ネコ・イヌCM起用社数調査 

2016年02月22日
メディアの調査・分析を行うニホンモニターは、2月22日の「猫の日」にちなみ、2013年1月~2015年12月のCM出稿状況を基にした『ネコ・イヌCM起用社数』をまとめました。

【調査結果】

▼ 「ネコブーム」の潮流に負けじと?イヌの起用がネコを抑える
近年の「ネコブーム」に乗じて、CM起用社数でもネコがイヌを抑えるのではないかという事前の予想に反して、2013年~2015年については、イヌ起用社数が延べ188社、ネコ起用社数が延べ120社と、イヌ起用社数がネコを上回る結果となった。

▼ネコ起用CMの特徴 ~イヌとは対を成す“個”の様相~
ワイモバイルの「ふてニャン」、リクルートの「にゃらん」に代表されるように、“自由奔放”“媚びない”という性格をCMでは逆手に取り、そのアクの強さが印象に深く刷り込まれる効果を大いに発揮している。また、その“群れない”性格ゆえ、「ひとり身+ネコ」というシチュエーションが散見された。特に、「家庭用品」、「不動産・住宅設備」などで多く起用されており、また新垣結衣さん(アサヒ飲料)や有村架純さん(第一三共ヘルスケア)など、女性タレントとの共演も多いことも特徴である。

▼イヌ起用CMの特徴 ~「イヌ=ファミリー」感~
ソフトバンクモバイルの『お父さん犬』や日清紡の『二人羽織風』、めちゃコミック(アムタス)の『めちゃ犬』など、擬人化表現の特異な例があるものの、総じて多く描かれていたのは、飼い主とイヌとの良好な関係性である。イヌと飼い主(家族)を通して描かれる、“家族の一員”としての幸せに満ちた日常風景から、“この商品を手に入れれば、こんな豊かな生活が待っている”と連想させ、特に「不動産・住宅設備」、「金融・保険」、「家庭用品」といったファミリー関連商品のCMに起用されているのだろう。

▼ 総括と展望
現時点ではイヌがネコを抑えたものの、一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、国内飼育されているイヌとネコの差は、2015年は4万3千頭にまで縮まり、2016年にはネコが逆転するのではないかと予測される。“個”人消費が景気回復のカギとも言われる2016年は、その時流に乗り、CMでもネコの起用社数が大きく巻き返すのではないだろうか。


【調査概要】
調査項目: イヌ・ネコを起用したテレビCMの起用社数
調査期間: 2013年1月1日~2015年12月31日
対象局: 日本テレビ/テレビ朝日/TBS/テレビ東京/フジテレビ (東京地区民放5局地上波オンエア分)
備考: 番組宣伝、映画・楽曲PV内等での起用、アニメ・CG・着ぐるみ・ぬいぐるみ等に加工されたCM、 調査期間以前・調査期間中に出稿されたCMの改訂版は除く。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ニホンモニター]
 マイページ TOP