パラレルキャリア意識調査 

2016年03月09日
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用しているユーザーを対象に「パラレルキャリア」についてアンケートを行ない、673名から回答を得ました。
※パラレルキャリア…本業を持ちながら別の仕事を持つことや、プライベートで個人活動をしたり、非営利活動に参加すること

【調査結果概要】

★58%の方が、パラレルキャリアを実践したいと回答したものの、実際にパラレルキャリアをしている方は26%。
★ パラレルキャリアをしている理由は知見・視野を広げ、人間関係の構築につながるから。実際に7割の方が本業でパラレルキャリアの経験が役に立ったと回答。
★ パラレルキャリアのメリットは人間関係の構築と仕事とは異なるスキル習得。一方、デメリットは「時間に追われる」。
★ パラレルキャリアをしていない方のうち、8割以上が「興味がある」と回答。活動の障壁となっているのは「何をしたいか定まっていない」「始め方がわからない」。

【調査結果詳細】

1:58%の方が、パラレルキャリアを実践したいと回答したものの、実際にパラレルキャリアをしている方は26%。

35歳以上のミドルに今後の働き方について伺ったところ「本業以外にも第二の仕事・活動をしたい」(58%)が半数以上を占める結果となりました。「自分の可能性を広げておきたい」、「本業の収入だけでは不安」といったスキルアップや経済面での理由が多く見られました。具体的なコメントもご紹介します。
一方で、現在パラレルキャリアの活動をしているという方は26%と、実際に活動している方は少ないようです。

本業以外にも第二の仕事・活動をしたいと回答した方のコメント

【経済的理由】
・家族に楽をさせる、やりたい事をやらせてあげるには今以上の収入が必要だと感じます。本業の収入はある程度決まっているため第二の仕事があっても良い。 (36歳/男性)
・本業がいつどうなるのか安心していられないので、老後の資金を得ておきたい。(41歳/男性)
・非正規なので収入が圧倒的に少ないが、週の半分は仕事が無くて時間があるから。(49歳/男性)

【スキルアップ】
・仕事によって人生を充実させたいと考えており、よりたくさんの経験を積めると思うから。(38歳/女性)
・自分の選択肢や可能性を確保しておきたいから。(38歳/男性)
・本業だけでは埋められないキャリア不足を補いたいので。(40歳/男性)
・本業の範疇で仕事の幅を広げるには限界があるため。(47歳/女性)

2:パラレルキャリアをしている理由は、知見・視野の広がりと人間関係が構築できること。7割の方が本業でパラレルキャリアの経験が役に立ったと回答。

実際にパラレルキャリアの活動をしている方にその理由を伺うと、多かったのは「知見・視野が広がる」(45%)、「新しい人間関係を構築できる」(42%)という回答でした。
また、本業でパラレルキャリアの経験が役に立ったか伺ったところ、7割の方が「役に立った」と回答。役立った理由としては「人脈が増えた」、「知識が豊富になり本業での引き出しが増えた」、「本業では身につかないスキルが習得できた」といったコメントが多く挙げられました。具体的なコメントもご紹介します。

「本業以外の活動(パラレルキャリア)が仕事で役に立った」と回答した方のコメント
・音楽の演奏活動はしばしばイベント企画を含むため、会社でのイベント運営時に役立つなど、いろいろとシナジーがあります。(34歳/男性)
・違う頭を使うような感じで、考え方が柔軟になったと思う。 (36歳/男性)
・知識が豊富になり、お客様に喜んで頂ける引き出しの数が圧倒的に増えた。(41歳/男性)
・前よりGeneralに物事を見るようになった。”こう進めるのが普通”と決めつけていたことが、”違うやり方や考え方があるんじゃないか”ともっと広く考えるようになったと思う。(41歳/女性)
・パラレルキャリアで、他業種の人達と知合い、交流する事で自社での問題点の改善方法や施策も単一ではなく、色々な角度から多角的な考え方が出来るようになった。(42歳/男性)
・本業にて新規事業や研修事業を企画する際に、本業以外の活動仲間から様々な情報を獲得することができた。(45歳/男性)
・クライアントとの会話に幅が出来たりリフレッシュになるので、ON/OFFがしやすくなった。(49歳/男性)

3:パラレルキャリアをするメリットは新たな人間関係の構築と、仕事と異なるスキル習得ができること。一方、デメリットは時間に追われること。

パラレルキャリアを実践している方にメリットを伺ったところ、上位に挙げられたのは「新しい人間関係を構築できる」(61%)、「普段と違う業務を行なうことでスキルが身につく」(54%)、「本業以外で報酬が得られる」(50%)でした。一方、デメリットとしては「時間に追われる」(50%)という点が多く挙げられました。

4:パラレルキャリアをしていない方のうち、8割以上が「興味がある」と回答。活動の障壁となっているのは「何をしたいか定まっていない」「始め方がわからない」。

パラレルキャリアをしていない方に興味があるか伺ったところ、82%の方が興味があると回答しました。現在活動をしていない理由として挙げられたのは「明確に何がしたいか定まっていない」(44%)、「どう始めていいかわからない」(44%)という回答。「本業が忙しい」(30%)、「副業が禁止されている」(28%)を挙げた方は少ないことから、「始めたいけど、何をどう始めれば良いのかわからない」というのがパラレルキャリアをする際の障壁となっていることがわかります。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『ミドルの転職』利用者
有効回答数:673名
調査期間:2016年1月4日~2016年1月31日
 ・パラレルキャリアをやろうと思ったきっかけ ・パラレルキャリアの活動内容、頻度、時間
 ・(パラレルキャリアをしていない方)興味がある活動内容
 ・パラレルキャリアを広げるためにどうすればよいか?

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エン・ジャパン]
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