経口薬のみで治療中の、働く2型糖尿病患者さんに対する意識調査 

2015年08月25日
日本イーライリリーは、フルタイム勤務で、複数の経口薬のみで治療を続けている、40~50代の2型糖尿病患者さん390名を対象に意識調査を実施。

調査の結果、働き盛りの糖尿病患者さんは、忙しさや不規則な生活により必ずしも指示通り服薬できていないことが明らかになりました。また、ライフスタイルに合わせた治療を望んでおり、忙しい中で、外出先での服薬をなくしたり、服薬回数の多さを考慮することが、治療を続けるポイントと考えていることが分かりました。

【主な調査結果】

◆働きながら治療を続ける患者さんは、「外出先に持っていき忘れ」たり「食事が不規則、一食抜いてしまう」などの理由で、指示通り服薬できている患者さんは44.9%。飲めないタイミングで一番多いのは「平日の夕食後」。服薬回数が多い患者さんほど、きちんと飲めている割合が低くなる。

◆自身の生活スタイルに合った治療を9割以上が望んでいるにも関わらず、6割以上が医師に相談したことがない。相談しない理由としては、「薬の量や飲む回数が多いのは仕方がない」が一番多く(47.6%)、服薬回数が多い患者さんほどそう思っている割合が高い。

◆注射に対する抵抗感は8割と高く、医師から提案されたことがある患者さんは、1割という現状。働きながら糖尿病治療を続けるポイントは、「効果が実感できる薬である」(54.9%)、「外出中に薬を飲んだり注射したりする必要がない」(52.1%) 「薬の回数が少ない」(44.4%)

日本における糖尿病患者は予備軍を含め2,050万人と推計され※1、中でも男性の発症率が高く、60歳未満の有病者・予備軍男性は約4割※1と、働き盛りの糖尿病患者さんは多く存在します。また、新しい治療薬が次々に登場し、治療薬の組み合わせも多岐にわたっています。(※1) 厚生労働省:平成24年 国民健康・栄養調査.
このような状況から、今回は糖尿病患者さんのうち9割以上を占める2型糖尿病患者さんの中で、フルタイムで働きながら、複数の経口薬のみで治療に取り組む患者さんを対象に意識調査を行いました。本調査は、2015年7月28日~30日にインターネットで実施したものです。

【調査結果抜粋】

服薬の遵守状況と原因について
・医師から処方されている薬を指示通り「きちんと飲めている」患者さんは、44.9%
・1日の服薬回数が多い患者さんほど、きちんと飲めている率が低い(1日1回 59.2%、2回 44.0%、3回以上 41.9%)
・飲めないタイミングで最も多いのは「平日の夕食後」(28.8%)
・指示通り飲めない理由は、(1)外出先に持っていき忘れる(57.2%)、(2)食事が不規則だったり一食抜いてしまう(42.8%)、(3)忙しくて飲み忘れてしまうことがある(33.5%)
・血糖値の目標を「達成できている」患者さんは10%、「まあまあ達成できている」患者さんを含めても42.3%

治療への積極的参加意識について
・自身の生活状況や生活スタイルに合った治療を望んでいる患者さんは93.6%
・実際に自分に合った治療について医師に相談したことがある患者さんは、37.8%。1日の服薬回数が多い患者さんほど医師に相談せず(相談経験のある患者さんの服薬回数による割合は、1日1回: 42.9%、2回:40.7%、3回以上:34.4%)
・相談しない理由として「薬の量や飲む回数が多いのは仕方がないから」が47.6%と最も多く、服薬回数が多い患者さんほど「仕方がない」と思っている(「仕方がない」と回答した患者さんの服薬回数による割合は、1日1回 :25.0%、2回: 45.8%、3回 :53.3%)

今後の治療について
・注射薬に対して抵抗感がある患者さんは81.2%。医師から注射薬を提案されたことがある患者さんは10.5%
・注射薬に抵抗がある理由は、(1)面倒そう(62.8%)、(2)重症な感じがする(56.8%)、(3)忙しい生活の中で飲み薬との両立が難しそう(42.3%)
・薬を追加すると仮定して、「飲み薬の追加」と「週1回の注射薬の追加」であれば、87.2%が「飲み薬の追加」の方が治療を継続できそうと回答
・働きながら糖尿病治療を継続していくポイントは、(1)効果が実感できる薬である(54.9%)、(2)外出中に薬を飲んだり注射したりする必要がな(52.1%)、(3)薬の回数が少ない(44.4%)

今回の調査結果から、働き盛りのフルタイム勤務の2型糖尿病患者さんは、外出先に持っていき忘れたり、食事が不規則で、指示通りに処方された薬をのめている患者さんは半数以下でした。また半数以上の患者さんが目標血糖値の達成ができていないことが明らかになりました。さらに、自身の生活状況や生活スタイルに合った治療を望んでいるものの、服薬の量や回数に関しては「仕方がない」と思っており、相談まで至らないことが多いことが分かりました。

注射に対する抵抗感は依然高く、医師から提案されたことがある患者さんも1割程度でしたが、働きながら糖尿病治療を続けるには、「効果が実感できる薬である」、「外出中に薬を飲んだり注射したりする必要がない」こと、「薬の回数が少ない」ことがポイントであると回答していることから、今後の治療については、服薬の回数やタイミングなどを相談し、働きながらもQOLを向上できるような治療を医療従事者と患者さんでコミュニケーションをとり、進めていくことが期待されます。


【調査概要】
調査目的 : 働きながら2型糖尿病治療を続ける患者さんの現状と治療の課題を明らかにする
調査対象 : 複数の経口薬のみで糖尿病治療をしている40歳~59歳のフルタイム勤務の2型糖尿病患者さん
調査地域 : 全国
調査手法 : インターネット調査(実査は株式会社インテージに委託)
有効回答数: 390名(経口薬2剤服薬130名、3剤服薬130名、4剤以上服薬130名)
調査時期 : 2015年7月28日~7月30日

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