通信販売事業関与者の実態調査2015 Part1 

2015年08月27日
エルテックスは、今回で5回目の独自調査「通信販売事業関与者の実態調査2015」を実施。
調査では通信販売事業に携わるご担当者様の「悩み事・困り事」「通販事業へ対する課題」など、昨年同様の内容の定点調査のほか、「広告やECサイト、顧客分析ツールの導入状況」「ECサイトのスマートフォンの対応状況」などを集計・分析いたしました。
今回は、その第一弾として、「ECサイトのスマートフォン対応」「通販事業全般の課題(昨年同様の質問)」「困り事・悩み事(昨年同様の質問)」の調査結果を公開。

【調査結果サマリー】

1)ECを運営する通販事業者では、半数以上の56.2%がスマートフォンに対応。しかしながら、そのうちの約8割、全体回答者の44.6%が対応はしたものの、何らかの課題を抱えていると回答しました。(単一回答)

2)通信販売事業における課題は「売り上げの拡大(84.3%、前年比+0.6%)」「新規の顧客の獲得(75.3%、前年比▲2.0%)」「既存のお客様へのサービス向上(64.0%、前年比▲3.3%)」。(複数回答)

3)通信販売事業全般の悩み事、困り事は「新規客の集客(55.7%、前年比+2.0%)」「通信販売事業の戦略や展開(43.0%、前年比+2.3%)」「既存顧客の満足度向上(40.7%、前年比+0.4%)」。(複数回答)

【調査結果】

1)ECを運営する通販事業者では、半数以上の56.2%がスマートフォンに対応。しかしながら、そのうちの約8割、全体回答者の44.6%がスマートフォン対応はしたものの、何らかの課題を抱えていると回答しました。

質問項目)あなたの関わっているECに関して、スマートフォン対応であてはまるものをひとつだけお選びください。※販売方法で、「EC中心」、「ECとマスメディアを併用」とお答えになった方(285名)にのみ質問

◇回答に見る特徴
1)ECを運営する通販事業者では、半数以上の56.2%がスマートフォンに対応しています。
しかしながら、その中で約8割、全体の回答数の44.6%の方々が、対応はしたものの何らかの課題を抱えていることがわかりました。
127件のフリーアンサーに寄せられた課題の内容は、「ユーザビリティー」「スマホのシステム、プログラム」「人的対応」の3方向に分類することができました。
その中で、約半数の回答(62件、48.8%)が「ユーザビリティー」に関するものとスコアリングでき、「わかりやすいレイアウトになっていない」「ただスマートフォン対応にしただけ」といった具体的な課題があがりました。
2番目は、スマホのシステム、プログラムに関する課題が多く、人的な対応と絡む部分も多々見られました。

2)通信販売事業における課題は「売り上げの拡大(84.3%、前年比+0.6%)」「新規の顧客の獲得(75.3%、前年比▲2.0%)」「既存のお客様へのサービス向上(64.0%、前年比▲3.3%)」。

 質問項目)あなたの会社、事業所の通信販売事業について、ビジネス上重要と思われるものをいくつでもお選びください。(全員に質問)

◇回答に見る特徴
2013年の調査開始から続けている質問に対して、通信販売事業全般における課題はほぼ同様の結果となりました。
トップ3ボックスは、「売り上げの拡大(84.3%、前年比+0.6%)」「新規の顧客の獲得(75.3%、前年比▲2.0%)」「既存のお客様へのサービス向上(64.0%、前年比▲3.3%)」で3年連続同じ順番です。
売り上げの拡大が通販事業拡大の一番の課題との意識が高い傾向は、依然として続いています。
調査の初回より、あまり数値の変動がないことから、通信販売事業における課題は、市場、生活環境やテクノロジーの変化などとはあまり相関関係がないのかもしれません。

3)通信販売事業全般の悩み事、困り事は「新規客の集客(55.7%、前年比+2.0%)」「通信販売事業の戦略や展開(43.0%、前年比+2.3%)」「既存顧客の満足度向上(40.7%、前年比+0.4%)」。

質問項目)通販事業全般(EC:エレクトロニック・コマースを含む)のお仕事について、過去~今現在での悩み事や困りごとで、あてはまるものをいくつでもお選びください (全員に質問)

◇回答に見る特徴
通信販売に関する、悩み事や困り事も昨年同様のトップ3ボックス。「新規客の集客(55.7%、前年比+2.0%)」「通信販売事業の戦略や展開(43.0%、前年比+2.3%)」「既存顧客の満足度向上(40.7%、前年比+0.4%)」となりましたが、「販売する商品の開発」は2013年比で+8.8%と右肩上がりで伸びてきており、3番目の「既存顧客の満足度向上」を抜く勢いです。昨今、大手メーカーからベンチャー企業まで、健康食品や化粧品などをECや通信販売で売ろうという動きが活発化していますので、売れる商材の開発が急務となっていることがうかがわれます。
「一方、携帯電話、スマートフォンの活用方法」のスコアは2013年比で▲7.0%と年々スコアを下げてきています。
1)の調査結果を考慮した場合、「スマホの導入は世の中でのトレンドなので、活用方法での悩み」は少なくなってきていますが、「導入後のユーザビリティー」などもう少し踏み込んだ部分での課題が浮き彫りになってきた。というのが「実体」とも考えられるでしょう。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:楽天リサーチ保有の調査パネル(ビジネスパネル)
年商規模3,000万円~100億円までの通販事業に携わる1~3の職種の、会社役員、社員、派遣社員、個人事業主
  1.マーケティング・広告・宣伝
  2.業務(受注、決済、配送、その他の業務)
  3.情報システム
調査方法:ネット方式による、アンケート調査
調査期間:2015年6月20日~22日
回収サンプル数:300( 調査対象者 1マーケ:100  2 業務 :100  3 情シス :100 )
調査主体:株式会社エルテックス
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[エルテックス]
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