2016年卒マイナビ企業新卒内定状況調査 

2015年12月15日
マイナビは、国内企業を対象とした2016年卒の内定状況と2017年卒の見通しなどをまとめた「2016年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」(2,716社回答)の結果を発表しました。

【調査TOPICS】

▽ 内定者への満足度は6年連続で減少。企業の採用活動は「前年より厳しかった」が6割を超える

内定者への満足度は、「質・量ともに満足」とした企業の割合は29.7%(対前年比3.3pt減)となり、2010年卒調査から6年連続で減少となっている。
採用活動の印象は、「前年より厳しかった」が61.4%(対前年比8.2pt増)と6割を超え、「前年並みに厳しかった」と回答した32.8%(対前年比5.0pt減)を加えると「厳しかった」が94.2%(対前年比3.2pt増)となり、大半の企業にとって厳しい採用戦線だったことがうかがえる結果となった。厳しかった理由としては、「母集団の確保」が63.0%で最も高い割合だったが、「採用活動スケジュール変更への対応」も56.7%と過半数を超え、もとより採用環境が厳しい状況だった上、「採用活動スケジュール変更」が追い打ちをかける形になった。

▽ 内々定辞退率が「前年より高かった」企業は半数弱で大きな課題

内々定後の辞退率について、「前年より高かった」が46.2%(対前年比11.4pt増)と半数弱を占め、大きな課題であったことが浮き彫りとなった。内々定後の辞退率が「前年より高かった」割合を業界別に見ると、「金融(56.1%)」では半数を大きく超えたほか、「製造(50.2%)」「商社(49.8%)」「建設(48.0%)」がほぼ半数と高い割合になっている。また、実際に内定の辞退率では、「3割以上の割合」と回答した企業が全体の半数を超える結果となった(54.4%、対前年比10.6pt増)。
内定者との接触頻度については「2カ月に1回程度以上会う企業」が53.5%(対前年比3.7pt増)とやや増加した。「上場企業」では56.3%(対前年比6.5pt増)と比較的増加した割合が高く、内定者フォローの重要性が高まっていることがわかる。

▽ 2017年卒向け「インターンシップを実施」は46.9%とやや減少も約半数が実施。12月、1月の開催が大きく増加

2016年卒の選考スケジュールが8月開始に変更となった影響を受け、選考とインターンシップの時期が重複したことにより、この夏もしくは秋以降にインターンシップ実施・実施予定の企業は46.9%(対前年比4.4pt減)となり、急増した前年よりはやや減少したが、依然として約半数の企業が実施していることがわかった。インターンシップを行う企業の「行った、または行う可能性のある月」は「8月」(53.9%、対前年比4.0pt減)と「9月」(35.3%、対前年比4.9pt減)が減少し、「12月」(29.5%、対前年比6.1pt増)」と「1月」(33.7%、対前年比9.7pt増)が大きく増加した。

▽ 2017年卒採用に関して約6割が「厳しくなる」と回答。会社説明会は3月に集中し、面接開始・内々定出しの開始も早まる様相

次年度(2017年卒)の採用活動については、「非常に厳しくなる」と「厳しくなる」の合計が60.6%(対前年比29.6pt減)となり、割合は前年より減っているが、厳しかった今年よりさらに厳しくなるという予想が多数を占めた。
2017年卒の採用スケジュールの予定では、3月への集中度が「エントリー受付開始(76.8%)」、「会社説明会開催開始(60.9%)」ともにさらに高まっており、今年以上に会社説明会への動員が難しくなることが予想される。面接開始については、3月~5月の割合が2016年卒より高くなって集中度が増しており、説明会から選考への誘導についても苦戦することが想定される。「内々定出し」についてはすでに6月選考開始の報道の影響から5月・6月が増加し、集中度が高まっている。6月選考開始は大学側も容認するところとなったため、内々定出し開始の6月への集中度はさらに高まると考えられる。


【調査概要】 
・調査期間:2015年10月13日(火)告知、11月13日(金)受付締切
・調査対象:国内企業8,000社
・回答数:2,716社(回答内訳:『上場企業』495社、『非上場企業』2,221社/『製造業』928社、『非製造業』1,788社)

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