訪日外国人による購入実態調査(中国・台湾) 

2015年12月16日
楽天リサーチは、中国、台湾からの旅行者の買物に関する調査を実施。今回の調査は、2015年10月1日(木)から12日(月)の12日間、中国、台湾在住者で2014年10月以降に訪日経験のある20代~60代の男女600人(各国300人)を対象に行いました。

【調査結果】

■中国人にはデジカメなどの家電製品、台湾人には医薬品が人気アイテム

レベルの差はあるものの、両国共に「スキンケア化粧品」「メイクアップ化粧品」「医薬品」「服飾小物」が定番アイテムとなっている。
 中国人は「デジタルカメラ」「髭剃り」といった家電製品の購入率が台湾に比べてかなり高くなっている。一方、台湾は「医薬品」を購入する割合が特に高い他、「文房具」「ドライヤー」を購入する割合が相対的に高い。

■定番品は訪日前の予定通り購入するが、それ以外は日本に来てから購入を思い付く場合も多い

訪日時の購入商品に関して、訪日前から購入を予定していたものと、訪日後に購入を思い付いたものを質問したところ、「スキンケア化粧品」「メイクアップ化粧品」「医薬品」「服飾小物」などの購入率の高いアイテムは、予定通り購入する割合が高かった。逆に、「保温ポット」「文房具」のような購入率の低いものは、訪日後に購入を思い付いて購入するケースが多い。
但し、化粧品など多くの人が購入するものでも、購入者の概ね2割~3割は訪日後に購入を思い付いている(予定外購入率)。

■中国では「広告」、台湾では「ブログ」「他人の推奨」が訪日前の購入意向を強く喚起

中国では、デジカメや炊飯器で「テレビ番組・CM」が訪日時に購入しようと思うきっかけを与えているケースが多い。パソコン、ドライヤーでの「雑誌記事・広告」など、中国人の購入が多い家電製品で広告の影響が大きい。台湾の場合、医薬品や化粧品で「個人のブログ」「他の人の推奨」がきっかけとなることが多かったり、ドライヤーで「SNS」、デジカメで「クチコミサイト」の影響が強いなど、個々人が発する情報を参照する傾向が強い。

■訪日後は、日本で見る広告も影響している

店頭で商品を見たり、POPを見る、店員に薦められる、などで購入しようと思うことが多いのは当然として、日本に来てからテレビCM、新聞広告、雑誌広告を見て購入を思い付くケースも相応に見られる。

■購入目的はほとんどが自分用で、転売のための購入はほとんどない

どのアイテムも、自分用に購入するのがほとんどである。お土産用として購入するケースが多いものは、中国、台湾共、「化粧品(スキンケア、メイクアップ)」「髭剃り」「文房具」といった商品である。この他、台湾では「医薬品」「ストッキング・タイツ」「粉ミルク・紙おむつ」をお土産用に購入する割合が高い。
両国において、「粉ミルク・紙おむつ」は(代金をもらう)頼まれものとしての購入率が他商品より高い。

■中国は「品質が良い」と思う商品、台湾は「自分が使っている」商品を買う傾向が強い

各商品の購入有無と日本商品のイメージとの関係の強さをΧ2値で評価したところ、中国では「中国の商品より品質がいいと思うもの」、台湾では「(台湾でも)日本商品を使っているもの」を購入する傾向が強いという結果であった。中国の場合、信頼できる機関や企業から発せられるオフィシャルな情報によって品質などを評価するのに対して、台湾では、自分が使っていたり、知り合いが使っているといった個々人の評価を重視するのではないかと思われる。


【調査概要】
調査エリア:中国、台湾
調査対象者:20歳~69歳男女 2014年10月以降の訪日者
回収サンプル数:600サンプル(各地域300)
調査期間:2015年10月1日(木)~10月12日(月)
調査実施機関:株式会社エー・アイ・ピー(楽天グループ)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[楽天リサーチ]
 マイページ TOP