「人づきあい」に関する調査 

2015年09月07日
リサーチ・アンド・ディベロプメントは、2014年10月に18~79歳の首都圏の一般生活者を対象に「生活者総合ライフスタイル調査システム『CORE』」を実施いたしました。
『CORE』は1982年から32年間にわたり毎年実施している自主調査であり、生活意識態度を多岐にわたり継続して聴取しています。
今回はその中から「人づきあい」に関するデータをご紹介いたします。

【調査結果】

“おつきあいする友人が男性は変化、女性は継続”
■男性のおつきあいは「学生時代の友人」から「職場・仕事関係の友人」へ、女性は「学生時代の友人」も継続
男性の「学生時代の友人」とのおつきあいは30代、40代で減少し、「職場・仕事関係の友人」とのおつきあいが増加。「最も大切なおつきあい」も50代で「学生時代の友人」と「職場・仕事関係の友人」が逆転。
女性はふだんのおつきあいも、最も大切なおつきあいも、50代まで「学生時代の友人」。

“人とのおつきあい「積極派」vs「消極派」、分かれる50代男性”
■50代男性は人とのおつきあいにジレンマ
「積極的につきあい、輪を広げたい」と「積極的につきあうが輪は広げようと思っていない」を合計した「積極派」をみると、女性はどの年代も7割以上が積極派だが、男性は年とともに減少していき、50代では積極派と消極派が半々に。60代で復活している。

R&D発 生活者インサイト

◇男性は友人づきあいの相手が年代と共に変化、女性は増加
男性は30代以降、社会人としてのキャリアを積む年代で「学生時代の友人」とは急激に疎遠になり、代わりに普段会う頻度の高い 「職場・仕事関係の友人」とのつきあいが多くなります。「最も大切なつきあい」でも、管理的な立場となる50代では「職場・仕事関係の友人とのつきあい」がトップとなり、多くの時間苦楽をともにした仕事仲間が名実ともに大切なつきあいとなっていくようです。

一方女性は子育て期でも、普段会う「子どもを通じた友人」とのつきあいもしつつ、普段なかなか会えない「学生時代の友人とのつきあい」も連綿と続けているようです。女性はつきあう相手が変わるのではなく、ライフステージごとに増やしている様子が窺えます。

男性が30代~50代にかけて「学生時代との友人」のつきあいが疎遠になるのに対して、女性は変わらず続けているのはなぜでしょうか?カギは「やりとりの仕方」にあるようです。

◇50代男性のサビシイおつきあい意識
職場の友人づきあいが多い50代男性は、つきあいの考え方について「人とつきあいたいと思っているがなかなか思うようにいかない」がどの性年代より多くなっていますが、それは学生時代の友人のように腹を割った話や気軽に冗談を言い合える機会があまりないからではないでしょうか。定年が見え始めるこの年代、少しおつきあい意識を変えて職場や仕事以外にも広げていくことが必要かもしれません。


【調査概要】
調査エリア:首都圏40km圏
調査手法:訪問留置調査(一部郵送調査併用)
調査対象:18~79歳男女個人
サンプル設計:3000サンプル(回収ベース)
調査時期:毎年1回 10月 実施

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[リサーチ・アンド・ディベロプメント]
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