「自動車」に関する調査 

2016年05月18日
価格.com(カカクドットコム)は、自動車に関するアンケート調査を実施しました。自動車の保有状況や、買い替えについて、購入したい乗用車の種類などについて聞きました。一部結果は、2012年2月実施の前回調査と比較しています。

【調査結果ダイジェスト】

●世帯における乗用車の所有台数:「1台」がほぼ半数 乗用車の利用頻度:「毎日」が54.1%。

●乗用車の年間維持費:「30万円未満」がほぼ半数。すべての車種で平均維持費が減少

●購入したい乗用車の種類:ミニバンや軽自動車から、SUVやスポーツに乗り換え希望

●購入したい乗用車のエンジンタイプ:「ハイブリッド」を希望する人が約3割

●乗用車の買い換え予定:「当面は予定なし」53.1%

●乗用車選びで重視するポイント:「価格」(71.2%)が最多。次いで「デザイン(外装)」(58.5%)、「車種」(56.9%)


【調査結果ダイジェスト】

世帯における乗用車の所有台数:「1台」がほぼ半数も、大都市圏では少なめの傾向

価格.comリサーチ第92回は、車(乗用車)についてのアンケート調査を行いました。
まずは1世帯で所有している乗用車の台数を聞いたのが図1-1のグラフです。「1台」という世帯が半分の50.8%、次いで「2台」が27.0%と、合わせて全体の4分の3を占めています。
地域別に見ると、鉄道網が発達している関東、近畿などの大都市圏では、全体的に所有台数が少なめであることがわかります(図1-2)。また、関東、近畿地方では、「乗用車を所有していない」割合も10%を超えています。
2012年に実施した同内容の調査結果と比較すると、所有台数や利用頻度はほぼ変化がないと言えるでしょう。

乗用車の利用頻度:「毎日」が54.1%。都市部は「週に1~2回」の週末ドライバーが多い
乗用車の利用用途:「買い物」(78.0%)がトップ、次いで「ドライブ・旅行」(57.2%)


乗用車の主な用途を複数回答で聞きました。もっとも多かったのは「買い物」で78.0%。次いで、「ドライブ・旅行」が57.2%という結果になりました。「通勤・通学」は44.3%と意外に低めの結果となっていますが、やはり関東・近畿エリアで低めでした。なお、関東エリアでは、「通勤・通学」よりも「家族の送り迎え」のほうが高い割合となっています。また、電車網がない沖縄では、「通勤・通学」が88.9%と他の地域よりも突出しています。

所有している乗用車の種類:「コンパクトカー」(20.8%)、「軽自動車」(20.2%)、「ミニバン」(18.6%)

所有している乗用車(複数所有している場合は、もっともよく乗る一台)について聞きました。まずは車種ですが、「コンパクトカー」(20.8%)、「軽自動車」(20.2%)、「ミニバン」(18.6%)という順に多い結果に。上位3種の顔ぶれは変わりませんが、前回調査と比べて、「ミニバン」が5.6ポイント、「コンパクトカー」が4ポイント減少しています。これまで続いていたミニバン人気に若干陰りが見られており、エコカー減税時に人気を博したコンパクトカーも割合としては減少していることが見て取れます。

所有している乗用車のメーカー:「トヨタ」(27.7%)が最多。次いで「ホンダ」(17.3%)、「日産」(10.7%)が人気

次に、所有している乗用車のメーカーを聞きました。もっとも多いのは「トヨタ」(27.7%)。次いで「ホンダ」(17.3%)、「日産」(10.7%)という結果になっています。日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会が発表している日本国内の新車登録車のシェアと比べると、トヨタのシェアが低めで、ホンダ、スズキ、スバル、マツダ、ダイハツなどのメーカーのシェアがやや高めに出ています。

所有している乗用車のエンジンタイプ:8割以上が「ガソリン」。「ハイブリッド」は1割にとどまる

所有している乗用車のエンジンタイプでは、83.2%が「ガソリン」という結果に。「ハイブリッド」は13.1%と、前回調査時から7.7ポイントと大幅に増加していますが、前回調査時に7割近くの人が「ハイブリッドカーに興味がある」と答えていたことを考えると、その伸び幅はそれほどでもなく、今でもガソリンエンジンが主流なのは変わっていないようです。

乗用車の年間維持費:「30万円未満」がほぼ半数。すべての車種で平均維持費が減少

所有している乗用車の年間維持費を聞いたところ、約半数の49.0%が「30万円未満」という結果になりました(図7-1)。前回調査時より8.8ポイント増加しており、全体的に乗用車の年間維持費は下がっていると見てよさそうです。車種別に平均維持費を見ても、軒並み前回調査を下回っています(図7-2)。この背景には、原油価格の世界的な下落にともなう、ガソリン価格の値下がりがあると考えてよさそうです。

乗用車の買い換え予定:「当面は予定なし」53.1%

新規購入、買い増しを含めて、乗用車の購入予定があるかを聞きました。半数を超える53.1%が「購入する予定はない」と回答しており、現状の買い換え需要はあまり高くないといえそうです。「購入する予定はない」と答えた人にその理由を聞くと、「今の車で満足しているから」が約6割で最多。逆に、「購入する予定」と答えた人の理由は「現在持っている車の所有期間が長くなったから」が頭ひとつ抜けて多い結果に。「購入する予定」と答えた人の、所有車を購入した時期にもばらつきがあることから、特に共通のタイミングや不満があって車を買い換えるわけではなく、一定の期間が経つと買い換えを検討する消費者の動きが読み取れます。

購入したい乗用車の種類:ミニバンや軽自動車から、SUVやスポーツに乗り換え希望

図8で「乗用車の購入予定がある」と答えた方に、具体的な希望車種を答えてもらいました。車種についてはばらつきがありますが、現在所有している車の種類(図4-1)と比較すると、「ミニバン」が4.3ポイント、「軽自動車」が4.2ポイント低いのに対し、「SUV」が6.9ポイント、「スポーツ」が3ポイント高いことがわかります。この結果からも、長らく続いたミニバン人気の陰りと、エコカー減税などで人気を集めた軽自動車の販売不振がうかがえます。いっぽうで、走ることの楽しみを感じられるスポーツタイプの自動車への人気が高まってきていることもわかります。

購入したい乗用車のメーカー:「トヨタ」(26.0%)が最多。「スバル」(10.4%)「マツダ」(9.6%)も人気

購入したい乗用車のメーカーについては、トップは変わらず「トヨタ」(26.0%)。現在所有している乗用車のメーカー(図5)と比較すると、「スバル」が3.2ポイント、「マツダ」が2.6ポイント上昇しており、この2メーカーは最近の好調を反映して、人気を上げていることがわかります。逆に、「ホンダ」は3.7ポイント、「日産」は3.5ポイント、「三菱」は2.4ポイント低い結果となりました。ホンダについては、一時期、ハイブリッドシステムで相次ぐリコールが起こったことが、三菱については、直近に起こった燃費データの改ざん問題が、それぞれメーカーのブランドイメージを損ねているものと思われます。また、日産に関しては、ハイブリッド車のラインアップが少ないことがややマイナスに影響しているものと考えられます。

購入したい乗用車のエンジンタイプ:「ハイブリッド」を希望する人が約3割

現在所有している乗用車のエンジンタイプは8割以上が「ガソリン」でしたが、次の車には「ハイブリッド」を考えている人が約3割という結果になりました。話題のEV(電気)については2.9%と、まだまだ購入しようと考えている人は少ない現状となっています。

乗用車の購入方法:「新車」が67.1%。「中古車」は16.8%にとどまる

また、図8で「乗用車を購入する予定がある」と答えた方に、購入方法を聞きました(図14)。新車がもっとも多い結果となりましたが、前回調査と比べると、中古車が3.2ポイント増加しており、消費者の節約志向がうかがえます。また、新車希望者にその予算を聞くと、100~300万円のレンジで考えている人が6割近くを占める結果となりました。

乗用車選びで重視するポイント:「価格」(71.2%)が最多。次いで「デザイン(外装)」(58.5%)、「車種」(56.9%)

最後に、回答者全員に、乗用車を選ぶ際に重視するポイントを複数回答で聞きました。最も多かったのは「価格」(71.2%)、次いで「デザイン(外装)」(58.5%)、「車種」(56.9%)、「燃費」(53.7%)という結果に。重要とされがちな「走行性能」や「乗り心地」についてはトップ3から外れる結果となっています。


「価格.com」調べ

【調査パネル】
調査エリア:全国 調査対象:価格.comID 登録ユーザー
調査方法:価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:4,581人 調査期間:2016年4月21日~2016年4月27日
調査実施機関:株式会社カカクコム

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