日本在住外国人による母国へのお土産購入実態調査 

2015年10月14日
楽天リサーチは、日本在住外国人のお土産購入実態に関するインターネット調査を実施。今回の調査は、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国に在住する20代から60代の「中国」「台湾」「韓国・朝鮮」いずれかの国籍に該当する男女、計645人を対象に行いました。

※調査結果においては、各国籍の回答者を表現する場合、「中国」、「台湾」、「韓国・朝鮮」の各国籍のみを表記しています。

【調査結果】

■中国・台湾は、連休の取りやすい時期に「年1~3回」母国へ一時帰国


中国では、約6割が「年に1~3回(62%)」一時帰国している。時期は「8月(30%)」、「2月(27%)」の順で多い。台湾では、全体の8割近くが「年に1~3回(75%)」程度一時帰国する。時期は「5月(21%)」、「8月(20%)」が多い。中国、台湾ともに、連休などで長期休暇が取得しやすい時期に一時帰国をしている。
一方、韓国・朝鮮では、「一時帰国しない(61%)」が最多であった。帰国時期は、半数以上が「特に決まっていない(51%)」と回答している。日本生まれが全体の8割(84%)を超えるためと考えられる。

■母国に帰国する際に購入する商品の平均合計金額、およそ6割は母国居住者に頼まれた買い物

中国において、母国に一時帰国する際に購入する商品の平均合計金額は22.9万円であった。そのうち、13.8万円(全体の60%)が母国居住者に頼まれた買い物、残りの9.1万円(同40%)は自主的にする買い物である。

一方、台湾をみると、平均合計金額は18.2万円であった。そのうち、10.3万円(全体の57%)が母国居住者に頼まれた買い物、残りの7.9万円(同43%)は自主的にする買い物である。
中国、台湾ともに、平均購入合計金額の約6割が、母国居住者に頼まれた買い物で占められていた。

■買い物を頼んでくるのは主に家族や友人、3割強が「間接的な知り合い」からも頼まれている

母国へ帰国する際、買い物を頼んでくる相手がいるか確認したところ、中国では「親(62%)」、「友人(53%)」、「親族(43%)」が上位であった。約3割は「間接的な知り合い(「親/兄弟姉妹/親族/友人」の友人・会社の人・知り合い)(28%)」を挙げていた。
台湾では、「兄弟姉妹(66%)」、「親(54%)」、「友人(53%)」が上位であり、中国と同様に約3割が「間接的な知り合い(「親/兄弟姉妹/親族/友人」の友人・会社の人・知り合い)(35%)」を挙げていた。
一方、韓国・朝鮮では「頼まれることはない(36%)」という回答が最も多かった。

次に、頼まれる商品の平均合計金額をみると、中国は「1~20万円未満(80%)」の範囲内が8割を超えた。「50万円以上」の高額回答者も1割弱(5%)いた。平均値は13.8万円であった。
台湾では、頼まれる商品の平均合計金額は「1~10万円未満(68%)」の範囲内が多く、平均値は10.3万円であった。

■頼まれる商品は「化粧品」や「医薬品」が人気、頼んでくる人の商品認知経路は主にクチコミ

購入を依頼された商品(『電気製品』10品目と『電気製品以外』10品目の計20品目を提示)の中で上位3位を確認したところ、中国において『電気製品』では「デジタルカメラ(69%)」、「髭剃り(65%)」、「炊飯器(64%)」が、『電気製品以外』では「スキンケア化粧品(86%)」、「メイクアップ化粧品(80%)」、「医薬品(77%)」が挙げられた。
 一方、台湾をみると、『電気製品』では「ドライヤー、ヘアアイロン(50%)」、「炊飯器(50%)」、「美容機器(45%)」が、『電気製品以外』では「医薬品(97%)」、「スキンケア化粧品(79%)」、「服飾小物(63%)」が上位に挙げられた。中国に比べて、電気製品の購入依頼率が低めである。

中国において、頼んでくる相手の認知経路は、ほぼすべての品目で「他の人に薦められて」などのクチコミが多いが、それ以外では「インターネット通販」、「クチコミサイト、価格比較サイト」、「インターネット広告」などインターネット経由での認知が多く挙げられた。
また、購入前に頼んでくる相手へ共有する情報としては、商品に関わらず、インターネットや実際の売り場の商品写真が多いことが分かった。

■自主的に購入するお土産は「お菓子」が人気、電気製品の購入は少ない

母国への一時帰国時に、自主的にお土産を購入する相手がいるかについて確認したところ、中国では「親(73%)」、「友人(41%)」、「兄弟姉妹(40%)」、「親族(40%)」が上位であった。
台湾でも「親(68%)」、「兄弟姉妹(66%)」、「友人(55%)」が上位であった。
韓国・朝鮮では「親(40%)」、「兄弟姉妹(35%)」と身近な家族が上位だが、3位では「自主的に買うものはない(31%)」が挙げられ、3割の人が自主的にお土産を購入する相手がいないことがわかった。

次に、平均購入金額を確認したところ、中国では「10万円未満(74%)」が7割を超えた。平均は9.1万円であった。
台湾では「4万円未満(63%)」が6割を占め、平均は7.9万円であった。

自主的に購入する商品をみると、中国において『電気製品』は「髭剃り(20%)」、「美容機器(15%)」、「炊飯器(14%)」が上位にあがり、『電気製品以外』では「お菓子(59%)」、「スキンケア化粧品(45%)」、「医薬品(33%)」が上位であった。
台湾をみると、『電気製品』では「炊飯器(13%)」、「ドライヤー、ヘアアイロン(12%)」、「美容機器(8%)」が、『電気製品以外』では「お菓子(75%)」、「医薬品(44%)」、「服飾小物(27%)」がそれぞれ上位であった。
中国、台湾ともに「お菓子」が人気であり、頼まれる商品と比べて電気製品の購入率が低かった。

■中国では「営利目的での商品購入者」は2割強、商品代金より平均2割多く請求

「普段、利益を得ることを目的として、日本で購入した商品を母国に住んでいる人へ送る(郵送する)ことがあるか(『営利目的での商品購入者』であるか)」と質問したところ、「ある」と回答した割合は「中国(23%)」、「台湾(18%)」、「韓国・朝鮮(8%)」の順で多かった。

中国の傾向をみると、1ヶ月あたりの平均販売金額は「10万円未満(80%)」が8割を占めていたが、「50万円以上(11%)」も1割程度いた。全体平均金額は16.3万円であった。
購入代金支払い時に上乗せする金額の割合では、「20%未満(75%)」が約8割となり、「50%以上(10%)」回答者は約1割であった。商品代金より平均20%多く請求していた。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:20歳~69歳の「中国」「台湾」「韓国・朝鮮」いずれかの国籍を持つ男女
回収サンプル数:645サンプル
調査期間:2015年7月22日から27日
調査実施機関:楽天リサ-チ株式会社

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[楽天リサーチ]
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