仕事に関する意識調査(25歳世代の就労観に着目) 

2015年10月27日
地道にマジメに働く25歳世代(ワーキングピュア)を応援しているプロジェクト25実行委員会は、これからの社会を担っていく存在である25歳世代の就労観に着目し、仕事に関する意識調査を実施。

この調査では、現在正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなどの形態で働いている男女600人(20代・200人/30代・200人/40代・200人)を対象とし、20代と30代・40代の調査結果を比較することで、現在の25歳世代の働き方・働く目的・働くことに対する意識などを明らかにしました。

※ワーキングピュアとは…地道にマジメに、やりがいを求めて仕事に向き合おうとしている就労観を持った25歳世代を、プロジェクト25実行委員会は「ワーキングピュア」と名付けました。

【調査結果のポイント】

(1)85%の20代が、不安・不満を抱えながらも真面目に取り組んでいる
(2)抱えている不安の第1位は、「職務を全うできるのか」(29.8%)・「人間関係」(29.8%)が同率
(3)30~40代とのギャップ!仕事で実現したいこととして「社会をよくすることに貢献する」を回答した20代が多いという結果に。

【調査結果のポイント】

■(1)85%の20代が、不安・不満を抱えながらも真面目に取り組んでいる

「仕事に真面目に取り組めているか」の意識について、20代は「真面目に取り組めている」(41.8%)、「やや真面目に取り組めている」(39.1%)と回答。実に80.9%の20代が仕事に真面目に向き合っているという結果に。さらに、そのうち「不安がある」もしくは「不満がある」と回答した割合も85.7%と高く、不安・不満を抱えながらも真摯に働き続けているいまどきの20代の姿が導き出されました。

さらに仕事で大切にしていることについて20代に聞いたところ、「目の前の業務をきちんとこなす」(64.0%)が1位、「同じミスを繰り返さない」(48.0%)が2位となりました。また、大切にしていることがない人は12.9%となっており、約9割の人が何かしら仕事をするうえで大切にしていることがある結果となっております。
不安・不満を抱えている一方で、仕事に対しては真摯に向き合っているといった「ワーキングピュア」と呼べる20代の就労観が浮かび上がりました。

■(2)抱えている不安の第1位は、「職務を全うできるのか」(29.8%)・「人間関係」(29.8%)が同率

20代が抱えている仕事をするうえでの不安については、「きちんと職務を全うできるのか」(29.8%)、「職場での人間関係が悪くならないか」(29.8%)が同率1位という結果となり、多くの20代が目の前にある仕事や、人間関係への不安を抱えているといった結果となりました。

2015年10月5日(月)にプロジェクト25実行委員会が刊行した『ワーキングピュア白書 地道にマジメに働く25歳世代』では、人材開発会社・大手商社・介護福祉施設・美容室など、様々な業種で実際に仕事をしている25歳世代の10人にインタビューを実施し、ワーキングピュア世代のリアルな本音を拾い上げレポートしています。

「きちんと職務を全うできるのか」(29.8%)についての具体的な不安の声としては、「目標の数字が高すぎて、とても達成出来ない。胃が痛くなる毎日。」(人材開発会社勤務 男性・25歳)、「毎月の売り上げの目標が厳しく設定されており、パワハラを生む背景に」(行政機関勤 男性・26歳)といった目標・ノルマに関係するものが多かったです。

また、仕事をするうえで抱えてしまう不満については、1位「給与や福利厚生がよくない」(33.8%)につづき、2位「休日や残業時間などの待遇がよくない」(23.1%)という結果となっており、低賃金や長時間労働などの働きやすさについての悩みを抱えている20代が多くいることがわかりました。

『ワーキングピュア白書』におけるインタビューの中でも、「アシスタント時代は、月給が手取りで10万円を下回るケースも多い。」(美容室勤務 男性・27歳)や、「カフェレストランでは、1日8時間を超える労働をしても残業代が出なかった。」(法律事務所勤務 女性・26歳)など、給与・残業に関係する同様の悩みが多くあげられております。

■(3)30~40代とのギャップ!仕事で実現したいこととして「社会をよくすることに貢献する」を回答した20代が多いという結果に

仕事で実現したいことに関する意識としては30代・40代に比べ、20代は「社会を良くすること」(23.6%)で30代・40代よりも割合が多い結果となっています。一方、「会社の成長・発展に貢献する」については30代、40代と年齢が上がっていく程、実現したいと考える人が増えていく傾向にあります。20代は比較的、会社のためというより社会のために仕事と向き合っている人の数が多いといえるのかもしれません。
『ワーキングピュア白書』におけるインタビューでも、「給与が低く夜勤を長くしても生活は潤わないけれど、やりがいがあるから続けられた」(介護福祉施設勤務 25歳・女性)、「前職の輸入会社で取り扱っていた飲料は、ちゃんと温度管理をしないと味が落ちてしまうが、会社として管理が出来ていなかった。そのことを知っていながら、お客さんに勧めなければならない。消費者の手に届くまで商品を適切に管理したいという思いで、それが実現可能な会社に転職しました。」(飲料輸入会社勤務 24歳・男性)といった純粋に仕事に取り組む声があがっていました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[@Press]
 マイページ TOP