外国から来た方との飲酒体験についての調査 

2015年07月31日
酒文化研究所は酒飲み1000人に聞く「酒飲みのミカタ」を発表。
今回のテーマは、「外国の方とお酒を飲んだことがありますか」です。上半期の訪日観光客は過去最高の750万人でした。和食や日本酒に興味を持つ方も多いので、飲食店で外国の方が酒を飲んでいる姿もよく見かけます。そこで、今回は外国から来た方との飲酒体験について聞いてみました。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)

【調査結果】

訪日外国人との飲酒経験は回答者の55%

日本で外国の方と一緒にお酒を飲んだことがあるという人は回答者の55%とでした。訪日外国人が増えている状況の中で、この数値は年々上がっていくものと思われます。実際に、これから外国の人とお酒を飲んでみたいですかという質問に対しては74%がYESと答えています。一緒に酒を飲むということは、単なる知り合いよりも深い知己になれると考える人も多いので、東京オリンピックまでの5年間でこの経験を持つ人が増えていくことは、日本流の「おもてなし」を世界に知らしめるよい機会になることでしょう。

手酌が多い外国人と注ぎあい好きの日本人

実際に外国の人と酒席を共にしたときに日本人とは違うなと感じたことがある人は、53%でした。どんなところに違いを感じたかを具体的にあげてもらったところ、多かったのは「外国の人は手酌で飲む人がほとんどで、瓶ビールでも注ぎあおうとしない」でした。日本では一緒に飲む相手を気遣い、日本酒やビールにとどまらずワインやウイスキーなど本来注ぎ合う作法がないものであってもグラスに酒を注いだり、水割りを作ってあげたりすることが多いのとは大きく異なります。
他にも「飲む飲まないの意思表示がはっきりしていて、つき合いで少しだけ口をつけるとかしないようにみえる」(男性30代)「ともかく酒に強い人が多いことと、酔った姿をみせないこと」(男性50代)、「気に入ったおつまみばかり何度も注文すること。私たちのように次は別なものを頼んでみようという感じがあまりない」(女性30代)「私はビール、私はワインなど好みが決まっていて他にチャレンジしようとしない人が多い」(男性50代)など酒を飲むときでも個人の考えを貫く人が多いように感じるようです。
またお国柄ということでは「韓国人はお酒を注ごうとすると、おちょこを持つときに左手を下にそえる人が多く礼儀作法が似ている」「自分のペースでどんどん飲むのではなく、声を掛け合って一緒のペースで飲もうとする人が中国人には多い」などがあげられていました。

会話が弾むなど日本人も影響を受ける

ちなみに、外国人と一緒に飲んだ場所は、最も多かったのが居酒屋や和食店などの和風飲食店の56%、以下はイベント・パーティが33%、レストラン・バールなど洋風飲食店32%、自分の家28%と続きました。
ちなみに、そのときにお酒を注ぎあいましたかという質問に対して実施したという人は64%おり、外国の人にとってこの異文化体験がどのように感じられたのかも興味のあるところです。「はじめはビールを手酌で飲んでいましたが、こちらから何回か注いだら、互いに注ぎあうようになった」(男性50代)という意見もありました。また、外国人と一緒に飲んで自分が受けた影響として、「飲んでいると羞恥心が薄れるのかふだんよりも饒舌に英語を話せた」(男性40代)、「日本人は、程よく酔うために酒を飲みますが、外国の人は会話を楽しむことが先。酔いを求めない飲み方が新鮮だった」(男性60代)などの感想も上がっていました。


【調査概要】
調査時期:2015年7月5日(金)~2015年7月13日(月)
調査対象:酒文化研究所の酒好きモニター(N=1670)
有効回答:108(回答率7%)
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート調査

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