RTDに関する消費者飲用実態調査 

2016年02月02日
サントリーは、RTDに関する消費者飲用実態調査(サントリーRTDレポート2016)を発表。

I.RTD※1市場について
 -2015年のRTD市場は8年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長
 -RTD市場は引き続き好調に推移し、2016年もさらに拡大するものと推定

II.消費者飲用実態調査
(1)自宅での飲酒機会が増加。その中で支持されるRTD
 -“時間的なゆとりが増えた”と感じる人が約3割
 -自宅で食事・飲酒をする機会が増加
 -自宅で飲むお酒に使う金額が増加
 -最近自宅で飲んだお酒:「RTD」がビールに次いで第2位
(2)RTDユーザーが食中酒に期待するのは“スッキリ”“キレのよさ”
 -自宅で食事中にお酒を飲む機会が増加。RTDユーザーではより顕著な傾向
 -RTDユーザーがお酒を飲む際に選ぶメニューは“油っこい料理”が上位
 -RTDユーザーが食中酒に期待するのは“スッキリ”“キレのよさ”
(3)品質にこだわり高価格帯のお酒を求める“プレミアム志向”の兆し
 -暮らしの中で“お酒にこだわりたい”人は約6割。RTDユーザーではさらに高い傾向
 -RTDに対してこだわっていること:「素材・産地」「機能・成分」が約半数。「製法・つくり」も3分の1以上
 -高価格帯のお酒を飲む頻度が増加傾向。“品質重視”派のRTDユーザーはより顕著な傾向
(4)20代の飲酒機会が増加。一人飲みやSNSへの写真投稿も楽しまれる中、20代に最も支持されるRTD
 -自宅での飲酒機会の増加が顕著な20代
 -20代の6割以上が楽しむ“一人飲み”。そのうち3人に1人はSNSへの写真投稿を経験
 -一人飲みをする時に飲むお酒:20代は「RTD」が第1位
 -行事・イベントへの参加機会が増加する20代。
  人と集まった時に飲みたいお酒:20代は「RTD」が第1位

※1「Ready to Drink」の略語。そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテル、缶ハイボールなど低アルコール飲料を表しています。
 
I.RTD市場について

〈市場全体の動向〉
2015年のRTD市場は、1億4,960万ケース(対前年109%)程度と伸長し、8年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長しました。
RTD市場は引き続き好調に推移し、2016年は1億5,960万ケース(対前年107%)程度に拡大するものと推定されます。

Ⅱ.消費者飲用実態調査

【調査概要】
・調査会社:(株)マクロミル
・調査対象:
 (1)最近1ヶ月にアルコールを飲用した20-60代の男女4,000人
 (2)(1)のうち、最近1ヶ月に家庭用のRTDを飲用した人1,842人
 (そのうち、自宅で食事をする際にRTDを飲用する人1,653人)
・調査方法:インターネット調査
・調査日:2015年11月14日


(1)自宅での飲酒機会が増加。その中で支持されるRTD
(1)-1)
“時間的なゆとりが増えた”と感じる人が約3割
“時間的なゆとり”の変化について1年前との比較を聞いたところ、時間的なゆとりが「増えた」と答えた人は約3割(29.9%)となり、「減った」(23.9%)を上回りました。

(1)-2)
自宅で食事・飲酒をする機会が増加
自宅で食事をする機会について1年前との比較を聞いたところ、「増えた」が25.3%となり、「減った」(6.2%)を大きく上回りました。また、自宅でお酒を飲む機会について1年前との比較を聞いたところ、「増えた」が27.1%と、「減った」(12.1%)の2倍以上となりました。
ワークライフバランスが重視される中、自宅での食事や飲酒の機会が増加しているようです。

(1)-3)
自宅で飲むお酒に使う金額が増加
1ヶ月あたりに自宅で飲むお酒に使う金額について、1年前との比較を聞いたところ、25.0%が「増えた」と答えました。自宅での飲酒機会が増加している中、4人に1人がより多くの金額をお酒に使っているようです。

(1)-4)
最近自宅で飲んだお酒:「RTD」がビールに次いで第2位
最近1ヶ月以内に自分で購入して自宅で飲んだお酒を聞いたところ、「RTD」は46.1%と、新ジャンル(36.8%)やワイン(29.4%)を上回り、ビール(61.1%)に次ぐ第2位となりました。

(2)RTDユーザーが食中酒に期待するのは“スッキリ”“キレのよさ”
(2)-1)
自宅で食事中にお酒を飲む機会が増加。RTDユーザーではより顕著な傾向
自宅で食事をする人に、食事中にお酒を飲む機会について1年前との比較を聞いたところ、「増えた」(28.8%)が「減った」(11.0%)を上回り、食事と一緒にお酒を楽しむ機会が増加していることが分かりました。また、最近1ヶ月にRTDの飲用経験があり、食事中にRTDを飲むことがある人(以下、食中RTDユーザー)においてはこの傾向がより顕著で、約3人に1人(36.2%)が「増えた」と答えました。

(2)-2)
RTDユーザーがお酒を飲む際に選ぶメニューは“油っこい料理”が上位
食中RTDユーザーに、お酒を飲みながら食事をするときに出てくることが多いメニューを聞いたところ、焼肉などの「焼きもの」が1位(71.6%)、からあげなどの「揚げもの」が2位(63.0%)、野菜炒めなどの「炒めもの」(61.2%)が3位となりました。
食中RTDユーザーは、油っこい料理と一緒にお酒を飲むことが多いようです。

(2)-3)
RTDユーザーが食中酒に期待するのは“スッキリ”“キレのよさ”
食中RTDユーザーに、食中酒に期待することを聞いたところ、「スッキリとした味わいでキレがよいこと」が約6割(57.0%)となり、第2位と約20ポイントの差をつけて第1位となりました。食事と楽しむお酒には、“スッキリとした味わい”“キレのよさ”が最も重視されているようです。

(3)品質にこだわり高価格帯のお酒を求める“プレミアム志向”の兆し
(3)-1)
暮らしの中で“お酒にこだわりたい”人は約6割。RTDユーザーではさらに高い傾向
日々の暮らしの中でこだわりたいものについて聞いたところ、お酒に対して「こだわりたい」と答えた人は約6割(59.6%)となりました。また、RTDユーザーにおいては、お酒に対して「こだわりたい」と答えた人が62.1%と全体よりも高い傾向となりました。

(3)-2)
RTDに対してこだわっていること:「素材・産地」「機能・成分」が約半数。「製法・つくり」も3分の1以上
(3)-1)において“お酒にこだわりたい”と答えたRTDユーザーに、RTDに対して現在こだわっていることを聞いたところ、半数近くの人が「素材・産地」(48.9%)、「機能・成分」(46.1%)と答えました。また、3分の1以上の人が「製法・つくり」(35.8%)と答えました。

(3)-3)
高価格帯のお酒を飲む頻度が増加。“品質重視”派のRTDユーザーはより顕著な傾向
RTDユーザーに、プレミアムビールなどの価格帯が高めのお酒を飲む頻度について、1年前との比較を聞いたところ、「増えた」が約3割(29.0%)となり、「減った」(20.7%)を上回りました。また、(3)-2)において、RTDに対して現在こだわっていることとして「素材・産地」「機能・成分」「製法・つくり」のいずれかを回答した“品質重視”の人では、「増えた」が38.4%となり、高価格帯のお酒への関心がより高いことが分かりました。
RTDユーザーにおいても、品質にこだわり高価格帯のお酒を求める“プレミアム志向”の兆しが見てとれます。

(4)20代の飲酒機会が増加。一人飲みやSNSへの写真投稿も楽しまれる中、20代に最も支持されるRTD
(4)-1)
自宅での飲酒機会の増加が顕著な20代
(1)-2において、1年前と比較した自宅での飲酒機会が増加していることが分かりました。これをふまえ、自宅での飲酒機会が「増えた」と答えた割合を年代別に見てみると、20代では4割以上(41.3%)となり、他の年代よりも飲酒機会の増加傾向が顕著なことが分かりました。

(4)-2)
20代の6割以上が楽しむ“一人飲み”。そのうち3人に1人はSNSへの写真投稿を経験
自宅でお酒を飲む時の相手について聞いたところ、20代では6割以上(63.2%)が一人でもお酒を楽しんでいることが分かりました。

一人飲みをすることがあると答えた人に、お酒を飲んでいる時に写真をSNSに投稿したことがあるか聞いたところ、SNSへの投稿経験がある人は若い世代ほど割合が高く、20代では3分の1以上(35.5%)となりました。
また、具体的にどのようなときに写真を投稿するかを聞いたところ、「飲んでいるお酒が新商品で人に勧めたいと思うとき」「お酒にあわせるおつまみがうまく出来て、共有(自慢)したいとき」などの声があがりました。お酒を楽しみながら飲んでいることを共有したい時などに写真をSNSに投稿しているようです。

(4)-3)
一人飲みをする時に飲むお酒:20代は「RTD」が第1位
さらに、自宅で一人飲みをする20代に、一人飲みをする時に飲むことが多いお酒を聞いたところ、「RTD」が66.4%となり、「ビール」(64.8%)を上回り1位となりました。

(4)-4)
行事・イベントへの参加機会が増加する20代。人と集まった時に飲みたいお酒:20代は「RTD」が第1位
行事・イベント(花見やバーベキュー、フェス、ハロウィンなど)に参加する機会について、1年前との比較を聞いたところ、20代では「増えた」が24.6%となり、「減った」(17.5%)を上回りました。そうした中、行事・イベントなど人と集まった時に飲みたいお酒について聞いたところ、20代では「RTD」が69.9%となり、「ビール」(64.6%)を上回り1位となりました。
20代では行事・イベントへの参加機会が増加傾向にあり、そうした中でRTDを積極的に楽しんでいることが推測されます。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[サントリー]
 マイページ TOP