中小企業設備投資動向調査 [2016 年 1 月調査] 

2016年03月24日
商工中金は、中小企業設備投資動向調査を実施。

【調査結果】

1 設備投資の有無…15 見込は 51.4%、16 当初は 32.2%が設備投資を実施
・2015 年度実績見込(以下、「15 見込」) 設備投資「有」の企業割合は 51.4%と概ね前年の14 見込(同 51.2%)並みながら、僅かに前年を上回った(製造業 63.9%、非製造業 44.2%)。
・2016 年度当初計画(以下、「16 当初」) 設備投資「有」の企業割合は 32.2%と 6 年連続で前年を上回った(製造業 40.6%、非製造業 27.4%)。
・「16 当初」について業種別にみると製造業では 4 年続けて前年を上回った一方、非製造業は 27.4%と 6 年ぶりに前年を下回った。

2 設備投資の目的…「増産・販売力増強(国内向け)」が増加
・15 見込 目的の上位は「設備の代替」、「維持・補修」、「増産・販売力増強(国内向け)」。14 実績に比べ「増産・販売力増強(国内向け)」などが増加している。
・16 当初 目的の上位は「設備の代替」、「増産・販売力増強(国内向け)」、「維持・補修」。15 見込と比べ、「増産・販売力増強(国内向け)」などが増加している。
・2014 年度実績以降では「増産・販売力増強(国内向け)」、「倉庫等物流関係」、「新製品の生産」などが増加。

3 設備投資額の増減率…15 見込は 2 年ぶりにプラス。16 当初のマイナス幅は僅かに縮小
・15見込 14実績比+1.0%。実績見込時点でプラスとなるのは2年ぶり(製造業は同+5.6%、非製造業は同▲1.9%)。
・16 当初 15 見込比▲33.3%(製造業は同▲34.2%、非製造業は同▲32.7%)。当初計画時点でみると前年(14 見込比▲33.9%)よりも僅かにマイナス幅が縮小。

4 設備投資「無」の理由…「現状で設備は適正水準」の比率が高まる
・15 見込、16 当初とも設備投資を実施しない理由としては「現状で設備は適正水準」の比率が高まり、最も高い比率を占める。


【調査概要】
・目的・内容:中小企業の国内設備投資動向(注)の調査。対象年度の設備投資について、夏・冬の 2 回に分けて調査
 ○冬調査 : (C)当年度の実績見込、(A)翌年度の当初計画(今回調査)
 ○夏調査 : (D)前年度の実績、 (B)当年度の修正計画
(注)原則として単独決算ベース。有形固定資産計上額(建設仮勘定を含む)を調査。断りのない限りすべて国内設備投資
・調査時点:2016 年 1 月 1 日現在
・対象企業:当金庫取引先中小企業(注)
(注)いわゆる「中小会社」(会社法第 2 条 6 号に規定する「大会社」以外の会社)または法定中小企業(中小企業基本法第 2 条に規定する中小企業者)のいずれかに該当する非上場企業4 企業数 有効回答数 4,640 社(アンケート発送数 9,720 社、回収率 47.7%)
・調査方法:調査票によるアンケート調査(郵送自記入方式)

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