国内クラウドファンディング市場に関する調査 2015 

2015年08月28日
矢野経済研究所は、国内におけるクラウドファンディング市場の調査を実施した。

<クラウドファンディングとは>
本調査におけるクラウドファンディングとは、資金を必要とするプロジェクト等がインターネットを介して不特定多数の人々から比較的少額な資金を調達する手段で、「購入型」、「寄付型」、「投資型(ファンド型)」、「貸付型(ソーシャルレンディング)」を対象とする。また年間の新規プロジェクト支援額を市場規模として算出した。

【調査結果サマリー】

◆ 2014年度の国内クラウドファンディングの市場規模(新規プロジェクト支援額ベース)は前年度比59.5%増の197億1,200万円と拡大
2014年度の国内クラウドファンディングの市場規模は新規プロジェクト支援額ベースで、前年度比59.5%増の197億1,200万円と拡大した。東日本大震災を契機に、2011年以降、寄付を募るプロジェクトから認知が進み、社会貢献性や共感性の高いプロジェクトが多数起案されてきたことが背景にある。

◆ 2014年度は「貸付型(ソーシャルレンディング)」が大きく寄与し、「購入型」、「投資型(ファンド型)」も拡大基調
2014年度の市場規模を類型別にみると、購入型が約20億円、寄付型が約1億円、投資型(ファンド型)が約19億円、貸付型(ソーシャルレンディング)が約156億円であった。最も規模が大きい類型は貸付型で、全体の79.2%を占め、市場拡大に大きく貢献している。また購入型、投資型も拡大基調にある。

◆ 今後も拡大基調を予測
2015年度の国内クラウドファンディング市場規模は、前年度比で43.9%増の283億7,300万円を見込む。
株式型の法整備が進展していることから、今後はネット証券の参入の可能性もあり、さらに市場規模は拡大すると予測する。


【調査概要】
調査期間:2015年5月~7月
調査対象:クラウドファンディング運営企業、利用企業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、ならびに電話・e-mail等によるヒアリングを併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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