「雑談や気軽な連絡のような日常的な連絡の手段」についての調査(近畿大学1年生対象) 

2015年08月25日
近畿大学は、平成27年度(2015年度)1年生6,521人(農・医・工学部を除く)を対象に実施するアンケートにおいて、「雑談や気軽な連絡のような日常的な連絡の手段」について調査しました。

【ポイント】

●多彩な学部を含む近畿大学の1年生が調査対象、6千人を超える大規模なアンケート結果
●およそ6人に5人の学生がLINE、messengerなどのコミュニケーションツールを日常的に使用
●メール・電話といった従来の連絡手段が、コミュニケーションツールに置き換わる動きが顕著に

【本件の概要】

近畿大学では毎年、新入生を対象に、基礎学力や学びに対する意識などのアンケートを実施しています。その中で、今年度は「雑談や気軽な連絡のような日常的な連絡を行う際によく用いる手段」について調査をしました。ここから、電話・メール・コミュニケーションツールを使用する学生がそれぞれどれくらいいるかを求めたところ、コミュニケーションツールを使用する学生が83.0%と、およそ6人に5人が日常的な連絡手段としていることが分かりました。

本学経営学部准教授、鞆(とも) 大輔(情報倫理)は「コミュニケーションツールが学生にとって事実上の標準的連絡手段となっている事が判るが、標準的な連絡手段を利用していない層が他者とのコミュニケーションを円滑に行えているのか注意する必要がある」と分析しています。また、「18歳世代で 6,000人以上の大規模なコミュニケーションツールに関するアンケートを実施しているのは非常にめずらしく、多彩な学部を調査対象としていることから、同世代の平均的なICT利用について調査できているのではないか。」と述べています。

また、学生のコミュニケーション事情に関連する調査として、鞆が経営学部の1年生(経営学科、商学科計579人)に対して実施した「友人・知人との連絡に用いる連絡手段」に関するWebアンケートでは添付のような結果が得られました。

調査結果からは、無料通話は依然として割合が高く、SNSを使用する学生も増加傾向である一方、メールの利用率は昨年比で減少しました。

これらの結果から、鞆は「仲間内でのコミュニケーションを主体としたツールの利用傾向が強くなっており、その反動で特に電子メールの利用率は事前の予想よりも大きく低下している」と指摘。現状では就職活動での連絡手段は電子メールが主体である事から、「在学中に電子メールの扱いについても慣れてもらいたいが、講義で用いる連絡ツールや教材として取り上げるテーマとしては電子メールからコミュニケーションツールへ移行する必要もある」としています。

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