調査レポート「現代パパの子育て事情(後篇)」編 

2015年07月24日
「博報堂こそだて家族研究所」は、「現代パパの子育て事情(後篇)」をまとめたレポートを作成。
今回のレポートは、前篇に続き2015年3月7日~3月8日に実施した調査を、後篇としてまとめたもので、長子年齢12歳までの子どもがいるパパ1,079人に、子育てに対する意識や、その実態について聞いたものです。

その結果、今どきのパパは、子育てを楽しんでおり、子ども、家族とのつながり消費に積極的であることがわかりました。さらに、「子育て熱心パパ」はその傾向がより顕著でした。なお、「子育て熱心パパ」とは、「父親も子育てに積極的に参加することが当たり前だと思う」という質問に対し、「非常にあてはまる」と回答した約3割(29.9%)のパパのことです。

【調査結果ポイント】

■ 現在、パパがお金をかけているものは、「食品(41.0%)」、「家族との旅行(39.7%)」、「子どもの教育(25.0%)」。その一方、今後お金をかけたいものは、「家族との旅行(46.0%)」、「貯蓄(33.5%)」、「子どもの教育(28.0%)」。

■ 子どもを持ったことをきっかけに、パパが主体となり購入したものは、「ビデオカメラ(34.8%)」、「学資保険(28.5%)」、「自動車(25.9%)」。製品スペックや数値等で商品比較が必要な買物についてはパパが主役。

■ 「パパと子どもだけのお出かけが楽しい」と感じているパパは全体の2/3(66.2%)。また、「子育て熱心パパ」では、8割(80.2%)が、「パパと子どもだけ」の外出を楽しんでいる。

■ 半数以上(55.1%)のパパが、自分の子どもの写真を「携帯電話、スマートフォンの待ち受け画面」にしている。

■妻との会話の話題は、「子どもの体調や健康のこと(66.0%)」、「仕事や職場のこと(59.6%)」、「子どもの今日一日の様子(59.5%)」で子どもに関する会話が上位を占める。


【調査結果】

■ 現在、パパがお金をかけているものは、「食品(41.0%)」、「家族との旅行(39.7%)」、「子どもの教育(25.0%)」。
その一方、今後お金をかけたいものは、「家族との旅行(46.0%)」「貯蓄(33.5%)」、「子どもの教育(28.0%)」。


「現在、普段の生活の中であなたがお金をかけていると感じているものは」と聞いたところ、「食品(1 位 41.0%)」、「家族との旅行(2 位 39.7%)」、「子どもの教育(3 位 25.0%)」となりました。
一方で「今後、お金をかけたいと感じるものは」と聞いたところ、「家族との旅行(1位46.0%)」、「貯蓄(2位33.5%)」、「子どもの教育(3 位 28.0%)」となりました。
また、「子育て熱心パパ」は、子どもと家族とのコミュニケーションや家族のための消費など、消費意欲が全体よりも全般的に高い傾向にある傾向にあります。特に、「家族との旅行」においては、現在お金をかけている、及び今後お金をかけたいとしている、いずれの項目においても、全体に比べ 10 ポイント以上も高くなっています。
また、現在お金をかけているものの 6 位(22.8%)に、「嗜好品(たばこ・お酒等)」がランクインしていますが、今後お金をかけたいものでは、19 位(6.2%)となっています。その一方、「妻へのプレゼント」は現在お金をかけているものの10 位(14.1%)にランクインしていますが、今後お金をかけたいものでは、6 位(17.4%)となっています。自分のための嗜好品よりも、今後は家族とのつながりを大切にした消費をしたいというパパの姿が伺えます。

■ 子どもを持ったことをきっかけに、パパが主体となり購入したものは、「ビデオカメラ(34.8%)」、「学資保険(28.5%)」、「自動車(25.9%)」。製品スペックや数値等で商品比較が必要な買物についてはパパが主役。

「子どもを持ったことをきっかけに、パパが主体となり購入したものは」と聞いたところ、「ビデオカメラ(1 位 34.8%)」、「学資保険(2 位 28.5%)」、「自動車(3 位 25.9%)」、「住居(4 位 19.4%)」、「生命保険(5 位 17.4%)」となりました。電子機器など製品スペックや数値等で、商品の比較検討が必要な買物については、消費の主役がパパであると言えそうです。
また、「子育て熱心パパ」は全般的に、全体よりも消費意欲が高い傾向にあります。特に「生命保険」、「空気清浄機」、「デジタルカメラ」については、全体と比べて「子育て熱心パパ」が 5 ポイント以上も高く、家族の将来や、健康、コミュニケーション消費への関心が高い様子が伺えます。

■ 「パパと子どもだけのお出かけが楽しい」と感じているパパは全体の 2/3(66.2%)。また、「子育て熱心パパ」では、8 割(80.2%)が、「パパと子どもだけ」の外出を楽しんでいる。

「あなたは、パパと子どもだけの外出を楽しいと感じていますか」と聞いたところ、「非常にあてはまる」は 21.1%、「ややあてはまる」は 45.1%となり、パパの 2/3(66.2%)は、子どもとパパだけのお出かけを楽しんでいることが分かりました。
また、「子育て熱心パパ」では、8 割(80.2%)となり、子育てに積極的なパパほど、子どもとパパだけのお出かけを楽しんでいる様子が伺えます。

■ 半数以上(55.1%)のパパが、自分の子どもの写真を「携帯電話、スマートフォンの待ち受け画面」にしている。

「あなたは、子どもの写真をどのように活用していますか」と聞いたところ、「携帯電話、スマートフォンの待ち受け画面」と答えた人が半数以上の 55.1%になりました。「子育て熱心パパ」では全体よりも 10 ポイント近く高い 64.7%となりました。また、全体で「年賀状に、子どもや家族の写真を使う」パパは 48.8%。「スマートフォンに保存し、しばしば見て楽しむ」パパは 33.6%となりました。
多くのパパが手元で、子どもの写真を楽しむ一方で、「会社のパソコンの壁紙、スクリーンセーバー」は全体で 7.1%、「オフィスの机に飾っている」は 4.8%となっており、職場で子どもの写真を飾ることは控えている様子が伺えます。

■ 妻との会話は、「子どもの体調や健康のこと(66.0%)」、「仕事や職場のこと(59.6%)」、「子どもの今日一日の様子(59.5%)」で子どもに関する会話が上位を占める。

「普段、配偶者とどのような会話をしていますか」と聞いたところ、子どもに関する会話が上位を占めており、子どもが夫婦の会話の中心になっている様子が伺えます。また、「子育て熱心パパ」は、全般的に全体よりも高く、妻との会話が多く、よりコミュニケーションを取っている傾向にあります。


【調査概要】
調査手法:インターネット調査
対象者:20~40代 0~12歳の子どもをもつ既婚男性 n=1079名 (長子年齢で割付 ウェイトバック集計にて分析)
調査エリア:全国
調査時期:2015年3月7日~3月8日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[博報堂]
 マイページ TOP