プラネットは、消費財にまつわるトピックスをお届けする「From プラネット」の第23号として、肩こりに関する意識調査の結果を発表。

【調査結果】

■全体の6割超、30代~50代女性の8割近くが「肩こり」に悩んでいる!

パソコン作業や家事の最中、肩がこって困るという人はいませんか。腕をぐるぐる回したり、自分で揉んでみたりしても、なかなか解消しないのがつらいところです。今回は、老若男女を問わない悩み、肩こりについて調査。解消のためにしていることや、肩こりで困ったエピソードなどについてまとめました。

まずはズバリ、あなたは肩がこるかどうかを尋ねました。すると「よくこる」が32.8%、「時々こる」が32.0%、両者を合わせると64.8%で、6割を超えていました。さらに男女別に見ると、男性56.7%に対して女性は76.8%と約20ポイントも高く、女性のほうがより肩こりを感じていることがわかります。年齢別では、30代・40代・50代の女性が79.1%、79.0%、78.6%と並んで高く、8割近くに達していました。

そこで、肩がこる理由は何だと思うかを聞いてみると、「姿勢が悪い」「運動不足」など、姿勢や生活習慣に関わる理由を上げる人が多く見られました。「一日中パソコンに向かっている」など、電子機器の使いすぎを原因に上げる人も目立つ一方、「ストレス」など精神的な理由や「年のせい」と感じている人も少なくないようです。理由はさまざまでも多くの人が悩んでいる「肩こり」。“他人事”とは言っていられないかもしれません。

■ルーティンの家事や運動不足が原因?…最も肩がこっているのは「専業主婦」

肩こりするかどうかを尋ねた最初の調査の結果を、職業別に見てみました。すると、「よくこる」と答えた人が最も多かったのは、「専業主婦(主夫)」で40.4%、「時々こる」も33.3%で、計73.7%という高い数値。「会社員」の66.8%、「会社役員・経営者」64.8%を抑え、1位という結果でした。また、次いで高かったのは「パート・アルバイト」の70.6%。専業主婦業、またパート・アルバイトは、掃除や炊事といった家事、ルーティンの作業で、同じ姿勢を続けることが多く、体が硬くなりやすいのかもしれません。また主婦(主夫)は、毎日の買い物で、重い荷物を持つことが意外に多いもの。さらに、前項目で見た「肩がこる理由」に「赤ちゃんがいて、授乳や抱っこが多い」という回答がありましたが、育児が原因という人もいそうです。家族のための時間ばかりで、なかなか自分の時間がなく、肩こり解消の運動や気分転換の時間を持ちにくいのも一因かもしれませんね。
“一日中家にいて気楽”と思われがちな専業主婦業ですが、見る目を改める必要がありそうです。

■肩こり解消のためには、「シップを貼る」人が圧倒的

次に、肩こりがあるという人に、肩こり解消のために、シップ・磁気シール・磁気ネックレス・塗るタイプの肩こり薬・鎮痛薬・飲むタイプの肩こり薬・鎮痛薬・サプリメントなどの薬剤を使うかどうかを聞きました。すると、「使う」と答えた人は44.7%、「使わない」と答えた人は55.3%で、半数近くの人が何らかの肩こり薬・鎮痛薬を使っていました。
そこで、何を使っているかを調べた結果、最も多かったのが「シップを貼る」で、74.6%を占めました。次に多かったのが「スティック状(液体タイプ)の鎮痛薬を塗る」で28.3%、以下、「クリーム状の鎮痛薬を塗る」が15.7%、「磁気ネックレスをつける」が15.5%、「温熱シートを貼る」14.0%と続きました。
この結果を男女別に見ると、1位「シップ」、2位「スティック状(液体タイプ)の鎮痛薬」の順位は変わりませんでしたが、3位以下については、男女で違いが見られました。男性の3位以下は、「クリーム状の鎮痛薬」18.5%、「磁気ネックレス」15.9%、「温熱シート」10.6%と続き、女性は「温熱シート」17.6%、「磁気ネックレス」15.1%、「磁気シール」12.9%という順に。男性で3位の「クリーム状の鎮痛薬」は、女性では12.8%。僅差で「磁気シール」に及ばず、6位でした。女性には、「温熱シート」や「磁気ネックレス」「磁気シール」のほうがより愛用されているようです。

■シップ・塗り薬は手軽さで人気、内服薬で“体の中から改善したい”人も

肩こり解消のために、シップや塗り薬、磁気アイテム、内服薬などを使用している人に、その薬剤を使っている理由を自由回答で聞くと、以下のような理由が寄せられました。

「シップ」については「冷たくて気持ちがいい」「効果が長持ち」「値段が手ごろ」「なじみがある」など、使いやすさや手軽さ、昔からあることからくる安心感が上げられていました。冷たくて効果が実感できることも大きな要因と言えるでしょう。前項目の調査で2位の「塗るタイプ(液体)の鎮痛薬」は、「清涼感」や「手軽さ」のほか、「患部に直接塗れる」ことも要因のようです。
 女性に人気の「温熱シート」は、「緊張がやわらぐ」「体が温まってじんわりほぐれる」など、肩こりそのものへの薬効だけでなく、心身をほぐすリラックス効果が期待されているようです。「磁気ネックレス」「磁気シール」は、においがないことやファッション性から、人前でも使いやすいことが理由。しかし、症状が本当につらいときに頼りにしているのは「内服薬」のようです。さらに、長期的な効果を考えると、「漢方薬」や「サプリメント」で、体の中から改善したいと願う人もいるようです。

ここで、貼付薬・塗布薬の売れ行きランキングを見てみましょう。20位のうち、シップ薬が15品を占め、塗布薬は5品。上位3品はリピート率も15%近くで、安定した人気であることがわかります。虫さされ薬のイメージが強い「キンカン」が4位に入っているのが印象的です。7位の「ロイヒつぼ膏」は、温感タイプで小さな丸型の貼り薬。角型の冷感タイプが主流のシップ薬の中では異色の存在。“これでなくてはダメ”という愛用者がいそうですね。

■女性は「入浴」「ストレッチ」などで、男性は「運動」で肩こり解消

今度は、薬剤を使う以外で肩こり解消のために何をしているかを聞きました。最も多かったのは「お風呂につかる」55.8%、僅差で「ストレッチをする」54.2%、次いで「肩をよく動かす」が46.3%でした。また、「運動をする」「散歩・ウォーキングをする」以外のすべての項目について、男性より女性の回答が上回りました。男性よりも肩こりを感じている人が多い女性は、入浴、ストレッチ、マッサージ、ヨガなど、肩こり解消のために手を尽くしている様子がうかがえます。ただし、インドアの手段が中心。運動やウォーキングについては、男性のほうが積極的に取り組んでいるようです。

■解消法があったら教えて!…肩こりに悩む悲痛な声とすっきり解消エピソード

最後に、肩こりで困ったことや解消したエピソードを聞きました。「解消したエピソード」よりも、「困ったエピソード」が圧倒的に多く寄せられました。特に目立ったのは、痛みのひどさを訴える回答。「ボルトがくいこんだような痛み」など、想像を超える痛みに襲われている人も…。「肩こりがひどすぎて頭痛や吐き気がする」など、ひどい肩こりのために、ほかの部位まで痛くなるという回答も多数。そのほか、「肩がこりすぎて首が回らず」着替えや車の運のときに困ったという回答もありました。
「シップを連続で貼ると肌が荒れる」「シップがにおい、恥ずかしかった」など、手軽なシップ薬には、独特のにおいや肌荒れのもとというデメリットが。においでは困らなくても、「磁気シールをしたまま肌を焼いてしまい、背中に丸い跡がついてしまった」など、はがし忘れによる笑えるエピソードも。
解消談としては、腕を伸ばすなど軽いストレッチやマッサージでよくなったという声。「ゴルフ」や「バッティングセンターでバットを振る」など、肩甲骨を大きく回す動作のスポーツも効果的なようです。趣味やスポーツで体を動かすことで、リラクゼーションにもなっていそうです。


出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「肩こり」。
調査期間:2015年9月8日~9月17日、DIMSDRIVEモニター4,567人が回答。

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