ストレスからくる欲に関する調査(日頃ストレスを感じている20歳~69歳の有職者対象) 

2015年12月24日
インターネット調査会社のマーシュは、日頃ストレスを感じている20歳~69歳の有職者400名に対して「ストレスからくる欲に関する調査」を行った。

【調査結果】

労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が、平成27年12月1日に施行された。施行によって従業員50人以上の企業には「ストレスチェック」の実施が義務付けられ、企業は1年に1回は従業員のストレス調査を実施しなければならない。ストレス社会と呼ばれる現代では、多くの人がストレスを抱えながら生活している。ストレスを抱えた人々は、どのようなストレス解消を行っていて、どのようなものを求めているのだろうか。今回は日頃ストレスを感じている有職者400名に対して「ストレスからくる欲に関する調査」を行った。

まず、ストレスの要因について尋ねると、最も高いのは「仕事の内容」であった。属性別にみると、男性は60代を除く全ての年代で「仕事の量」が高く、女性40-50代では「金銭面」「家事」が高い傾向が見られた。男性20代、女性40代は全体的にスコアが高い項目が多くなっている。ストレスレベルを『高』『中』『低』に分けてみると、『高』では男性20代が高く、次いで女性50代が高くなっている。反対に『低』が高いのは女性20-30代であった。

次にストレスを感じる頻度を尋ねると、全体の3割が「ほぼ毎日」何かしらのストレスを感じている。特に女50代では「ほぼ毎日」が半数以上と高く、ストレスを感じる頻度が高いことがわかる。

ストレスが原因で身体に不調が出るのは全体の7割で、症状としては「頭が痛くなる」「食欲が増す」「胃が痛くなる」が上位となっている。女性20-40代は「食欲が増す」が特に高く、その他にも何かしらの不調が出る人が8割以上と高い傾向がみられる。ストレスレベル『高』は「胃が痛くなる」「うつ状態になる」「胃が重くなる」が高い傾向がみられる。

ストレス解消法としては、平日・休日共にトップは「寝る・ゆっくり休む」。平日の女性20-40代は「お菓子を食べる」「お菓子以外の好きなものを食べる」が高いことから食事でストレス解消をしていることがわかる。男性は年代が上がるほど「お酒を飲む」が高くなる傾向がみられる。

休日を平日との違いでみると、男性の20-30代では休日になると「お酒を飲む」が高くなっている。女性では、「家族・友人と話をする」「旅行をする」「本やマンガを読む」など、平日よりもストレス解消の方法が多様化している。ストレスレベル『高』では「お酒を飲む」「マッサージ・スパ・エステに行く」なども高い傾向がみられる。

ストレスを感じたときに食べたくなる・飲みたくなる味は「甘いもの」が突出して高く、次いで「味が濃いもの」「塩気が多いもの」と続く。女性20-40代では特に「甘いもの」が高く、8割以上であった。また、男性60代と女性50代は「甘いもの」に次いで「さっぱりしたもの」が高く、他の属性と味の嗜好が異なっていることがうかがえる。具体的な食べ物・飲み物としては「チョコレート」がすべての属性で多く挙げられた。その他「ケーキ」「アイスクリーム」「ラーメン」「揚げ物」「アルコール」「コーヒー」などが多く挙がった。

食べる・飲む場所としては、「自宅」が最も高く、女性、男性60代では特に「自宅」が高い傾向がみられた。一方で男性20代は「レストラン・定食屋」が高く、女性30-40代は「職場」が2割程度で他の属性より高くなっている。

ストレスを感じるシーンや、ストレスの解消方法は、人それぞれ違いがある。ストレスのない生活を送ることは実際には難しいが、自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスを溜め込まない生活を心がけることが大切だろう。


【調査概要】
調査名:ストレスからくる欲に関する調査
対象者:全国 20歳~69歳の男女 有職(パート・アルバイト除く)
 ・日頃ストレスを感じている人
サンプル数:400s
実査期間:2015年12月11(金)~12月14日(月)
調査方法:インターネット調査(マーシュの自社モニター )
調査機関:株式会社マーシュ

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マーシュ]
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