自動運転システム世界市場に関する調査 2015 

2015年07月13日
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて自動運転システムの世界市場について調査を実施した。

<自動運転システムとは>
本調査における自動運転システムとは、乗用車および、車両重量3.5t以下の商用車に搭載されるシステムを対象とした。
また、米国運輸省の国家道路交通安全局(NHTSA)が発表している、5段階の自動運転システムの自動化レベル分類を用いて、世界の搭載台数を算出した。

【調査結果サマリー】

◆2015年から2017年にかけてレベル2の自動運転システムの搭載が進み、2020年のレベル2の自動運転システム世界搭載台数は360万台に成長すると予測
2015年から2017年にかけて、高速道路における渋滞時の低速追従自動走行、自動駐車システムなどのレベル2(部分的自動運転)の自動運転システムが高級車を中心に搭載が活発化する見込みである。特に米国市場では、日米欧各国の自動車メーカが自動走行試験を実施中で今後の採用が進み、2020年のレベル2の自動運転システム世界搭載台数は360万台に拡大すると予測する。

◆米国市場を中心にレベル3の自動運転システムが2018年頃に実用化され、2025年のレベル3の自動運転システム世界搭載台数は361万9,000台に拡大すると予測
レベル3(条件付自動運転)の自動運転システムは、米国において2018年頃に実用化されると考える。高速道路における車線変更や追い越し、合流、障害物回避、料金所通過などの運転作業を全てシステムが行う。米国から市場が立ち上がり、欧州や日本でも実用化が進み、2025年のレベル3の自動運転システム世界搭載台数は361万9,000台に拡大すると予測する。

◆2030年における自動運転システムの世界搭載台数は、レベル2が3,155万台、レベル3が979 万8,000台に達すると予測
自動運転システムはレベル2(部分的自動運転)、レベル3(条件付自動運転)の普及が日米欧各国で拡大し、コストダウンも進む。このため、レベル2、レベル3の自動運転システムの搭載がミドルクラス以下の車種でも増加する見込みである。2030年の自動運転システムの世界搭載台数は、レベル2が3,155万台、レベル3が979万8,000台に達すると予測する。


【調査概要】
調査期間:2015年3月~6月
調査対象:自動車メーカ、カーエレクトロニクスメーカ、半導体メーカ
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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