千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」は、ベルメゾンデッセ会員を対象に、「機能性表示食品」についての調査を実施。

今年の4月から新たに「機能性表示食品制度」が始まりました。それまでは、健康の維持や増進に役立つ具体的な機能をパッケージなどに表示してよい食品は「特定保健用食品(トクホ)」と、ビタミンやミネラルなど国が定めた17成分に限って可能な「栄養機能食品」の2種類だけでした。ただ、「特定保健用食品(トクホ)」は、商品化するまでに数千万円から億円単位の開発費用がかかり、さらに有効性や安全性の審査を経て消費者庁の許可を得るために数年かかると言われています。「機能性表示食品制度」は、これらの課題を解消するために生まれたもので、企業が自らの責任で成分の機能を裏付ける科学論文などの書類を消費者庁に提出し、届け出が受理されてから60日以内には発売できるという制度です。現在すでに約70件が受理されています。

ベルメゾンデッセ会員のみなさんは、この「機能性表示食品制度」についてどれくらい知っていらっしゃるのでしょうか。今回は、「機能性表示食品」と「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」について、それぞれの認知度や興味関心の度合い、購入経験や今後の購入意向についてお伺いしました。その結果、「機能性表示食品」という言葉を知っている人は2人に1人、どんな食品か内容まで知っている人は4人に1人という結果になりました。一方「特定保健用食品」の認知率は97.6%、どんな食品か内容まで知っている人は53.6%で、すっかり浸透している実態が見えてきました。「機能性表示食品」については、今後の購入意向や健康効果への期待は「栄養補助食品」よりも若干高く、認定商品の増加やメーカーのプロモーションによって、今後は徐々に浸透していくことが予測されます。

【調査結果】

Q.2015年4月から「機能性表示食品」制度が始まったことをご存じでしたか?

「機能性表示食品制度」。始まったことを知っていたのは4割強。
2025年4月から始まった「機能性表示食品制度」。この新しい制度が始まったことを「知っていた」人は全体の42%。年代別では、40代と50代で「知っていた」人の割合が全体平均を上回りました。一方20代30代は平均を下回る結果に。特に20代では平均を約15ポイント下回る結果になりました。

Q.「機能性表示食品」という言葉をご存知ですか?

「機能性表示食品」という言葉を知っている人は、53.9%。
「機能性表示食品」という言葉を知っていると答えた人は全体の53.9%。2人に1人という結果になりました。年代別では、40代50代で「知っている」人の割合が全体平均を上回り、20代30代60代では下回る結果に。まだ新しい制度ということもあり、認知率は半分程度となりました。

Q.「機能性表示食品」に興味・関心がありますか?

「機能性表示食品」に興味・関心がある人は、41.0%。
「機能性表示食品」に「非常に興味がある」と答えた人は4.4%。「興味がある」と答えた人は36.5%で、合わせると40.9%が興味・関心があるという結果になりました。年代別ではさほど顕著な差はなく、総じて、興味・関心の度合いはあまり高くないという印象を受けました。

Q.「機能性表示食品」を購入されたことはありますか?

「機能性表示食品」を購入したことがある人は、13.1%。
「機能性表示食品」を購入したことが「ある」と回答した人は、13.1%。年代別では40代と50代で全体平均を上回る結果となりましたが、まだまだ一般生活に浸透しているとは言えません。

Q.今後、「機能性表示食品」を購入しようと思いますか。

「機能性表示食品」を今後購入しようと思う人は、2人に1人。
「機能性表示食品」を「今後購入しようと思っている」人は、48.0%。2人に1人という結果になりました。年代別ではさほど大きな差は見られませんでした。

Q「機能性表示食品」について、知りたいこと、分からないことなどがあれば教えてください。

今後の「機能性表示食品」の購入意向では、「購入したい」と「購入しようと思わない」が半々に分かれましたが、その理由を自由回答形式で聞いたたところ、購入したい理由は、どのような商品かまだよくわからないけど試しに買いたい。反対に、購入しようと思わない理由は、どのような商品なのかまだよくわからないので購入しようと思わない。購入意向にかかわらず「機能性表示食品」についてのよく分からない点は共通しているようです。

Q.「機能性表示食品」でうたわれる健康効果を、どの程度期待しますか?

「機能性表示食品」の健康効果を期待する人は、48.2%。
「機能性表示食品」でうたわれる健康効果を「期待する」と回答した人は5.6%。「ある程度は期待する」と答えた42.6%を合わせると48.2%が期待するという結果に。上記の質問で今後「購入しようと思っている」人とほぼ同じ割合になりました。

Q.「特定保健用食品(トクホ)」という言葉をご存じですか?

「特定保健用食品(トクホ)」という言葉を知っている人は、97.6%。
「特定保健用食品(トクホ)」という言葉を知っている人は97.6%に上り、ほぼ全員が知っているということがわかりました。

Q. 「特定保健用食品(トクホ)」は、どのような商品かご存知ですか?

「特定保健用食品(トクホ)」は、どのような商品か知っている人は、53.6%。
「特定保健用食品(トクホ)」がどのような商品か「詳しく知っている」人は、3.7%。「わりと知っている」と答えた人は49.9%。合わせると53.6%が「知っている」という結果になりました。言葉自体は、ほぼ全員が知っているものの、内容になると、「知っていいる」人は約半数に減少することとなりました。

Q. 「特定保健用食品(トクホ)」に興味がありますか?

「特定保健用食品(トクホ)」に興味ある人は、48.5%。
「特定保健用食品(トクホ)」に、「非常に興味がある」と回答した人は6.2%。「興味がある」と答えた42.2%を加えると、48.5%が興味があるということがわかりました。年代別ではさほど大きな差は見られませんでした。

Q.自分用として「特定保健用食品(トクホ)」を購入されることがありますか?

「特定保健用食品(トクホ)」を自分用に購入する人は、31.7%。
「特定保健用食品(トクホ)」を自分用として「よく購入する」人は4.4%。「ときどき購入する」と答えた27.2%を合わせると3人に1人が購入していることがわかりました。年代別では40代以降で、全体平均を若干上回る結果となっています。

Q.今後、「特定保健用食品(トクホ)」を購入しようと思いますか。

「特定保健用食品(トクホ)」を今後購入しようと思っている人は、52.3%。
「特定保健用食品(トクホ)」を今後購入しようと思っていると答えた人は全体の52.3%。年代別では、20代で全体を上回る56.0%、60代では全体を下回る47.6%という結果になりました。

Q.「特定保健用食品(トクホ)でうたわれる健康効果をどの程度期待しますか?

「特定保健用食品(トクホ)」の健康効果を期待する人は、55.2%。
「特定保健用食品(トクホ)」の健康効果について、「期待する」人は8.2%。「ある程度は期待する」と答えた47.0%を合わせると、」全体の55.2%が「期待している」ことがわかりました。年代別では、30代の期待度が最も大きく57.2%となりました。

Q.「栄養機能食品」という言葉をご存じですか?

「栄養機能食品」という言葉を知っている人は、48.3%。
「栄養機能食品」という言葉を知っている人は、全体の48.3%。年代別では、30代40代で全体を上回り、20代50代60代では知っている人の割合が全体より低い結果になりました。

Q.「栄養機能食品」は、どのような商品かご存知ですか?

「栄養機能食品」がどんな商品化知っている人は、19.7%。
「栄養機能食品」について、「詳しく知っている」人は、わずか1.7%。「わりと知っている」と答えた18.0%を加えても、内容まで知っている人は2割弱。5人に1人しか知っていないということが明らかになりました。

Q.「栄養機能食品」に興味がありますか?

「栄養機能食品」に興味がある人は、37.3%。
「栄養機能食品」ついて「非常に興味がある」と答えた人は、3.4%。「興味がある」と回答した33.8%を合計すると、37.2%が興味があるという結果になりました。年代別でみると、20代で平均を上回る50.6%と高い数字に。他の世代に比べて、興味関心の度合いが高いことが明らかになりました。

Q.自分用として「栄養機能食品」を購入されることはありますか?

「栄養機能食品」を自分用として購入している人は、17.1%。
自分用として栄養機能食品を「よく購入する」と答えた人は2.6%。「ときどき購入する」と回答した14.5%を合わせると、17.1%が購入経験があることがわかりました。年代別では、20代の購入経験者が27.5%で、全体を約10ポイント上回る結果になりました。

Q.今後、「栄養機能食品」を購入しようと思いますか?

今後、「栄養機能食品」を購入しようと思っている人は、45.9%。
栄養機能食品を今後「購入しようと思う」と答えた人は全体の45.9%。年代別では、20代の購入意向が最も高く52.7%、次いで30代の49.0%が続きました。栄養機能食品は、比較的若い世代の支持が高いと言えます。

Q.「栄養機能食品」でうたわれる健康効果を、どの程度期待しますか?

「栄養機能食品」の健康効果を期待する人は、45.6%。
「栄養機能食品」でうたわれる健康効果を「期待する」と答えた人は5.2%。「ある程度は期待する」と回答した40.4%を加えると全体の45.6%が「期待する」結果となりました。年代別で見ていくと、期待する割合が最も高かったのが30代で49.2%、次いで20代の48.4%が続きました。

Q.どんな時に「機能性」や「栄養」など健康をうたった商品を購入したいと思いますか?

購入動機は、「疲労感があるとき」「食生活が乱れた時」「体の調子がよくないとき」
「機能性」や「栄養」など健康をうたった商品をどのような時に購入したいと思うか聞いてみたところ、「疲労感があるとき」「食生活が乱れた時」「肌やお腹など、体の調子がよくないとき」が、ほぼ同じ割合で並びました。年代別でみると、20代では3つの理由共に、他の年代より高い割合になっており、健康をうたっている商品に頼っている人の割合が多いことが推測されます。

Q.「特定保険用食品(トクホ)」「栄養機能食品」に加え、新たに「機能性表示食品」が加わったことについてどう思いますか?

「機能性表示食品」が加わったことは「よいことだと思っている」人は、32.6%。
新たに「機能性表示食品」が加わったことが「よいことだと思う」と答えた人は、9.3%、「わりとよいことだと思う」と回答した23.3%を加えると、全体の32.6が「よいこと」として評価しています。年代別では、20代が37.4%、60代が40.0%で、評価する人の割合が他の年代に比べて多い結果となりました。

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[ベルメゾン生活スタイル研究所]
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