大学・大学院の卒業時の卒業旅行に関する意識調査(「現役学生世代」「親世代」「祖父母世代」対象) 

2016年01月28日
エクスペディア・ジャパンは、これからの卒業旅行シーズンに向けて、日本在住の現役大学4年生を含む22歳~25歳の「現役学生世代」200人、40代・50代で現役学生の親にあたる「親世代」200人、祖父母にあたる65歳~75歳の「祖父母世代」200人の日本人男女を対象に、大学・大学院の卒業時の卒業旅行に関する意識調査を実施いたしました。「現役学生世代」にはこれから行く予定のある卒業旅行も調査の対象となっています。また「親世代」「祖父母世代」には当時の卒業旅行を振り返って調査しています。

【調査結果】

本調査における卒業旅行の定義
今回の調査では、各年代の大学・大学院卒業時の旅行が対象。その際、学校主導で企画されたものではなく、友人などと自主的に企画して実施する記念旅行のみに限定。

昔は6人に1人しか選んでいなかった「海外旅行」、現在は半数以上へ!

各世代に「大学の卒業旅行はどこに行きますか?/行きましたか?」と聞いたところ、全世代「国内旅行」に行く人が多い結果となりました。しかしその一方で近年、卒業旅行先として「海外」を選ぶ人が増えてきていることもわかります。現役学生世代では半数以上の人が「海外」を選んでおり、昔は卒業旅行として選ぶには敷居が高かった海外旅行も、近年では気軽に行けるようになっていることが現れています。

親・祖父母は「フランス」、今の学生は「ハワイ」が一番人気!

世代別に卒業旅行に行った(もしくは行く予定のある)旅行先を海外と国内別にランキングにしたところ、海外旅行では、祖父母世代と親世代は比較的遠いヨーロッパの国々やアメリカが上位になりました。一方で、現役学生世代は「ハワイ」や「グアム」など近場のビーチリゾートが人気の結果となりました。

また国内旅行は、祖父母世代と親世代ではともに「九州」「京都」「北海道」の3ヵ所が人気を博しておりますが、若者世代は「沖縄」がランクインしており、ここでもビーチリゾートが人気なことが伺えます。

祖父母世代は、海外での卒業旅行にかけるお金と期間が桁違いだった?!

前頁で、「国内旅行をした」と答えた人、「海外旅行をした」と答えた人にそれぞれの予算、期間について聞いたところ、昔と比べて近年の卒業旅行は、気軽に行けるものに変わってきていることがわかりました。

海外旅行の予算と期間について聞いてみたところ、現役学生世代の76%が「20万円未満」で88%が「10日未満」の旅行をしている一方、祖父母世代の65%が「20万円以上」費用をかけ、51%が「11日以上」の期間をかけていたことがわかりました。卒業旅行先として海外が選ばれることが少なかった祖父母世代ですが、そのなかでも海外へ旅行した人は、多額な費用をかけて長期間の旅行を楽しんでいたようです。

また海外旅行の予算を比較すると、現役学生で「5万円未満」の旅行をしている人が7%いるのに対し、親世代では1%、祖父母世代では0%となりました。

国内旅行においても、現役学生で「3万円未満」の旅行をしている人が29%いるのに対し、親世代では25%、祖父母世代では18%となりました。昔に比べて国内と海外ともに、旅行価格が下がっていることが伺えます。

今時の学生は「2回以上」卒業旅行するのが主流!全世代「友人」と一緒に

「合計で何回、大学の卒業旅行に行きますか/行きましたか?」という質問に対し、祖父母世代と親世代は8割以上が「1回」と回答している一方で、現役学生世代は半数以上が「2回以上」と回答する結果となりました。今時の学生は複数回に分けて卒業旅行をするため、安く、近く、短期間で行ける「安・近・短」な旅行先を好む傾向にあるのかもしれません。

また、「あなたは大学の卒業旅行に誰と行きますか/行きましたか?」という質問に対し、全世代8割以上の人が「友人」と回答していました。しかし、現役学生世代の5人に1人が「恋人」とと回答する一方で、親世代では恋人と旅行したのは5%、祖父母世代では0%という結果になりました。婚前旅行への敷居が昔より低くなっている様子が伺えます。

全世代「アルバイト等をして自分で稼いだ」お金で「友人との思い出作りのため」に卒業旅行へ

「大学の卒業旅行に行くためのお金はどのように集める予定ですか/集めましたか?」という質問に対し、全世代で圧倒的に「アルバイト等をして自分で稼いだ」と回答する人が多く、特に現役学生世代に関しては、93%もの人が自分で稼いでいるという結果となりました。今も昔も卒業旅行へ行くお金はきちんと自力で稼いで行っていることがわかります。

そのような中、祖父母世代では「親/祖父母にもらった」と答える人が4人に1人と他の世代と比べて多い結果となりました。

全世代共通!卒業旅行の目的は「学生時代の思い出作り」

「大学の卒業旅行に行きたいと思う/思った理由は?」という質問に対し、全世代が「学生時代の友人との思い出作りのため」と回答する結果となりました。

また、「社会人になると旅行のためのお休みが取りにくくなるため」と答える現役学生世代が58%で、親世代や祖父母世代の30%という数値のほぼ倍になりました。専業主婦にならず働く女性が近年は多いことが、この数値に影響していると考えられます。

予約は「オンライン」で「航空券+ホテルのパッケージ」が今は主流

「大学の卒業旅行の予約はどのように行う予定ですか/行いましたか?」という質問に対し、親世代や祖父母世代が「店舗」と回答しているのに対し、現役学生世代では「オンライン」という回答が一番多い結果となりました。祖父母世代は、店舗予約の中でも大学の生協を利用する人が多かったようです。

更に現役学生に、「大学の卒業旅行にどのような旅行スタイルを選ぶ予定ですか/選びましたか?」という質問をしたところ、「航空券とホテルをパッケージで予約する」という回答が、最も多い結果となりました。続いて「航空券とホテルを個別予約」という回答が多い結果となり、昔は主流だった「添乗員付きのツアー」という回答は6%に留まる結果となりました。

参考:格安航空会社(LCC)の利用意向

卒業旅行に関わらず、旅行での格安航空会社(LCC)の利用意向について聞いてみたところ、現役学生の6割以上が「利用したい」と回答しました。複数回の「安・近・短」旅行をしたい現役学生世代にとって、お手頃価格で国内外へ旅行できるLCCは魅力的のようです。
一方で、祖父母世代や親世代は「利用しない」という回答の方が多く、まだ抵抗がある様子が伺えます。
時代の変化により、若者の旅行スタイルもどんどん進化しているようです。


【調査概要】
・サンプル数 :計600名(スクリーニング 10,000名)
・調査対象:大学・大学院の卒業時に卒業旅行へ行った/行く予定がある、日本在住の現役大学4年生を含む22歳~25歳、 40代・50代、 65歳~75歳の男女
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査会社:楽天リサーチ

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