退職金・企業年金の現状に関する調査(会社員 対象) 

2016年01月18日
IICパートナーズは、会社員 を対象に「退職金・企業年金の現状に関する調査」を実施。

【調査結果】

1. 半数近くが「退職金・企業年金に望むこと」としてあげたのは……?

多くの企業がなんらかの制度を設けていることから、「あって当たり前」「横並び」と言われることも多い、退職金・企業年金。実際にいつか受け取ることになる立場のみなさんは、退職金・企業年金にどのようなことを望んでいるのでしょうか。

半数近くが選んだ一位は『老後安心して暮らせるための収入源となること』。社会福祉や公的年金に対する不安が強まるなか、相対的に退職金や企業年金への期待は高まっているようです。

二位は『退職時の支給額が定期的に分かり、それによって人生設計を考えられること』。以下、『勤続期間に応じて、充分な額が支給されること』、『会社への貢献度に応じて、充分な額が支給されること』、そして『特に望むことはない』が続く結果となりました。

様々な社会制度への不安が高まる現代、定年退職時の退職金や企業年金に大きく期待をかけている人は多く、また増える傾向にあるのではないでしょうか。また退職金や企業年金を、会社がどれだけ個人に目を配り正しい評価をしているかの現れと見る向きもあるようです。

総じて誠実さや信用を大きく望む声が強いことを考えると、企業側が定期的に退職金や企業年金についての情報を提示して、社員が老後に不安を抱かずに働き続けられる環境作りに取り組むことの重要性が伺えます。

2. 定年退職したらいくらもらえるか、知っていますか?

老後の生活の収入源として期待する声が多いなか、会社員として働くみなさんは、実際に受け取れる額に関してどれくらい把握できているのでしょうか。

もっとも多く、3分の1を占めたのは『知らない』という回答でした。そもそも情報が乏しいことや、「安易に聞いて悪い印象を持たれないだろうか」という不安が原因のようです。以下は『あまり知らない』、『だいたい知っている』、『知っている』という順に並び、『知っている』という回答はわずか1割という結果となりました。

多くの人にとっては、老後の生活に関する不安を抱きながら働いているものの、定年退職時の退職金や企業年金に関する情報や知識が乏しいというのが現状のようです。しかしながら、早期から老後生活の設計をしておきたいと考え、そのために定年退職時の支給額についての情報や計算方式を知っておきたいと希望している人は少なくありません。

『知っている』という回答のなかにあったように、企業側がいつでも退職金などの計算ができるように就業規則に載せており、従業員が目安となる金額を把握できている場合も一部ではあるようです。まだそうした対応が進んでいない企業は、従業員が早期から老後について計画し、定年まで安心して働けるように、定期的に制度の説明や金額の提示を行うなど、退職金や企業年金についての情報を、社内でもっと浸透させるためにできる点がないかどうか、検討してみると良いのではないでしょうか。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:【職業】会社員
調査期間:2015年11月~2015年12月
有効回答数:100サンプル

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[IICパートナーズ]
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