生理(月経)に関する意識調査(10~15歳の娘(長女)とその母親対象) 

2015年09月14日
ライオンは、生理のある 10~15歳の娘(長女)とその母親各108 名に対して「生理(月経)に関する意識調査」を実施。

洋服やバッグなどファッションを共有したり、お揃いの洋服で外出するなど、友達のような関係性の“仲良し親子”が増えていると言われる昨今ですが、お互いの意識にズレがあることがわかりました。
母親は娘と「生理や生理痛」について話していると思っている一方で、娘はそれほど話しておらず、生理痛の程度についても、母親は娘の生理痛が実際よりも「軽い」と思っているなど、母娘の回答にギャップが生じています。生理痛薬の服用については、母娘で同じ傾向がみられたことから、母親の意向が、娘の生理痛対策に大きく影響していることが見受けられました。
生理について娘が一番頼りにするのは、同性の先輩である母親の存在。母親が正しい知識を持つことこそ、娘の身体を思いやり、がまんしなくていい状況をつくりだせるのかもしれません。

【調査結果概要】

1.仲良し親子なのに、娘は、自分の身体の事をあまり母親に「話さない」
「娘の身体について気になること」を「よく話す」「たまに話す」と回答した母親が 79%であるのに対し、娘は 43%でした。また「生理や生理痛」については「よく話す」「たまに話す」と回答した母親が 77%なのに対し娘は 51%と、親子の意識には大きな差が見られました。

2.母親は、娘の生理痛を実際よりも「軽い」と思っている
「娘の生理痛の程度」については、「痛くてがまんできない・痛いががまんできる」と回答したのは、娘は 72%、母親は 54%でかなりの差が見られました。

3.実は娘は、生理痛のせいで勉強やプライベートに「集中できていない」!
「娘が生理痛で困っていること」に関し、母親は「身体が重い、動かしにくい」を1位にあげていますが、娘は「授業や勉強に集中できない」という結果に。また、「遊んだり、おしゃべりがつらい」という勉強以外のときでも、娘は悩んでいる傾向が見られました。

4.生理に関する情報源は、圧倒的に「母親」である
「生理について困ったとき・わからないことがあるときの情報源」は、娘が「母親(81%)」、母親が「ネットで検索(63%)」。母親が正しい知識を持つことが必要なようです。

5.生理痛があっても、薬の使用には消極的な母親が多い

【調査結果】

1. 仲良し親子なのに、娘は、自分の身体の事をあまり母親に「話さない」

普段、「よく話す」「たまに話す」事柄は、1位「学校のこと」、2位「友達のこと」、3位「勉強」でした。これは母と娘の認識が一致していました。
一方、「身体について気になること」を「よく話す」「たまに話す」と回答した母親が 79%であるのに対し、娘は 43%、また「生理や生理痛」については「よく話す・たまに話す」と回答した母親が 77%なのに対し娘は 51%と、親子の意識には大きな差が見られました。自分の身体のことについて、娘は母親と意外と深く話していない可能性があります。

2.母親は、娘の生理痛を実際よりも「軽い」と思っている

「(娘の)生理痛の有無」について、「毎回ある」「毎回ではないがある」と回答した母親は 66%、娘は 68%と両者に大きなズレはありませんでした。
しかし、実際の「生理痛の程度」については、「痛くてがまんできない」「痛いががまんできる」という回答が娘は 72%、母親は 54%とかなりの差がありました。
また、「少し痛い程度」という回答においても、娘本人が 28%なのに母親は 43%と差があり、母親は娘の痛みの程度を把握しておらず、娘ががまんしていることに気づいていない可能性があります。

3.実は娘は、生理痛のせいで勉強やプライベートに「集中できていない」!

「(娘の)生理痛で困っていること」に関し、母娘の回答にはいくつかズレがありました。
母親は1位に「身体が重い、動かしにくい」を挙げていますが、娘本人は「授業や勉強に集中できない」を挙げています。また、勉強のみならず、「遊んだり、おしゃべりがつらい」との回答も多く、勉強もプライベートにおいても娘と母親の意識には 20%以上の差が見られました。娘は意外と悩んでいるのかも知れません。

4.生理に関する情報源は、やはり「母親」。母親が正しい知識を持つことが鍵に!

普段は生理や生理痛について、母親にはあまり話さないと回答した娘ですが、「生理について困ったとき・わからないことがあるときの情報源」の1位は「母親(81%)」、以下2位「友達 (35%)」、3
位「ネットで検索(25%)」でした。
一方、母親は「ネットで検索(63%)」が最も多い結果でした。母親が正しい情報を見極めることが、娘のためにも必要だと考えられます。

5. 生理痛があっても、薬の使用には消極的な母親が多い

鎮痛薬について、母親の回答は「痛みをがまんできないときだけ飲ませたい」、「薬はなるべく飲ませたくない」が上位を占めており、薬に頼ることに対して抵抗のある母親が多いことがわかりました。娘も同じ回答で、母親の意向が娘の生理痛対策に大きく影響していることが見受けられます。
ただ、母親は「子どもの身体にあった薬をもっていると安心する」が3位でした。
また、生理痛のときに実際娘が行っている方法は、「横になる」「何もしない」が上位にあり、「薬を飲む」は3位でした。娘のがまんを軽減する鍵は、母親にあると言えるかもしれません。


【調査概要】
調査期間:2015 年 5 月 26~31 日
調査対象:生理のある 10-15 歳の娘とその母親 各 108 名
調査手法:郵送調査

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