イノベーションとブランドに関する消費者意識調査「2015 エデルマン・アーンドブランド」 

2015年10月30日
エデルマン・ジャパンは、世界10カ国、10,000人を対象に実施した消費者意識調査「2015 エデルマン・アーンドブランド」の日本の調査結果を発表。

【調査結果】

・日本の消費者の81%は、イノベーションによって副次的にもたらされるプライバシーやセキュリティ、環境への影響に対する懸念により、商品を購入しない

・日本人回答者の67%が「イノベーションを推進するのは自社企業がより収益を上げるためである」と回答

・3人に2人が、ブランドはコミュニケーション方法において正しい方向に向かっていないと感じており、消費者は「感動」よりも「確信」を求めている

・製品やサービスに関する友達同士の会話をブランドが促進することで、消費者はよりそのブランドを信頼する


調査結果によると、日本の消費者の81%は、イノベーションによって副次的にもたらされるプライバシーやセキュリティ、環境への影響に対する懸念により、商品を購入しないという事実が明らかになりました。

日本人消費者の92%が「イノベーションは、現在私達に不可欠なものであり、私達が進歩するのに役立っている」と答えています。そのイノベーションを企業に期待している人は85%、学者/大学に期待している人は67%、個人に期待している人は17%で、企業に対する期待が最も高い一方、日本人回答者の67%が「イノベーションを推進するのは自社企業がより収益を上げるためである」と答えており、企業がイノベーションを行う動機に対して、消費者のためよりも企業の利益のためであると、消費者は懐疑的に感じていると言えます。

日本人回答者の半数以上(55%)が、「既に所有している製品を常にアップグレードしなければならないことに飽き飽きしている/苛立たしい」と答えています。また、グローバルの回答者の3人に2人が、ブランドはコミュニケーション方法において正しい方向に向かっていないと感じています。消費者はブランドに感動よりも確信を求めており、日本の回答者の38%が「感動を得たい」と答えている一方、65%が「確信を得たい」と回答しています。

ブランドから確信を得られない消費者は、イノベーションをめぐる懸念を払拭するため、友達や知人、または自分のような人に頼り、彼らの情報から確信を得ています。本調査結果によると、日本人消費者の約半数(45%)が、製品やサービスを購入する際に、友達や知人、自分のような人との会話が「決定する手助けをしてくれる」と回答しており、25%が「懸念を打ち払ってくれる」、47%が「リスクについて警告してくれる」と答えています。消費者は彼らの評価や評判を実体験に基づく事実と捉え、その情報から確信を得ており、購買決定においても多大な影響を及ぼしていることが分かります。

また、消費者は友達同士での会話を可能にするプラットフォームを提供することをブランドに求めています。日本人回答者の52%が「ブランドを信頼するためには、まず他の人が満足しているかを先に知る必要がある」、42%が「ブランドが、自分や他の顧客に製品やサービスのレビューを奨励すれば、そのブランドをより信頼する」と答えており、製品やサービスに関する友達同士の会話をブランドが促進することで、消費者はよりそのブランドを信頼するということが明らかになっています。


アーンドブランドについて
「イノベーションとアーンドブランド」は世界10カ国、10,000人を対象にしたグローバルな消費者意識調査で、日本では1,000人の消費者が調査に参加しました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エデルマン・ジャパン]
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