定額制動画配信サービス市場構造調査(15~69歳男女対象) 

2015年11月18日
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、昨今相次いで立ち上がっている定額制動画配信サービスの市場構造や利用者属性を明らかにするため、「定額制動画配信サービス市場構造調査」を実施いたしました。

「定額制動画配信サービス」とは、月額500~1000円程度の金額で、国内外の人気ドラマ、アニメ、映画などが見放題となるサービスで、テレビやパソコン、スマートフォンやタブレット端末など、機器を問わずに視聴ができます。

【調査で得られた主なファインディングス】

①定額制動画配信サービスの利用者と利用意向者は、ともに情報感度の高い若年層。

②利用者の定額制動画配信サービスの評価点は、「作品数の多さ」、「いろんな機器で見られる」に加えて、「一人でじっくり見られること」。

③定額制動画配信サービスの利用場所は、自宅内中心。

④定額制動画配信サービス利用者の約4割が、「動画サービスは、コマーシャル(広告)は入るが、無料がよい」と回答。


【主な調査結果】

1)定額制動画配信サービスの利用状況
・定額制動画配信サービスの利用者は7.2%。
 今後、利用したいと思う利用意向者は11.5%。今後も利用したいと思わない、非意向者は81.3%。
・定額制動画配信サービスの潜在利用者は、利用者と利用意向者を足し合わせた18.7%。

2)定額制動画配信サービスの性年代別構成比
・定額制動画配信サービスの利用者の割合が高いのは、男性20代。利用意向者では、男女10代となっている。
 非意向者では、男女50代、女性60代の高年者の割合が高い。
・男性10代~20代、女性10代では、利用者と利用意向者を合わせた潜在利用者は、約3割にまで達する可能性がある。

3)情報感度について
・利用者、利用意向者とも、全体より10ポイント以上高いのは、「情報を人よりも早くとり入れるように心がけている」「新商品や新サービスについて、情報を早く知るほうだ」などが上位に並ぶなど、情報感度が高いことがわかる。

4)定額制動画配信サービスの評価点(複数回答)
・利用者の定額制動画配信サービスの評価点は、1位「見られる作品数が多い(63.7%)」、2位「テレビ、パソコン、タブレット端末、スマートフォンなどいろんな機器で見られる(54.7%)」、3位「一人でじっくり見ることができる(53.9%」と、コンテンツをじっくりと見たいというニーズが伺える。
・利用意向層のサービス意向理由も、1位「たくさんの作品が見られそう(76.7%)」、2位「テレビ、パソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、いろんな機器で見られる(62.9%)」、3位「一人でじっくり見ることができそう(48.1%)」となっており、利用者と同傾向となっている。

5)定額制動画配信サービスの利用場所(複数回答)
・定額制動画配信サービスの利用場所は、1位「リビング(63.3%)」、2位「自分の部屋・書斎(51.0%)」、3位「寝室・ベッド(31.8%)」と自宅内が中心。

6)定額制動画配信サービスの利用機器(複数回答)
・定額制動画配信サービスの利用機器は、1位「パソコン(63.7%)」、2位「スマートフォン(44.9%)」、3位「タブレット端末(37 1%)」とマルチデバイス利用が伺える

7)動画サービスの広告モデルと有料モデルのどちらを望むか
・定額制動画配信サービス利用者において、「動画サービスは、コマーシャル(広告)は入るが、無料がよい」が38.4%、「動画サービスは、コマーシャル(広告)が入らずに、有料(定額制)がよい」が31.8%、「どちらとも言えない」29.8%。
・定額制動画配信サービス利用者においても、「有料モデル」よりも「広告モデル」への意向が高い結果となった。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査方法:インターネット調査
調査対象者:15~69歳の男女
サンプル数:3400サンプル
調査期間:2015年10月17日(土)~10月19日(月)
調査機関:株式会社マクロミル

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