「スクールカースト・社会人カースト」実態調査(20歳~39歳の男女対象) 

2016年03月18日
オウチーノ総研は、首都圏在住で20歳~39歳の男女860名を対象に、「『学生生活』に関するアンケート調査」を行った。

はじめに「あなたは『スクールカースト』のなかで、どの層にいたと思いますか?」という質問をした。結果、小学校のときに「最上層」もしくは「上層」にいたと回答した人が17.5%、「中層」が19.3%、「下層」もしくは「最下層」が9.3%だった。中学校の場合、「最上層」・「上層」が15.5%、「中層」が22.3%、「下層」・「最下層」が12.8%。高校の場合は、「最上層」・「上層」が14.6%、「中層」が21.6%、「下層」・「最下層」が11.6%だった。また、小学校から高校までずっと「最上層」もしくは「上層」にいた、輝かしい学生時代を過ごした人は7.7%だった。

次に「『スクールカースト』の序列を決めるものは何だと思いますか?」と聞いたところ、「コミュニケーション能力」が47.0%と最も多く、「容姿」が43.7%、「運動神経」が28.9%と続いた。
最後に「『社会人カースト(同年代のなかでの序列)』はあると思いますか?また、ご自身は現在どの層にいると思いますか?」と質問したところ、「最上層」・「上層」と回答した人が26.2%、「中層」が32.1%、「下層」・「最下層」が21.8%、「『社会人カースト』はないと思う」が19.9%だった。

【調査結果】

7.7%が、小・中・高12年間「スクールカースト」のトップに君臨し続けていた!

はじめに「あなたは『スクールカースト』のなかで、どの層にいたと思いますか?」という質問をした。結果、小学校のときに「最上層」にいたと回答した人が7.2%、「上層」が10.3%、「中層」が19.3%、「下層」が5.7%、「最下層」が3.6%、「『スクールカースト』はなかった」という人が53.9%だった。中学校の場合、「最上層」が6.0%、「上層」が9.5%、「中層」が22.3%、「下層」が8.0%、「最下層」が4.8%、「『スクールカースト』はなかった」が49.4%だった。高校の場合は、「最上層」が5.8%、「上層」が8.8%、「中層」が21.6%、「下層」が8.6%、「最下層」が3.0%、「『スクールカースト』はなかった」が52.2%だった。また、小学校から高校までずっと「最上層」もしくは「上層」にいた、輝かしい学生時代を過ごした人は7.7%だった。

年代別に見ると、小学校のとき「『スクールカースト』はなかった」と回答した人は20代が44.1%、30代が64.2%、中学校のときは20代が38.9%、30代が60.3%、高校のときは20代が43.8%、30代が61.0%だった。若くなるにつれ、学生時代にカーストを感じていた人は増えるようだ。「最上層」もしくは「上層」と回答した人に理由を聞いたところ、小学校と中学校はともに「学業の成績が良かったから」という声が最も多かった。具体的には「目立つタイプではなかったが、勉強ができたので一目置かれていた」(26歳/女性)や「成績も運動神経も良く、モテたから」(36歳/男性)などが挙がった。小学校では次いで「クラスの中心だったから」という理由が多く、例えば「ガキ大将だったから」(27歳/男性)や「人気者だったから」(25歳/女性)などが聞かれた。中学校では「目立つグループにいたから」が続き、「派手なグループに所属していたから」(27歳/女性)や「リーダー的なグループにいたから」(24歳/女性)などが挙がった。高校で最も多かった理由は「派手なグループにいたから」と「クラスの中心だったから」で、具体的には「イケメン集団にいてモテたから」(29歳/男性)や「打ち上げの幹事など、クラスのまとめ役をしていたから」(25歳/女性)、「垢ぬけた明るいグループにいたから」(38歳/男性)などが挙げられた。

「スクールカースト」を決めるのは、「コミュ力」、「容姿」、「運動神経」!

次に「『スクールカースト』の序列を決めるものは何だと思いますか?」と聞いた。結果、「コミュニケーション能力」が47.0%と最も多く、「容姿」が43.7%、「運動神経」が28.9%、「学業の成績」が27.2%、「部活動」が22.9%と続いた。男女別に見ると、男性は「コミュニケーション能力」が最も多く50.2%、次いで「容姿」が37.2%、「運動神経」が32.9%、「学業の成績」が30.4%、「部活動」が26.6%だった。一方女性は「容姿」が49.5%と最も多く、「コミュニケーション能力」が43.9%、「運動神経」が25.0%、「学業の成績」が24.1%、「異性関係」が22.2%と続いた。女性の場合はより「見た目」や「人間関係」がカーストを左右するようだ。

「コミュニケーション能力」を選択した理由を聞いたところ、「交友関係に影響があるから」という声が最も多く、具体的には「社交的な人は下層にはならないと思うから」(29歳/女性)や「友だちが多くて明るい子が人気だったから」(26歳/女性)などが挙がった。他には「主導権を握れるから」という理由が多く、例えば「多くの人に認知されやすいから」(23歳/女性)や「場の空気を主導できるから」(27歳/男性)などの声が聞かれた。
「容姿」については、「目立つから」という理由が最も多かった。具体的には「見た目が優れていると一目置かれやすいと思うから」(27歳/女性)や「容姿が良いほど求心力があると思うから」(25歳/男性)などが挙がった。次いで「判断しやすいから」が多く、例えば「見た目は重要な判断材料となりうるから」(39歳/男性)や「一番分かりやすいから」(35歳/女性)などの声が聞かれた。他には「類は友を呼ぶから」という理由も多く、具体的には「容姿が似た者同士が友だちになるから」(26歳/女性)、「可愛い子やモテる子のいるグループは上層になることが多いから」(38歳/女性)などが挙げられた。「運動神経」では「目立つから」という声が最も多く、例えば「学生には部活や運動会、体育など運動神経があることによって輝ける場所が多くあるから」(23歳/男性)や「学生時代は有無を言わさず、運動ができたら天下を取れたから」(28歳/女性)などが挙がった。他には「幼いほど運動神経が良い=リスペクトの対象になるから」(25歳/女性)や「特にサッカー、バスケができるかが大きく影響する」(38歳/男性)などの声が聞かれた。

「社会人カースト」は「給与」で決まる!?

最後に「『社会人カースト(同年代のなかでの序列)』はあると思いますか?また、ご自身は現在どの層にいると思いますか?」と質問した。結果、「最上層」と回答した人が12.8%、「上層」が13.4%、「中層」が32.1%、「下層」が14.8%、「最下層」が7.0%、「『社会人カースト』はないと思う」が19.9%だった。
「『社会人カースト』はないと思う」と回答した男性は23.2%、女性は16.2%だった。社会人は、女性の方がカーストを感じている人が多いことが分かった。

それぞれ理由を聞いたところ、「最上層」・「上層」と回答した人、「下層」・「最下層」と回答した人ともに「給与」という声が最も多かった。「最上層」もしくは「上層」では具体的に「出世も早いし給料も高く、上から評価されているから」(28歳/女性)や「それなりの職につき、それなりの給与を得ているから」(37歳/男性)などが挙がった。「下層」もしくは「最下層」では、例えば「この先、たいして給料が上がりそうにないから」(29歳/男性)や「金銭的に苦しく、付き合いが悪いと思われている気がするから」(27歳/男性)などの声が聞かれた。
「中層」と回答した人では「平均的な生活を送っているから」という理由が最も多く、具体的には「仕事もプライベートもまあまあ充実しているから」(26歳/女性)や「家柄も学歴も職業も普通だから」(32歳/女性)などの声が挙がった。

「『社会人カースト』はないと思う」と回答した理由は「人それぞれだから」が最も多く、「自分なりの生き方を知ったから」(34歳/男性)や「それぞれの生き方が全く違うので比べにくい」(27歳/女性)、「相手に干渉しないから」(33歳/女性)などが具体的に挙がった。学生時代は成績以上に人間関係や見た目、キャラなどによって決まっていたカーストも、社会人になるとステータスがものを言うようになるようだ。


【調査概要】
有効回答:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で20歳~39歳の男女860名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2016年3月4日(金)~3月8日(火)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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