インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2015年4月~2015年9月にDODAに登録した転職希望者のうち約40,000人を対象に、転職理由についての調査を行いました。

【調査結果】

■総合結果 ~ 業界の将来や就業環境など、今後のはたらき方を見据えた転職が増加傾向】

今回の調査では、1位「ほかにやりたい仕事がある」(12.2%)、2位「会社の将来性が不安」(9.2%)、3位「給与に不満がある」(7.7%)となりました。10位までの項目は前回(2015年上半期)と変わらずも、「業界の先行きが不安」(前回10位→今回9位)、「雇用形態を変えたい」(前回9位→今回10位)が入れ替わりました。

2位の「会社の将来性が不安」の回答割合が前回より0.3pt下がった一方、9位の「業界の先行きが不安」の回答割合が0.4pt上がっており、“会社に対する不安は減少したものの、業界に対する不安は増す”一見矛盾した結果となっています。
これは、好調な景況感を追い風に企業の経営は順調であるものの、長期視点で業界の変化を想定し、成長産業に移ろうと転職活動に踏み切った人が増えた結果だと考えられます。3位の「給与に不満がある」や4位の「残業が多い/休日が少ない」(6.3%)、7位の「U・Iターンしたい」(3.2%)といった、待遇や就業環境の改善を理由とした転職の割合も上昇していることから、売り手市場を背景に「今よりもっと良い会社があれば転職したい」と考えて転職活動を始めた人が増加傾向にあることが分かります。

さらに経年での変化をみると、今回は、「会社の将来性が不安」と「倒産/リストラ/契約期間満了」(1.7%)の割合が過去最低に。一方で、2011年10月から下降し続けていた「業界の先行きが不安」については4年ぶりに前回を上回っており、ここからも、現在の経営不安よりも、将来を見据えた転職活動が増加している傾向が伺えます。

■業種別 ~ 待遇改善を望む転職のほか、業界の変化を受けて新たな専門性追求に向けた転職も増加

8つの業種別にみたところ、1位が「ほかにやりたい仕事がある」となったのは7職種。前回調査より1職種増え、「メーカー」のみが「会社の将来性が不安」が1位という結果になりました。また、「メディア」を除く7業種で「残業が多い/休日が少ない」の回答割合が上昇。業績が好調な企業が増えたことで、一部の企業では従業員の業務過多が進んだ結果、待遇改善を目指した転職が増えたと考えられます。

「メディカル」では1位「ほかにやりたい仕事がある」が、8業種の中で最も高い割合を獲得。CRAやメディカルサイエンスリエゾンといった、これまで市場にあまり出てこなかった求人の採用ニーズが高まったことで、より専門性の高い仕事や経験を活かせる仕事にチャレンジできる機会が増えたことが、この一因と言えます。「金融」は、5位「専門知識・技術力を習得したい」、6位「顧客のためになる仕事がしたい」の回答割合が、前回調査よりアップ。ネットショップやネットバンキングに代表される、PCやスマートフォンを用いた決済や送金、各種手続きなどが一般にも広く普及してきたことを受け、より専門性を高めたい、顧客に役立つサービスを提供したいという動機で転職に乗り出す人が増えてきているといえます。


【調査概要】
対象者:2015年4月~9月の半年間に、転職サービス「DODA」に登録したビジネスパーソン
サンプル数:約4万人

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[インテリジェンス]
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