人の割合は13.3%と1割強に留まり、3割以上の乖離がみられました。
一般的に、「水分補給が大切です」と伝えられますが、水分は塩分と一緒に補給することが重要です。
今回の調査から、水分だけでは十分でないといった認識が半数程度浸透している実態がみられますが、認識していない方も含め実行に移せていない方が全体の9割にも上っています。この中には、実際に行えているにもかかわらず認識していない方、実際に行っていない方が含まれると思われます。この、水分・塩分補給が実行されていない理由を、今後明らかにしていく必要があると思われます。

■3.夏場の水分補給で4割以上が飲んでいる飲料は「お茶」「炭酸水・ミネラルウォーター」「スポーツ飲料」

熱中症対策とは別に、実際に夏場にどんなものを飲んでいるか聞いてみたところ、緑茶・紅茶・コーヒーなどの「カフェイン入りのお茶」(50.3%)、麦茶などの「ノンカフェインのお茶」(46.0%)、「炭酸水・ミネラルウォーター」(45.7%)、「スポーツ飲料」(45.3%)が、「水道水」(37.0%)を押さえて上位を占めました。
夏場の水分補給で重視している点を聞いてみたところ、「どこでも買える」(49.7%)、「値段が安い」(48.3%)、「ミネラルと共に水分補給できる」(40.0%)が上位を占めました。どこでも買える便利さと値段の安さに加え、「ミネラルと共に水分補給できる」といった、水分補給効果を意識している実態があることがわかりました。

一方で、食塩と砂糖(ナトリウムとブドウ糖)を混合し、水に溶かした「経口補水液」という存在を知っている方は、今回の調査では7割と高い認知度を示しましたが、夏場の飲料として飲んでいる方は4.7%と低い実態がわかりました。飲んでいる方の理由で最も多かったのは「水分補給の効果が高いから」(71.4%)と突出していましたが、飲んでいない理由として「病気や体調不良ではないから」(16.8%)といった、体調が悪くなったら飲む飲み物、という認識があることもわかりました。

熱中症対策として、こまめに水分補給することは重要ですが、発汗などにより体内の水分・塩分のバランスが崩れた状態で水分を摂りすぎると体液の電解質濃度が薄くなってしまい、かえって水分不足が進むことはあまり知られていません。夏場では水分と塩分をバランスよく補給することにも気を付けて、飲み物を選択する習慣をつけておくと安心です。


【調査概要】
調査期間  :2015年5月26日~5月27日
調査方法  :インターネットリサーチ(Qzoo会員)
調査対象  :30~59歳の男女
調査回答者数:300名(30代~50代 各100名、男性:158名 女性:142名)
調査タイトル:夏場の水分補給に関するアンケート
調査企画  :味の素株式会社

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