中小企業の経営改善策に関する調査[2015 年] 

2015年10月08日
商工中金は、中小企業の経営改善策に関する調査を実施。

【調査結果】

1. 現在の経営上の問題
・国内需要の減少による企業間の競争激化が、現在の経営上の問題として意識されている。加えて、人手不足や従業員の高齢化など労働力の減少にかかる問題も重要度を増している。

2. 将来の経営戦略のイメージ
・中小企業の将来の経営戦略のイメージは、売上高の規模の拡大よりも、効率的な企業経営に基づく高品質な商品やサービスの提供による利益の確保を優先している。
・特に、製造業では外部環境の好転に期待するよりも、能動的に新製品の開発や新しい市場の開拓を戦略とする傾向が強まっている。

3. 今後実施予定の経営改善策
・今後 1~2 年で実施予定の経営改善策は、新販路の開拓や社内教育の充実など、販売面の強化や人材育成が優先的に改善すべきものとして意識されている。
・今後 5 年以内に実施を検討する経営改善策は、後継者を育成し将来の経営を担う人材を確保することが考えられている。

4. 今後の課題と、期待する政策や支援制度
・今後の課題として、需要面に対する懸念が根強い一方で、労働力や設備などの供給能力に対する問題意識も高まっている。「六重苦」の問題は労働規制や法人税負担以外の課題は重要度が低下している。
・税負担の軽減や企業活動に活用できる補助金など、資金面での支援に加えて、少子化対策や規制緩和などの中長期的な効果が見込まれる政策も期待されている。


【調査概要】
・調査目的:中小企業の経営改善策に関する調査
・調査時点:平成 27 年 7 月 1 日時点
・調査対象先:当金庫取引先中小企業 7,729 社、有効回答数 4,490 社(回収率 58.1%)
◇ここでいう中小企業とは、いわゆる「中小会社」(会社法第 2 条 6 号に規定する「大会社」以外の会社)、または法定中小企業(中小企業基本法第 2条に規定する中小企業者)、のいずれかに該当する非上場企業。
・調査方法:調査票によるアンケート調査(郵送自記入方式)

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[商工中金]
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