住まいの売却に関する調査①(20代~60代までの男女対象) 

2016年03月04日
『HOME'S』を運営するネクストは、『HOME'S』内の住宅トレンドニュースサイト「HOME’S PRESS(ホームズプレス)」にて、住まいの売却に関する調査を発表いたしました。

【調査結果概要】

家の売却を依頼する際、不動産会社の選び方やその評価について、売却を経験したことのある20代~60代までの男女541人に尋ねてみた。

まず最初に、実際に住まいを売却した人が利用した情報源を紹介する。「家を売る」となると実際どういうことが必要なのか、なかなか身近にお手本がないため色々と調べる必要があるだろう。下記が活用した情報ランキングになる。

■活用した情報ランキング【複数回答可】(n=541)

1位 「複数の不動産会社に依頼や相談ができるサイト(一括見積もりサイトなど)」 (38.6%)
2位 「過去に付き合いのある不動産会社・ハウスメーカー・パワービルダー」(29.9%)
3位 「新聞などの折込やポストインのチラシ」(23.3%)
4位 「1つの不動産会社が運営しているサイト(一括見積もりはできない)」(18.3%)
5位 「家族・友人・知人からの情報やクチコミ」(16.6%)
6位 「雑誌・住宅情報誌・フリーペーパー」 (11.5%)
7位 「郵送のダイレクトメール」 (7.9%)
8位 「その他のインターネット上の情報」 (1.1%)
「その他」 (2.2%)

1位は「複数の不動産会社に依頼や相談ができるサイト(一括見積もりサイトなど)」(38.6%)、2位「過去に付き合いのある不動産会社・ハウスメーカー・パワービルダー」(29.9%)、3位 「新聞などの折込やポストインのチラシ」(23.3%)となった。
編集部では、人づてやチラシなどアナログな方法がもっと多いと想定していたが、予想を反して1位にはネットが挙がった。今はネットからチラシ、付き合いのある会社など、幅広い形で情報収集をする人が多いようだ。

実際に査定を依頼したのは・・・?

では情報収集した上で、実際に査定依頼をしたのはどの会社になるのだろうか?
「一括見積もりサイト」「家を購入した際に利用した不動産会社」「知名度の高い不動産会社」「周囲の評判の高い不動産会社」の4つに分けて該当するものをすべて選んでもらった。その結果、情報源としては「一括見積もりサイト」が多かったが、上位3位までの結果は横並びとなった。

■実際に査定依頼をした会社は?【複数回答可】(n=541)

「一括見積もりサイトから複数の会社に相談した」(31.6%)
「家を購入した際に利用した不動産会社に相談した」(31.4%)
「知名度の高い不動産会社に相談した」(31.1%)
「周囲の評判の高い不動産会社に相談した」(24.0%)
「その他」(11.8%)

それではそうした査定依頼をした先の不動産会社との関係は実際どうだったのだろうか?聞いてみたところ、大部分の方が不動産会社との関係性は良好だったと答えた。「とても親身になってくれて、いい関係が築けた」(47.3%)は半数近くおり、「ビジネスライクにほどほどの関係を築けた」(43.4%)も同じく4割台。良い関係性が築けなかったという方は1割未満に留まる。

最終的に売却に至った不動産会社によって、関係性は違ったのだろうか。経緯ごとに回答を比較したのが下記のグラフである。一括見積もりサイトから問合せた会社に依頼したという人は、「とても親身になってくれて、いい関係が築けた」が61.4%で、他が4割台であるのに対して多かった。そういう体験が多かったのは、複数の会社の中で相性の良い会社が選べた、ということが背景にあるのかもしれない。その他を除くといずれも「いい関係が築けた」と「ほどほどの関係を築けた」をあわせた結果は9割強。さほど違いはないため、不動産会社との関係性に課題があるケースは会社に寄らず、少ないといえそうだ。

不動産会社からの対応で不満だったこと

不動産会社からの対応において、一体何が関係性への評価につながったのだろうか?逆説ではないが、良い面から見るよりも悪い面(不満だった面)から見ることで探っていきたい。不動産会社からの対応で不満だったことがあったかを聞いてみた結果が下記になる。

■不動産会社からの対応で不満だったこと【複数回答可】(n=541)

1位 「売却活動の報告が少なかった」(15.5%)
2位 「営業担当者の知識・経験不足を感じた」(11.8%)
3位 「内見が少なかった」(11.3%)
4位 「折込やネットなどの広告に積極的に掲載してくれなかった」(9.2%)
5位 「売却をお願いした後はまったく連絡がなかった」(8.3%)
6位 「契約や引渡し時に不備があった」(6.5%)

「その他の不動産会社に対する不満」(2.6%)
「特に不動産会社に対する不満はなかった」(55.8%)

まず報告に関する不満だ。「売却活動の報告が少なかった」「売却をお願いした後はまったく連絡がなかった」というのは、結局のところコミュニケーション不足であったということだろう。こまめに報告を行ってくれることが安心につながる。ただし、「特に不動産会社に対する不満はなかった」という人も55.8%と多い。大抵の会社は問題なく対応してくれるようだ。

不動産会社との関係は良好であっても、売却をすることになってから完了に至るまで、なかなか思うように進まないと思った人もいる。スムーズに進められたかどうかを尋ねたところ「まったく手間取らなかった」が24.2%、「さほど手間取ることはなかった」が49.2%だったが、残りの26.6%は何かしら手間取ったことがあったと回答した。

具体的には何に手間取ったのだろうか?

では、不動産売却において不動産会社とのやりとりの中で具体的には何に手間取ったのだろうか?「非常に手間取った」「少々手間取ることがあった」と回答した144人に聞いた結果が以下である。

■思っていたより時間がかかる
「売却をお願いしてから、実際売却にいたるまで、2年の月日を過ぎ、当初の売却価格より200万下がりほとんど諸経費等になり残りがかなり少なかった」
「契約後買い主が、融資の決定までにかなりの時間がかかったので、決済が長引いた」
「思っていたより売却までに時間がかかった」

■買い主がなかなか見つからない
「なかなか引き合いがなく、売却に手間取った」
「買い手がつかなかった」

■不動産会社の対応に不満
「実際と最初の話が違いすぎる」
「相手の方の段取りや説明の悪さに手間取りました」
「担当営業の場当たり的な対応や、知識不足、連絡不足、情報不足、及び人間性のため、そのつどバタバタとした」
「不動産会社が掲載を怠っていたので担当者を変更したり、支店を変更したりで時間がかかった」

■不動産会社からの連絡が少ない
「見積もり等そもそも出だしからかなり時間がかかってこちらから連絡する回数が多かった」
「サイトでは良い事ばかり表現していたのに実際には思う様に連絡はいかず、何回も何回も連絡をいれないとならなかった」
「なかなか担当の人と連絡が取れない」

■価格に不満
「高く売却設定して、中々売れなかった。不動産会社に言われた通りにしたのに」
「価格交渉でかなり相手の金額と差があったので」
「なかなか売れずに値下げせざるを得なかった」
「予定していた価格には程遠かった」

多かったのは「思ったよりも時間がかかった」という声。次の住まいも見つけてしまっている中で担当者と連絡がつかなかったり、動きが遅かったりして、焦りや苛立ちを感じてしまう人もいた。契約前には担当者の知識や経験に加えて、こまめに連絡をしてくれるかどうか、誠意ある対応をしてくれそうか、といった点も事前にチェックしておきたいところだ。


【調査概要】
調査実施サイト:「HOME'S 不動産売却査定サービス」
調査実施期間:2016年2月12日~2月13日
調査対象者:事前調査で10年以内に「住まいを売却したことがある」と回答した人
調査方法:インターネット調査
有効回答数:本調査541サンプル

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