「2016 年に習得したいプログラミング言語」ランキング 

2016年02月02日
リクルートテクノロジーズは 2015 年 12 月、ITエンジニア 529 名を対象にアンケートを実施。世の中の IT エンジニアのスキルアップ事情を知る一環で、現在のプログラミング言語の習得トレンドや、その理由に迫りました。

【調査結果】

① 「2016 年に最も習得したいプログラミング言語」ランキング ~それぞれの言語を習得したい理由とは?~

事前調査において、20 代~40 代の ITエンジニア 1,044 名に「2016 年、仕事に関連したスキルアップをしていきたいですか?」と聞いたところ、「とてもそう思う」が 352 人、「どちらかと言えばそう思う」が 419 人と、計 771 人(73.9%)の人が「そう思う」と回答しました。
「そう思う」と回答した IT エンジニアのうち 529 名に、「2016 年に最も習得したいプログラミング言語」を聞いたところ、Java が20.4%で 1 位となり、2 位以下を大きく引き離す結果となりました。Java を選択した理由としては、「OS に依存しにくい言語のため汎用性が高い」など活用の広さを挙げる声のほか、「メインで使用する言語となってきている」というコメントも見られるなど、今後も開発現場において需要が高い言語と感じている IT エンジニアが多いようです。
2 位以下に注目すると、2014 年に登場した言語にも関わらず、Swift(6.2%)が 5 位にランクイン。「iOS の開発」に関わるコメントが多く見られ、開発現場において iOS への対応の重要度が高いことが見受けられます。その他のプログラミング言語についても、開発現場での需要や、将来性など、それぞれの特徴を挙げる声が多数見られました。

■IT エンジニアが 2016 年に最も習得したいプログラミング言語ランキング
(n=529)

1 位 Java 108 名 20.4%
2 位 C# 38 名 7.2%
3 位 Javascript 36 名 6.8%
4 位 PHP 35 名 6.6%
5 位 Swift 33 名 6.2%
6 位 C++ 30 名 5.7%
6 位 Ruby 30 名 5.7%
8 位 VBA 26 名 4.9%
9 位 Python 23 名 4.3%
10 位 Visual Basic 22 名 4.2%

■TOP5 のプログラミング言語を選択した理由・コメント

1 位 Java 高い汎用性
・大概の現場で使っているから(37 歳、男性)
・メインで使用する言語になってきているため(31 歳、男性)
・仕事の幅が広がるから(45 歳、男性)
・汎用的で OS に依存しない言語(40 歳、男性)
・汎用的であり、かつ需要があるから(43 歳、男性)
・Java を使用した仕事が増えてきているから(44 歳、男性)
・ある程度知っているがもっとできるようになりたい(43 歳、女性)

2 位 C# 実用度は高いが技術者が少ない
・技術者数の割に案件数が多い(39 歳、男性)
・C#のリファレンスが多いため(33 歳、男性)
・実用度が高そうなため(41 歳、男性)

3 位 Javascript Web 開発における需要
・ソフトウェア製品のカスタマイズで使えるから(36 歳、女性)
・開発言語として多くなっているから(42 歳、男性)
・Node.js の台頭, ECMAScript の標準化プロセスの高速化など、現在最もホットでユーザーベースの多い言語だから(42 歳、男性)
・Web 開発には必須(32 歳、男性)

4 位 PHP 需要、活用頻度
・Web システムの多くがこの言語で作られているため。また PHPの次世代言語が出てこないため(28 歳、男性)
・業務で頻繁に利用するため(24 歳、男性)
・まだ結構使われてる言語で引き続き需要が見込まれそうだから(32 歳、男性)

5 位 Swift iOS での活用、話題性
・iOS アプリを作成するのに役立ちそうだから(22 歳、女性)
・iOS アプリ開発のメイン言語で、最近オープン化されたから(35 歳、男性)
・iOS の開発が主流になる。また習得しやすい(46 歳、男性)
・これからの応用範囲が広いから(48 歳、男性)
・iOS 開発に対しても、知識やスキルを身に着けたいため(27 歳、男性)
・オープンソースになったばかりで話題性があるし、将来性もあるので(44 歳、男性)

6 位以下のプログラミング言語を選んだ理由についても、「書籍を多く見かける」(Ruby)といった話題性を挙げる声や、「iOS 系の開発に必要」(Objective-C)、「統計解析に向いている」(R)など、開発目的に応じた使い分けを重視する声が見られました。

② 【参考】 IT エンジニアが勉強会に参加する上で重視するポイント、目的は?

今回のアンケートは、2016 年の IT エンジニアのスキルアップ事情を把握することを目的としていました。番外編として、「社外勉強会に参加する上で重視したいポイント」についても聞いたところ、「テーマ」が 62.8%で 1 位でした。2 位以下では、「開催場所」(47.8%)や「参加費用」(39.1%)、「時間帯」(38.6%)といった、“参加のしやすさ”に関わる項目が上位にランクインした一方、「参加者の属性」(12.1%)や、「主催者」(11.7%)、「登壇者」(11.7%)など、人に関する項目はいずれも重視する割合が少ない結果となりました。 多くの IT エンジニアが、参加者や登壇者といった“人”ではなく、“内容”や“効率”を重視して勉強会を選択している、という傾向がうかがえます。

■社外勉強会に参加する上で重視したいポイントを、すべて選択してください。(n=529)

1 位 テーマ 332 名 62.8%
2 位 開催場所 253 名 47.8%
3 位 参加費用 207 名 39.1%
4 位 時間帯 204 名 38.6%
5 位 開催形式(Ex. セミナー/ハッカソン) 130 名 24.6%
6 位 拘束時間 106 名 20.0%
7 位 参加者の属性 64 名 12.1%
8 位 主催者 62 名 11.7%
8 位 登壇者 62 名 11.7%
10 位 参加人数の規模 58 名 11.0%
11 位 その他 1 名 0.2%
- 特になし 60 名 11.3%

また「社外勉強会に参加したいと思う理由」を聞いたところ、「現在の仕事の幅を広げる知見を得る」が 76.1%で 1 位、「将来の仕事に役立ちそうな知見を得る」が 63.5%で 2 位となり、3 位以下(いずれも 30%未満)を大きく引き離す結果となりました。交流ネットワークづくりや、知的好奇心を理由に勉強会に参加するよりも、あくまで「現在や今後の仕事に活かせるか?」を重視し、勉強会に参加する IT エンジニアが多い傾向にあると言えます。

■IT エンジニア向けの社外勉強会に参加したいと思う理由を、すべて選択してください。(n=469)
順位 社外勉強会に参加する理由 回答者数 割合

1 位 現在の仕事の幅を広げる知見を得る 357 76.1%
2 位 将来の仕事に役立ちそうな知見を得る 298 63.5%
3 位 仕事に関係する他の参加者との交流ネットワークを得る 126 26.9%
4 位 仕事に関係する専門家との交流ネットワークを得る 103 22.0%
5 位 起業・転職・就職・再就職の準備 99 21.1%
6 位 学ぶことそのもの、知的好奇心の充足を得る 92 19.6%
7 位 仕事とは関係なく他の参加者との交流ネットワークを得る 79 16.8%
8 位 趣味の幅を広げる 66 14.1%
9 位 仕事とは別に、社会的意義のあることに参加する機会を得る 44 9.4%
10 位 その他 2 0.4%
- 特になし 5 1.1%


【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2015 年 12 月 22 日(火)~2015 年 12 月 27 日(日)
調査対象:
 居住地:全国
 性別:男女
 年齢:20 代~40 代
 職業:IT エンジニア
 人数:529 サンプル(20~29 歳 143 サンプル/30~39 歳 182 サンプル/40~49 歳 204 サンプル)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[リクルートテクノロジーズ]
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