花粉症/花粉アレルギー調査(Part2:花粉症/花粉アレルギーの人の調査結果編) 

2016年05月23日
日本リサーチセンターは、自主調査として、花粉症/花粉アレルギーに関する調査を企画・実施いたしました。
この調査は、2003年3月に初めて実施し、その後、2010年以降毎年3月に実施している時系列調査です。

調査結果は、「Part1:全体編」 (発表済み)と「Part2:花粉症/花粉アレルギーの人の調査結果編」 (本篇)の2つに分けてご紹介します。

【調査結果の要約】

①花粉症/花粉アレルギーの有無(全数ベースの結果)
・花粉症/花粉アレルギー」の症状の有無を時系列でみると、2016年は35%で2011年、2015年と並んでいる。
・2010年からのこの7年間は、「花粉症/花粉アレルギー」は34〜37%で推移しており、大きな変化はない。

※②〜⑫は、花粉症/花粉アレルギーの症状がある人ベースの結果

②花粉症/花粉アレルギーになった時期
・2016年は半数が10年以上前から症状があると回答した。2014年からのこの3年間で、傾向に変化はない。

③花粉症/花粉アレルギーの症状がある月
・2016年は、症状のピークは「3月」で約9割の人が症状を感じており、次いで「4月」が7割強と多い。
・「2月」〜「5月」に症状がある人が4割以上あり、「2月」〜「5月」が花粉症の主なシーズンといえる。

④花粉症/花粉アレルギーの症状の程度
・「鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの鼻の症状」が重いと回答した人が最も多く57%に上る。
・次いで、「目のかゆみ・充血などの目の症状」が重いと回答した人が43%。3番目に多いのが、「口内や喉のかゆみ・せきなどの口の症状」で28%となっており、粘膜のある「鼻」「目」「口」が最も症状の出やすい個所となっていることがわかる。

⑤今シーズン病院に行ったか
・2016年3月時点での通院状況を聞いたところ、「すでに病院に行った人」は27%、「これから病院に行く人」は16%で、あわせて43%が「病院に行った、または行くつもり」と答えている。

⑥花粉症/花粉アレルギーに対して具体的にとっている対策
・「マスクをする」が71%で断トツの1位。
・次いで「医者に処方された内服薬を服用する」が34%、「市販の外用薬を使う」が30%、「医者に処方された外用薬を使う」が24%、「市販の内服薬を服用する」が22%と続く。内服薬の利用は、処方薬>市販品だが、外用薬は市販品>処方薬の傾向が見られる。

⑦花粉症/花粉アレルギーの対策はいつ頃から始めたか
・例年症状が重いピークの「3月の上旬以降」に対策を取り始める人が最も多いが、2016年は「2月の下旬」と「3月の上旬以降」が17%でほぼ並んでいる。
・また、2016年から新たに追加した「昨年の12月以前から」に回答した人が11%おり、今年の花粉対策は例年よりも早めに対応した人が多かった。

⑧マスクを付けることに抵抗感を感じる程度
・2016年は「かなり抵抗がある」が9%、「やや抵抗感がある」が22%で、合わせると31%が抵抗感を示している。
・2010年からの時系列でみると、年々抵抗感は低下しつつあるが、2015年、2016年ではほぼ変化は見られない。

⑨「舌下免疫療法」 /認知、治療意向、推奨意向
<認知>
・2016年では「内容まで知っている」は20%、「名前だけ聞いたことがある」は31%で、合わせると51%と、過半数がこの治療法を知っていた。

<治療意向>
・「治療を受けたことがある/現在治療中である」は1%未満だが、「受けたことはないが、受けてみたいと思う」は27%ある。
・また、「受けてみたいとは思わないが、興味・関心はある」は46%で、合わせれば、7割以上が意向または関心を持っている。

<推奨意向>
・「ぜひ勧めたいと思う」は3%と少ないが、「まあ勧めたいと思う」と回答した人は38%あり、合わせると41%の人が推奨意向を示している。

⑩最近3カ月間に花粉対策でとった行動
・2016年では、「窓を開けなくなった/換気回数を減らした」が31%、「外に干した洗濯物をとり入れる前に、洗濯物の花粉を払うようになった」が28%と多い。
・次いで、 「ふとんを外に干すのをやめた」 「空気清浄機を利用するようになった」がともに26%で続く。
・一方、「上記のような花粉対策はしていない」は28%で、花粉症の人がいる世帯の7割以上は、上記のようないずれかの花粉対策を行っていると言える。

⑪最近3カ月間に花粉対策でとった行動
・2016年では、「花粉症による鼻への負担がかかりにくい保湿ティッシュ・ローションティッシュ」が22%と最も多かった。

⑫マスクを付けることについて
・2016年の結果は、【恥ずかしい・格好悪い】と【不潔に感じる】というネガティブな意見に対しては、「そう思う」は3〜4%と少なく、8割近くが「そう思わない」と否定している。
・【呼吸しにくい】は、「そう思う」が57%で、「そう思わない」の21%を上回る。
・【マスクをすると安心・落ち着く】は、「そう思わない」が39%で、「そう思う」の22%を上回る。
・【花粉症予防に効果はない】は、「そう思わない」が54%で、「そう思う」の6%を上回るが、「どちらともいえない」が4割強ある。


【調査概要】
・調査方法:NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ:毎月1回定期的に実施する乗り合い形式の全国調査)調査員による個別訪問留置調査
・調査対象:全国の15〜79歳男女個人
・有効回収数:1,200人(サンプル)
 ※エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付実施
・サンプリング:毎月200地点を抽出、住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
・調査期間:2016年3月調査 2016/3/4〜3/16(過去調査は2003年、2010年〜2015年いずれも3月に実施)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本リサーチセンター]
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