モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2015年度総集編【トレンドトピック版】 

2016年03月23日
ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』を、2012年7月から毎月1回実施しています。このたび、そのときどきのトレンドに焦点を当てて調査を行っている設問について、2015年1月から12月までの調査データをまとめて分析し直し、その内容を『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査~2015年度総集編 【トレンドトピック版】』 として発表します。

【2015年のトピックス】

2015年、モバイルやソーシャルメディア関連分野でのトレンドは下記のとおりです。

  ■20代女性のスマホショッピング利用率が3割に

  ■「Web接客」は3人に1人が認知。ただし、利用は1割に満たず

  ■「Amazon」の「当日配送サービス」は認知率60%、利用率15%超に

  ■20代女性のフリマアプリ利用率が6.8%(2014年4月)から、22.0%(2015年3月)に増加

  ■半数以上が「TV視聴アプリ」を認知。そのうち4割以上が「TV視聴機会が増えた」

  ■スマートフォン利用後、最も接触頻度が変化したのは「雑誌」。4割以上が「減った」

  ■ウェアラブルデバイスへの興味は横ばい。認知率はやや増加

  ■格安スマホの認知率は、65.0%(2014年5月)から81.3%(2015年5月)に増加

  ■Webサービスのアプリ化が進み、スマートフォンでのGoogle利用は5人に1人がアプリ


2015年、最も利用率を伸ばしたサービスは「フリマアプリ」でした。2014年4月にわずか6.8%だった20代女性の「フリマアプリ」利用率は2015年3月には22.0%に増加しました。また、「ハンドメイドアプリ」も、20代女性では12.0%の人が利用しており(2015年3月)、「CtoC」サービスが若い女性を中心に広がりました。
また、スマートフォンの利用率が伸びたことによって、既存メディアの接触頻度も大きく変化しました。「雑誌」にいたっては4割の人が接触頻度が減ったと回答しています。

【トピックスの詳細】

■20代女性のスマホショッピング利用率が3割に
ネットショッピングする際に利用する機器として最も多くの人が挙げたのは「PC(デスクトップ、ノート)」で、その利用率は90.0%(2014年6月度調査)から86.3%(2015年6月度調査)へと減少しましたが、「スマートフォン」(9.8%)や「タブレット型PC」(2.9%)に比べて依然高い利用率となっています。
ただし、年代別で見ると若年層ほどネットショッピングに「スマートフォン」を利用する人が多く、「スマートフォンの」利用率は20代女性の場合では21.1%(2014年6月度調査)から30.3%(2015年6月度調査)に増加しています。
                    
■「Web接客」は3人に1人が認知。利用は1割満たず
Webサービスを利用する際、問い合わせフォームやメールで商品について問い合わせるのではなく、「チャット」などを利用してオンライン上でリアルタイムに商品の問い合わせができる「Web接客」を認知している人は29.1%でした。ただし、利用経験がある人はまだ7.6%と、1割に達しませんでした(2015年11月度調査)。           
    ※認知率は「利用したことがある」「見たことはあるが利用したことはない」「知っているが見たことはない」の合計。

■「Amazon」の「当日配送サービス」は認知率60%、利用率15%超に
ネットショッピングやコンビニエンスストアなどで注文した商品を当日あるいは数時間で配達してくれる「当日自宅配達サービス」で最も認知率が高かったのは「Amazon」の「当日お急ぎ便」(60.8%)でした。また、利用率についても他サービスは1割に満たないのに対し、「Amazon」の「当日お急ぎ便」は15.7%と最も高いという結果になりました。(2015年12月度調査)
    ※認知率は「利用したことがある」「知っているが利用したことはない」の合計。

■20代女性のフリマアプリ利用率が6.8%(14年4月)から、22.0%(15年3月)に増加
「フリマアプリ」の利用率が2014年から2015年にかけて大幅に伸びました。特に20代女性の利用増が顕著で、6.8%(2014年4月度調査)だった利用率は、22.0%(2015年3月度調査)と3倍以上伸張しました。
また、20代女性は「minne(ミンネ)」をはじめとした「ハンドメイドアプリ」の利用率も高く、12.0%の人が利用していることがわかりました。(2015年3月度調査)。

■半数以上が「TV視聴アプリ」を認知。そのうち4割以上が「TV視聴機会が増えた」
2015年10月に在京民放5社が共同で、テレビ番組の無料見逃し配信サービス「TVer」を開始し、2016年2月にはアプリも200万ダウンロードを達成しました。このようなスマートフォン上でテレビ番組コンテンツを視聴できる「TV視聴アプリ」について、56.2%が認知していると答えました(2015年11月度調査)※1。そのうち、「TV番組コンテンツの視聴機会が増える」と答えた人は47.3%でした※2。
     ※1 認知率は「現在利用している」「知っており興味がある」「知っているが興味はない」の合計。
※2 「増えると思う」「少し増えると思う」の合計。

■スマートフォン利用後、最も接触頻度が変化したのは「雑誌」。4割以上が「減った」
スマートフォン利用後に最も接触頻度が変化したメディアは「雑誌」でした。「すごく減った」(13.2%)、「あきらかに減った」(11.7%)、「少し減った」(15.6%)を合計すると、40.5%の人が「減った」と感じていることがわかりました(2015年9月度調査)。

■「ウェアラブルデバイス」への興味は横ばい。認知率はやや増加
「ウェアラブルデバイス」への興味はほぼ横ばいで、2014年6月度調査では「スマートウォッチ」への興味は23.7%だったのに対し、2015年11月度調査では23.8%とほとんど変わりはありませんでした。しかし、認知率※は2014年6月度調査では53.5%だったのに対し、2015年11月度調査では69.2%と増加しました。
    ※「利用している」「今は利用していない」「利用してみたい」「興味がない」の合計。

■格安スマホの認知率は、1年間で65.0%から81.3%に増加
通信速度などが制限される代わりに月額料金が安い「格安スマホ」の認知率は64.9%(2014年5月調査)から81.3%(2015年5月調査)に増加しました※1。
興味がある人の合計は24.4%(2014年5月調査)から31.3%(2015年5月調査)まで増加し、人々の中で関心も高まっていることがわかりました。
※1 「利用している」「利用した経験がある」「購入を検討している」「興味はある」「知っているが興味はない」の合計。
※2 「購入を検討している」「興味はある」の合計。

■Webサービスのアプリ化が進み、スマホでのGoogle利用は5人に1人がアプリ
GoogleやYahoo!などの大手ウェブサービスをスマートフォンで利用する際、「アプリ」から利用する人がやや増加しました。「Yahoo!」をアプリで利用する人の割合は17.8%(2015年6月調査)から19.8%(2015年10月度調査)、「Google」は16.8%(2015年6月度調査)から20.4%(2015年10月度調査)、「Amazon」は12.9%(2015年6月度調査)から18.1%(2015年10月度調査)に増加しました。しかし、「Yahoo!」「Google」「Amazon」ともにWebからの利用は50%を超えており、まだ主流は「Web」のようです。

【調査の実施概要】
調査名:『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』
調査期間: 2015年1月~2015月12月の間、毎月1回実施
調査対象:Fastaskのモニタのうち、15歳から69歳までを5歳ごとに、男女それぞれ50名ずつ割り付けて回収(合計1,100名)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Marketing Research Camp]
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