老後生活資金と退職金調査(20代-50代男女/退職金を受け取った60代対象) 

2016年04月27日
三井住友アセットマネジメントは、全国の20代から60代の計1,200名を対象に、『老後生活資金と退職金』に関する意識調査を実施いたしました。その結果、20代から50代の世代が抱く老後生活資金に対する認識と、60代が実感している老後資金への認識に大きな差があることがわかりました。

【調査ダイジェスト】

1.男女を問わず全世代が老後に不安を感じている
「8割が老後生活に不安・生活水準が下がると思う」
「不安要因の8割が老後資金不足という金銭面」

2.老後に向けた金銭的準備を行っている人は50代でも半数以下
「約6割が自助努力で準備をすべきと答えるも、約3割は対策の方法がわからない」
「準備している人は全体の3割程度」

3.20~50代が想像するより+400万円も老後資金は必要!
「20代から50代が想像する、年金および退職金以外の老後のための生活資金は約2,900万円」「60代が実際に必要と考える金額は約3,300万円」

4.一方で60代がおすすめするのは35歳からの金銭的準備
「老後の生活資金が賄えている人の約7割は“事前準備をしていた”」
「資産運用をしている人の半数以上は生活水準が“変わらない”」

【調査結果】

1.男女問わず全世代が老後に不安を感じている
20代から50代までの男女に、老後の生活に不安があるかどうか聞いたところ、全体の約8割が「老後生活に不安を感じる」と回答。自分が老後を迎えた時に、「安心して健康的な生活ができない」と思っている人も約7割という結果になりました。老後の生活に不安を感じる理由としては、「年金が受け取れるのか」「年金受給年齢が引き上げられるのでは」や、「今の生活が精一杯なので老後の生活準備ができていない」といった意見がありました。

更に、退職後の生活水準についても、現在より「下がる」と思う人が約8割、「上がる」と思うと答えた人は1割にも満たない結果に。50代男性においては約9割の人が「下がる」と回答し、老後生活に対して不安を覚えていることがわかります。

2.20代~50代にも“自分で老後に向けた対策をしなければ”という意識
退職後の生活水準が下がると答えた人に対し、公的保障で対策をするべきなのか、自助努力での準備を行うべきなのかを聞くと、約65%の人が自助努力での準備を行うべきと回答しました。一方で、ご自身で行うことができる対策はなにかを聞いたところ、「貯金・節約」が最も多い約42%となりましたが、約34%の人が「具体的な対策の方法がわからない」と回答。

3.20代~50代が思う老後生活資金…400万円も足りていません!
老後に不安を覚える理由は「金銭的理由」が約8割と圧倒的で、内訳は1位が「老後資金の貯蓄」、2位が「年金の支給額」、3位が「現在の収入への不安」でした。

そんな、金銭的不安が大きい20-50代に対して、仮に60歳で退職となる場合、その後の生活資金として公的年金・退職金以外に自分で用意するべきだと思う資金について聞いた所、平均すると「約2,900万円」という回答でした。しかしその一方で、実際に退職した60代が必要と考える金額は「約3,300万円」という結果に。実際に老後を過ごす人と現役世代の老後資金についての認識は、約400万円の差があり、現役世代の認識が甘いことがわかりました。

4.20代~50代で実際に金銭面の準備をしている人は少ない
更に、20代から50代までの全員に、現在老後生活に向けて金銭面で準備を行っているかを聞いたところ、「準備をしている」人は全体で約3割程度にとどまり、老後生活目前の50代に関しても、「準備をしている」という人は約4割と半数以下という結果になりました。

5.60代は退職金への満足度が低く35歳から準備をすべきとの声が!
一方で現在退職金を受給した60代は、どういった生活を送っているのでしょうか。自身が受け取った退職金についての満足度を聞くと、「十分ではない」「足りない」という人が約8割と、多くの人が満足していませんでした。そんな状況をふまえ、老後生活に向けて何歳から金銭面での準備を進めるべきか聞くと、「30代から」「40代から」という声が多く、平均すると約35歳からの準備がおすすめ、ということがわかりました。

6.資産運用をしている人は老後生活の満足度が高い結果に!
現在の老後生活について、満足しているかを聞いたところ、全体では約7割の人が「満足」と答えました。この結果を、資産運用をしている人としていない人に分けて見てみると、資産運用をしていない人は約4割が「満足していない」と回答。資産運用をしている人の1.5倍近い人が不満を抱えていることがわかりました。

では、金銭面についてはどうなのでしょうか。退職後の生活資金が賄えているか、という質問に関しては、資産運用をしている人は約8割が「賄えている」と回答しているのに比べ、資産運用をしていない人は半数以上が「賄えていない」と回答しました。さらに、賄えていると答えた人と、賄えていないと答えた人の差を探ってみると、生活資金を「賄えている」と答えた人の約7割強は、退職前から金銭面での準備を進めており、一方「賄えていない」と答えた人は約3割しか準備を進めていなかったことがわかりました。

更に、20代~50代の約8割が「下がる」と答えていた、生活水準については、資産運用をしていない人は約6割が「下がった」と答えたのに比べ、資産運用をしている人は半数以上が「変わらない」と回答しました。これらの結果から、退職前の金銭的事前準備や、資産運用の有無などが、老後生活の充実に大きく影響していることがわかります。


『三井住友アセットマネジメント調べ』

【調査概要】
・調査対象:全国の20代-50代 男女各100名 合計800名/全国の退職金を受け取った60代 男女各200名 合計400名
・調査方法:インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
・調査期間:2016年3月11日~3月13日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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[三井住友アセットマネジメント]
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