『住宅購入』に関するアンケート調査(20歳~69歳の男女対象) 

2016年02月23日
オウチーノ総研は、20歳~69歳の男女1,113名を対象に、「『住宅購入』に関するアンケート調査」を行った。

まず、「あなたが家を買うとしたら、『新築』または『中古』にこだわりますか?」という質問をした。「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」と回答した人が26.6%、「新築(注文住宅)にこだわる」が26.2%、「中古にこだわる」が4.5%、「こだわりはない」が42.7%だった。
次に、「あなたが家を買うとしたら、『マンション』または『一戸建て』にこだわりますか?」という質問をした。結果、「マンションにこだわる」と回答した人が17.3%、「一戸建てにこだわる」が45.8%、「こだわりはない」が36.9%だった。
次に、「あなたが家を買うとしたら、『中古+リフォーム』を選択肢として考えますか?」という質問をした。結果、「積極的に考える」と回答した人は18.5%、「選択肢の1つとして考える」が55.3%、「選択肢として考えない」が26.2%だった。73.8%が、家を買うとしたら「中古+リフォーム」も選択肢として考えることが分かった。
次に、「今は、不動産の『買い時』・『売り時』だと思いますか?」という質問をした。結果、「買い時」だと回答した人が47.5%、「売り時」だと回答した人が12.4%、「どちらともいえない」と回答した人が40.1%だった。
最後に、「2015年、日本の景気はどう変化したと思いますか?」という質問をした。「景気は良くなった」という人は25.9%。43.7%の人は「景気は悪くなった」と感じていることが分かった。

【調査結果】

52.8%が「新築」にこだわる!新築需要増加傾向!

まず、「あなたが家を買うとしたら、『新築』または『中古』にこだわりますか?」という質問をした。「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」と回答した人が26.6%、「新築(注文住宅)にこだわる」が26.2%、「中古にこだわる」が4.5%、「特にこだわりはない」が42.7%だった。2014年版と比較すると、「新築」が+3.2%、「中古」が+0.3%、「こだわりはない」が-3.5%だった。僅かではあるが、新築の需要が高まったようだ。

「新築にこだわる」と回答した人に、その理由を聞いた。最も多く挙がったのは「他人が住んだ家は抵抗があるから」だった。具体的には「中古の場合、前に住んでいた人が退去した理由が気になるから」(61歳/女性)や「前の住人がどう使っていたかが分からないので、新しいものにこだわりたい」(45歳/女性)などが挙がった。次いで「大きな買い物だから」という理由が多く、例えば「一生に一度の高価な買い物だから」(33歳/女性)や「そうそう買い換えるものではないから」(34歳/男性)などの声が聞かれた。

新築のなかでも「注文住宅にこだわる」と回答した人は、「理想の家を叶えたいから」という理由が最も多く、具体的には「生活スタイルに合った間取りや収納などにこだわりたいから」(42歳/女性)や「自分の要望が通るし、作っていく過程を見ることができるので安心だから」(36歳/女性)、「家族構成・身体の状態に合った家に住みたいから」(62歳/女性)などが挙がった。他には「土地があるから」という理由も多く、例えば「今住んでいる土地に建てたいから」(29歳/女性)や「自分の土地に、自分に合った住宅が欲しいから」(43歳/男性)などが聞かれた。

「中古にこだわる」と回答した人は、「出費を抑えたいから」という理由が最も多く、具体的には「新築より安いはずだから」(35歳/女性)や「価格と品質の良さを兼ね備えた物件を探せそうだから」(64歳/女性)などが挙がった。他には、「値崩れしにくいから」(29歳/男性)や「すぐに住むことができるから」(62歳/男性)などの声が聞かれた。「こだわりはない」という人にも理由を聞いたところ、「気に入れば良いから」が最も多く挙がった。具体的には「自分の購入条件に合うのであればどちらでも良いので」(59歳/女性)や、「気に入った物件があれば中古でも良いし、無ければ注文住宅を考えれば良いから」(37歳/男性)などが挙がった。次いで、「価格次第」という理由が多く、例えば「予算に合った家を購入したいから」(37歳/女性)や「品質と価格が見合えばどちらでも良い」(55歳/女性)などの声が聞かれた。他には「選択肢が広がるから」(34歳/女性)や「もっと若ければ新築にこだわったが、今はどちらでも良い」(34歳/女性)などの理由が挙がった。

「一戸建てにこだわる」人が45.8%、「マンションにこだわる」人は17.3%!

次に、「あなたが家を買うとしたら、『マンション』または『一戸建て』にこだわりますか?」という質問をした。結果、「マンションにこだわる」と回答した人が17.3%、「一戸建てにこだわる」が45.8%、「特にこだわりはない」が36.9%だった。

「マンションにこだわる」と回答した人に理由を聞いた。最も多く挙がったのは「管理が簡単だから」という理由だった。具体的には「メンテナンスが楽だから」(38歳/女性)や「高齢になれば管理費を払うだけで良いから」(60歳/女性)などが挙がった。次いで「防犯面で安心だから」という声が多く、例えば「鍵1つで出かけられて安心だから」(54歳/女性)や「セキュリティがしっかりしているから」(36歳/女性)などが聞かれた。他には「手入れなどの面倒が少ないから」という理由が多く、具体的には「一戸建ては除雪が大変だから」(45歳/女性)や「庭のメンテナンスがなく、気が楽だから」(39歳/男性)などが挙がった。

「一戸建てにこだわる」という人にも理由を聞いたところ、「周囲に気を遣わなくて済むから」が最も多く挙がった。具体的には「近隣住民とのトラブルを避けたいから」(31歳/女性)や「隣人が不特定多数になるのは不安だから」(47歳/男性)、「マンションだと隣近所との距離が近すぎて、面倒なことが多そうだから」(29歳/男性)などの声が聞かれた。次いで「庭が欲しいから」という理由が多く、例えば「他人の住居・敷地との間に隔てがほしいため、庭があったほうが良いから」(45歳/男性)や「ガーデニングや駐車スペースが必要だから」(52歳/女性)、「庭で子どもを遊ばせたいから」(29歳/男性)などの声が挙がった。他には「土地の資産価値を考えて一戸建てが良いから」(44歳/女性)や「間取り、外構などの設計の自由度が高いから」(52歳/男性)、「マンションは共益費、駐車場代などをずっと払い続けなければならないから」(57歳/女性)などが挙がった。
「こだわりはない」と回答した人は「条件が合えば良いから」という理由が多く、例えば「どちらでも、間取りが良ければ問題ないから」(35歳/男性)や「安全面が確保された内容ならばこだわらない」(64歳/女性)などの声が挙がった。次いで「どちらにもメリット・デメリットがあるから」という声が多く、「一戸建ては庭の管理が大変、マンションは管理費負担があるなど、一長一短だから」(63歳/男性)や「それぞれに良さはあるので、その時の予算・住環境などを比較して」(62歳/女性)などが具体的に挙がった。他には「家族構成に応じて考えたい」(26歳/女性)や「コストパフォーマンスの良いほうを選ぶ」(39歳/男性)、「建物よりも住みやすい立地かどうかを重視するから」(59歳/女性)などの理由が聞かれた。

20代の84.8%が「中古+リフォーム」を選択肢として考えている!

次に、「あなたが家を買うとしたら、『中古+リフォーム』を選択肢として考えますか?」という質問をした。結果、「積極的に考える」と回答した人は18.5%、「選択肢の1つとして考える」が55.3%、「選択肢には入らない」が26.2%だった。73.8%が、家を買うとしたら「中古+リフォーム」も選択肢として考えることが分かった。また、年代別に見ると、20代は84.8%、30代は68.4%、40代は74.3%、50代は72.2%、60代は71.2%が「中古+リフォーム」を選択肢として考えていた。特に20代には「中古+リフォーム」という方法がかなり浸透しているようだ。

「中古+リフォーム」を「積極的に考える」と回答した人の理由としては、「費用が抑えられるから」が最も多く挙がった。具体的には「新築を買うよりも低価格で、こだわりが実現できそうだから」(48歳/女性)や「建物は安く抑え、気になるところだけ、気に入った最新設備を入れられるから」(33歳/女性)などの声が挙がった。次いで「思い通りにカスタマイズできるから」という理由も多く、例えば「自分に合った、住みやすい環境に変えたいから」(65歳/男性)、「リフォームして、より自分に合った生活ができたら素敵だから」(42歳/女性)などが挙がった。

「選択肢の1つとして考える」と回答した人は、「価格次第」という理由が最も多く、例えば「予算が抑えられるのであれば候補になる」(42歳/男性)や「金額的にそのほうが思い通りの家にできる場合、考える」(27歳/女性)などが聞かれた。次いで「物件の環境や状態によるから」という理由が多く挙がった。具体的には「中古物件の良さを残しつつ、生活環境を考え少しずつ改修していきたいから」(53歳/男性)や「生活空間がきれいで不便がなければそのままでも良いから」(35歳/女性)、「改修・改良の必要度と費用のバランスで検討する」(63歳/男性)などの声が挙がった。他には「節税になるから」(49歳/女性)や「選択肢を増やすため」(26歳/男性)などの理由も挙がった。「中古+リフォーム」を選択肢として考えている20代は、ほとんどが「費用が抑えられるから」という理由を挙げた。15年前と比べて、民間企業の平均給与が下がっている今、若者が住まいを得られる手段として、「中古+リフォーム」という選択肢は有効なようだ。

「間取り」、「日照、風通しの良さ」、「耐震性・構造」を家選びの際に重視!

次に、「家を買う際、何を重視しますか?」と聞き、最大3つ選択してもらった。結果、最も多かったのは「間取り」で34.1%、「日照、風通しの良さ」が32.3%、「耐震性・構造」が28.2%、「駅からの距離」が22.0%、「街の利便性」が19.0%と続いた。年代別に見ると、「間取り」と回答した人は20代が27.0%、30代が40.5%、40代が36.0%、50代が37.8%、60代が29.3%だった。特に30代~50代の子育て世代が「間取り」を重視しているようだ。また、「耐震性・構造」と回答した人は20代が21.2%、30代が24.8%、40代が25.7%、50代が32.0%、60代が37.3%だった。年代が上がるにつれ、構造を重視する傾向にあるようだ。特に60代では31.1%が「地盤の安全性」を選択し、60代が重視する項目のなかで3番目に多かった。60代は住まいの安全性への意識が特に高いようだ。

47.5%が、不動産の「買い時」だと回答。「低金利」の影響大!

次に、「今は、不動産の『買い時』・『売り時』だと思いますか?」という質問をした。結果、「買い時」だと回答した人が47.5%、「売り時」だと回答した人が12.4%、「どちらともいえない」と回答した人が40.1%だった。

それぞれ理由を聞いたところ、「買い時」だという人からは「金利が低いから」が最も多く挙がった。具体的には「マイナス金利になったので、住宅金利も下がるだろうから」(61歳/女性)や「最低金利が更新され続けているから」(53歳/男性)などが挙がった。次いで「増税前だから」という理由が多く、例えば「消費税が上がる前だし、オリンピックが近くなるとさらに値上がりしそうだから」(31歳/女性)、「金利が安く住宅ローンも組みやすいと思うし、消費増税前に購入しておいたほうが良いから」(34歳/女性)などの声が挙がった。反対に「売り時」だと回答した人は「経済や不動産市況は悪化していくと思うから」という理由が多く、具体的には「これから日本の経済は衰退していくと思うから」(37歳/男性)や「オリンピック後、価格が下がるといわれているから」(48歳/男性)、「今後ますます家が余り、家の価値が下がっていくのではないかと思うから」(23歳/女性)などが挙がった。他には「値上がりしているから」という声も多く、例えば「ミニバブル状態だから」(60歳/男性)や「不動産価格が大分値上がりしたため」(32歳/男性)などが聞かれた。

2015年、4人に1人が「景気は良くなった」と回答!

最後に、「2015年、日本の景気はどう変化したと思いますか?」という質問をした。「景気が良くなった実感がある」と回答したのは7.6%、「まだ実感はないが、景気は良くなってきていると思う」が18.3%、「変化はなかったと思う」が30.4%、「まだ実感はないが、景気は悪くなってきていると思う」が22.0%、「景気が悪くなった実感がある」が21.7%だった。「景気は良くなった」という人は25.9%、「景気は悪くなった」という人は43.7%であることが分かった。2014年に同様の調査を行った際は、「景気は良くなった」という人は18.8%、「景気は悪くなった」という人は49.8%だった。わずかではあるが、景気の回復を感じている人が増えたようだ。

「景気は良くなった」と回答した人の理由としては、「株価が上がったから」(60歳/男性)が最も多く挙がった。次いで「就職率がやや改善している」(53歳/女性)や「求人が増えているから」(34歳/女性)などの声が聞かれた。他には「最近、衣食住にお金をかけている人が増えた気がするから」(42歳/女性)や「給料が上がったから」(27歳/男性)などが聞かれた。一方、「景気は悪くなった」と感じている人は「賃上げが中小零細企業にまで波及していないから」(35歳/男性)や「賃金はほぼ横ばいに対して物価の上昇が大きいから」(28歳/男性)という理由が最も多く挙がった。他には、「物価だけが高くなっているから」(62歳/女性)や「消費税の増加による家計の圧迫が強い」(29歳/男性)など「出費が増えた」という声や、「大企業ばかり優遇され、格差がさらに広がっていると感じるから」(50歳/女性)などの理由が挙げられた。


【調査概要】
有効回答:20歳~69歳の男女1,113名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2016年2月5日(金)~2月9日(火)

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[オウチーノ総研]
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