第3回「金持ち企業ランキング」調査 

2015年08月28日
リスクモンスター(以下リスモン)は、第3回「金持ち企業ランキング」調査結果を発表。

【調査結果】

[1]2強時代が続く、金持ち企業ランキング!

金融機関を除いた決算短信提出企業を対象に、企業の「実質的な手元資金」であるNet Cash(※)を比較した「金持ち企業ランキング」。
第3回目となる今回のランキング1位は、「ファナック」(Net Cash8,712億円)となりました。次いで「キヤノン」が2位(同8,424億円)、「任天堂」が3位(同5,347億円)、以下、「ヤフー」(同5,039億円)、「大塚ホールディングス」(同5,008億円)、「信越化学工業」(同4,543億円)、「SMC」(同4,460億円)と続きました。また、10位三菱電機(前回順位91位)、12位パナソニック(同3,158位)などが大幅に順位を上げています。
3回連続で上位2社(ファナック、キヤノン)に変動はなく、また3位任天堂との差が約3,000億円もあるため、今後も2強状態が続くことが予想されます。

※Net Cash=現預金-(短期借入金+長期借入金+社債+一年以内返済の長期借入金+ 一年以内償還の社債+割引手形)

[2]営業キャッシュフロー上位企業≠金持ち企業ランキング上位企業となる理由は?

金持ち企業ランキングトップ20社において、商品の販売やサービスの提供など、企業が日々の営業活動から得た1年間のキャッシュ量を示した営業キャッシュフロー(※)による資金創出力を比較したところ、営業キャッシュフローの上位としては、1位「キヤノン」(営業キャッシュフロー5,839億円)、2位「パナソニック」(同4,914億円)、3位「三菱電機」(同3,783億円)の3社となりました。
大幅にランクを伸ばし、前回上位ランク外からランクインした「パナソニック」や「三菱電機」においては、好調な業績から営業キャッシュフローが潤沢な状態となり、Net Cashの蓄積に繋がったものと考えられます。
一方で、営業キャッシュフローの上位企業であるトヨタ自動車や日本電信電話(NTT)においては、事業活動により多額のCashを獲得するものの、獲得したCashを更なる資金創出のための投資活動等に積極的に投下していることで、金持ち企業ランキング上位に現れていないことが考えられます。

※営業キャッシュフローは、決算短信サマリ記載の金額を使用。


【調査概要】
調査名称:第3回「金持ち企業ランキング」調査
調査方法:決算書の分析結果に基づく調査
調査対象決算期:2015年8月3日時点で開示されていた2014年4月期決算以降の最新決算
調査対象企業:決算短信提出企業
但し、金融機関(銀行、証券会社、保険会社等)を除く
調査対象企業数:3,540社

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[リスクモンスター]
 マイページ TOP