禁煙に関する意識調査(禁煙成功者と禁煙失敗者対象) 

2016年05月30日
ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマー カンパニーは、5月31日(火)の世界禁煙デーおよび 5月31日(火)~6月6日(月)の禁煙週間を前に、“禁煙に成功した200人”と“禁煙にチャレンジしたのに失敗した200人”を対象に、禁煙に関する意識調査を行いました。

【調査結果サマリー】

何よりお金を重視する禁煙失敗者。お金だけを理由に禁煙に挑戦すると失敗する傾向が高い
・禁煙のきっかけは、成功者も失敗者も「たばこの値上げ」(成功者36.0%、失敗者48.0%)がいちばんの理由だが、禁煙失敗者の方が金銭的負担をより重視して、禁煙にチャレンジしている傾向が高い。
・たばこのデメリットにおいても、禁煙失敗者は「金銭的負担」(69.0%)が1位、「健康に悪影響」(63.5%)が2位と金銭的負担を重視する傾向が高い。一方、禁煙成功者は1位「健康に悪影響」(72.5%)、2位「金銭的負担」(70.0%)となっている。
・禁煙失敗者にとっての禁煙のメリットは、1位「使えるお金が増える」(70.5%)、2位「健康になる」(54.0%)と、やはり懐具合を重視する傾向。
・禁煙失敗者の4割が「禁煙に成功するとしても、費用はまったくかけたくない」(40.0%)と、お金をかけずに禁煙したい意向。

禁煙成功者の実体験から見えてきた「禁煙成功にむけた心得」 & 成功したから語れる金言録 紹介
・心得① まずは絶対禁煙するという強い意志を持つべし そのうえで環境や道具を上手に活用する
・心得② 成否の分岐点は最初の3日目。失敗者はツラさピークが前倒し傾向にあるので、予め対処方法を決めておくべし
・心得③ 継続はチカラなり。禁煙プランは無理なく続けられる金額で計画すべし 月額7,000円が禁煙投資額目安
・心得④ 食後、ストレス、飲みの席は喫煙誘惑シーンと心得るべし
また、禁煙に成功した今だから語れる禁煙成功者のリアルな金言記録も紹介します。

誰もが望むストップ!受動喫煙 受動喫煙に対する意識はまだまだ向上の余地あり
・2016年の禁煙週間のテーマは受動喫煙防止。成功者の41.0%、失敗者の37.0%がたばこのデメリットとして「受動喫煙」を認知するものの、自身が禁煙することのメリットとして「受動喫煙を気にしなくてよくなる」をあげたのは成功者、失敗者とも20%未満。

話題の加熱式たばこに意識の差が!? "加熱する失敗者・加熱しない成功者"の傾向
・話題の加熱式たばこ。禁煙失敗者は健康によいたばこと歓迎ムードの傾向だが、成功者は「そこまでして吸わなくても」と 冷ややかに見ている傾向あり。

【調査結果】

禁煙成功の基準って?意外と厳しい世間の意見
JT発表の「2015年全国たばこ喫煙者率調査」によると、日本の喫煙人口は2,084万人・喫煙者率は19.9%と推計されており、喫煙者率は減少傾向にあるとのことです。社会的にも禁煙傾向が進む中、全国の20代~60代の男女10,000人を対象に、禁煙についての意見を聞いてみました。

禁煙成功と言えるのは、“たばこを吸わない期間が1年以上続くこと”と考える人が多数
まず、禁煙がどれぐらいの期間続けば「禁煙成功」と言えるのか、その期間を聞いてみました。その結果、最も多かったのは、「1年以上続けば」(34.4%)という意見でした。
禁煙補助剤や禁煙外来などで、禁煙の定義とされるのは『禁煙が3ヶ月以上続く』ことが目安とされていますが、実際には「1年以上は続かないと禁煙成功とは言えない」と考える人が多いようです。特に喫煙未経験者では、「10年以上続けば」(16.5%)という意見が2番目に多くなっています。禁煙成功の

現在喫煙煙中の4人に3人は禁煙意向があるものの、 禁煙に向けて具体的に計画・行動する人は1割強
次に、現在喫煙中の1,848人に、たばこをやめたいかと聞くと、 「やめたいとは思わない」が26.1%であるのに対し、全体の7割以上(73.9%)は程度の差こそあれ、たばこをやめたいと望んでいます。 しかし、禁煙に向けて「具体的な計画」(9.4%)や「具体的な行動」(5.0%)をとる人は14.4%と少なく、「やめたい気持ちはあるが、特に具体的な計画や予定は考えていない」(36.6%)、 「いつかはやめたいが、今ではない」(23.3%)と辞めたい気持ちはありつつも、なかなか積極的な行動は取れていないようです。

成功率は五分五分!?やはり禁煙は難しい
現在喫煙中の1,848人と、過去に喫煙経験があり現在は喫煙していない禁煙成功者2,223人に、禁煙にチャレンジした回数を聞くと、禁煙成功者の約6割が「1回」(58.7%)と答えており、1回のチャレンジで禁煙に成功する人が多いことがわかります。
一方、現在喫煙者では半数近くが「1回も(禁煙にチャレンジしてい)ない」(44.2%)状況ですが、残りの半数(55.8%)は禁煙にチャレンジしてもうまく禁煙できなかった禁煙失敗者です。禁煙は、やはり一筋縄ではいかない難しいチャレンジのようです。


【調査概要】
調査時期:2016年5月10日(火)~5月12日(木)
調査方法:インターネット調査
調査エリア:全国
調査対象:全国の20代~60代の男女10,000人
 現在喫煙中 1,848人
 過去に喫煙経験があり現在は喫煙していない 2,223人
 喫煙未経験者 5,929人


達成するのはなかなか困難な禁煙チャレンジ。禁煙成功者と禁煙失敗者にはどのような違いがあり、その分岐点となるのは何か、禁煙に成功した人200人と失敗した200人を対象に禁煙に関する調査を行い、その違いを探ってみました。
※「禁煙成功者」は、本調査の結果から「1年以上禁煙している人」と定義します。

禁煙のきっかけは、成功者も失敗者も「たばこの値上げ」がいちばんだが…
禁煙失敗者にはどんな傾向があるのか探ってみます。禁煙を試みたきっかけは、禁煙成功者も禁煙失敗者も「たばこの値上げ」(成功者36.0%、失敗者48.0%)がいちばんの理由です。しかし、その割合を比べると禁煙失敗者の方が、成功者よりも10ポイント以上も高くなっており、また失敗者の2位「家族や友人の勧め」(25.0%)よりも2倍ほど高いポイントとなっています。このことから、禁煙失敗者にとっての禁煙は、金銭的負担がより大きく重視されていることが推測できます。

禁煙失敗者ってこんな人
健康被害より金銭負担を重視する禁煙失敗者、健康被害がいちばんのデメリットの禁煙成功者
たばこのデメリットを聞くと、禁煙成功者は「健康に悪影響を及ぼす」(72.5%)、「金銭的負担が大きい」(70.0%)、「服や部屋ににおい・汚れが付着する」(57.5%)、「身体・美容への影響」(48.0%)、「周囲の人の受動喫煙」(41.0%)の順となり、健康への悪影響がたばこのいちばんのデメリットとして認識しています。一方、禁煙失敗者は、「健康に悪影響を及ぼす」(63.5%)よりも「金銭的負担が大きい」(69.0%)をデメリットとして重視しています。また、両者を比べると、禁煙失敗者の方が成功者に比べて、たばこをデメリットとしてとらえる意識が全体的に低いことがわかります。

禁煙のメリット、成功者は5割以下、失敗者では7割以上が懐具合を重視
禁煙失敗者に禁煙のメリットを聞くと、「使えるお金が増える」(70.5%)がトップで、2位の「健康になる」(54.0%)と15ポイント以上もの差があります。また、禁煙成功者も禁煙してよかったことのトップとして「使えるお金が増える」と回答しているものの、そのポイントは47.5%と5割以下となり、禁煙失敗者(70.5%)と比較すると20ポイントもの差があります。

次回禁煙するときも、禁煙コストはまったくかけたくない
禁煙失敗者に、次回禁煙するときの費用について聞くと、「禁煙に成功するならば、費用をかけてもよい」(32.5%)という意見は3分の1にとどまり、「禁煙に成功するとしても、費用はまったくかけたくない」(40.0%)という意見の方が上回っています。
禁煙に失敗した人は、「お金をかけるくらいなら禁煙しなくていい」と考えているようです。
ちなみに、禁煙していたのに喫煙してしまったシチュエーションを聞くと、「仕事でストレスを感じた時」(50.0%)、「お酒を飲んだ時」(43.0%)、「仕事以外でストレスを感じた時」(41.0%)の順となりました。ストレスとお酒は、禁煙の大敵と言えそうです。

禁煙成功者の実体験に見る、禁煙成功にむけた心得
次に、禁煙成功者の傾向から、禁煙成功に向けた心得を探ってみましょう。

禁煙成功にむけた心得 その①
絶対禁煙するという強い意志を持つべし
禁煙する上で重要だと思うことは、成功者も失敗者も「自分の意志」(成功者97.0%、失敗者91.0%)が最も重要と答えています。しかし、成功者と失敗者を比較すると、失敗者の方がタバコを吸えない「環境」(成功者19.0%、失敗者29.0%)や禁煙関連の「道具」(成功者8.0%、失敗者16.5%)など、自分の意志以外のものが重要と考える傾向がやや高くなっています。
禁煙成功の最も重要な第一歩は、「絶対やめる!」という自分自身の強い意志です。まずは、強い意志を固めたうえで、その他に周囲のものを上手に活用しましょう。

禁煙成功にむけた心得 その②
天下分け目の3日目。発散方法を決めておくべし
禁煙をはじめて一番ツラくなる時期は、禁煙成功者は「4日~1週間目」(31.5%)に対し、禁煙失敗者は「2日~3日目」(37.0%)と、ツラさのピークが少し早くやってくるようです。
いずれにしても、最初のツライ時期を乗り越えられるかどうかが、禁煙成否の分岐点です。自分の意志だけでは乗り越えられないのなら、禁煙補助商品などを上手に使って、禁煙成功を成し遂げましょう。

禁煙成功にむけた心得 その③
継続はチカラなり。 禁煙予算は無理のない金額で計画すべし
禁煙を成功させるためには、時には多少の出費も必要です。しかし、禁煙には継続が大切なことから、コストがかかりすぎては継続もままなりません。禁煙成功者に禁煙にかかった費用の月額の平均を聞くと、およそ7,000円という結果でした。これぐらいの金額であれば、1ヶ月のたばこ代を禁煙対策代に無理なく置き換えることができるのかもしれません。
禁煙失敗者のうち「禁煙に成功するならば、費用をかけてもよい」(32.5%)と回答した人に、禁煙にかけてもよい月額の費用を聞くと、平均で10,892円となりました。しかし、この金額だと、お財布事情を圧迫して、継続がつらくなる場合もあるかもしれません。
無理のない投資額で継続を目指すことが、禁煙を成功に導く秘訣といえそうです。

禁煙成功にむけた心得 その④
食後、ストレス、飲みの席は喫煙誘惑シーンと心得るべし
禁煙失敗者はストレスとお酒で禁煙を挫折していましたが、禁煙成功者に禁煙中にたばこを吸いたくなるときを聞くと、「食事の後で【朝】」(59.5%)、「ストレスを感じた時」(48.5%)、「飲みの場で」(38.5%)、「起きた時」(35.5%)の順となりました。中でも最も吸いたくなったシーンは「飲みの場で」(20.5%)が第1位となり、以下「食事の後で【朝】」(16.5%)、「ストレスを感じた時」(15.5%)となりました。禁煙中の食後、ストレス時、飲みの席は、喫煙の誘惑が高まるシーンとして特に気をつけたいものです。

「私はこう乗り切った!」 禁煙成功者が語る、吸いたくなった時の自己流対処法をご紹介!
そんな喫煙誘惑シーンでたばこを吸いたくなったとき、どうやって乗り越えればよいのか、禁煙成功者に最も吸いたくなった誘惑シーンを乗り越えた経験を教えてもらいました。

「食後、吸いたくなってイライラしたら、寝る」(兵庫・女性)
「ラーメンやカレーを食べた後は決まって吸いたくなりましたが、ひたすら我慢しました」(新潟・男性)
「食後に吸いたくなると、家族と談笑する」(愛知・男性)
「お酒を飲むと吸いたくなるが、買いに行くのが面倒だからあきらめようと自分に言い聞かせ、ひたすら食べる」(広島・女性)
「飲み会でビールと焼き鳥を口にした時が一番つらかった…。爪楊枝で我慢した」(長野・男性)
「飲みの席でたばこは我慢して生ビールを飲み続けた」(埼玉・男性)
「仕事で自分の考えをまとめたいとき、割りばしをくわえライターで火を点けて吸うまねをした」(神奈川・女性)
「夫とけんかしてストレスでたばこを吸いたいときは、子供の顔を見る」(宮城・女性)

など、いろいろな経験談が寄せられました。
我慢をしたり気を紛らわしたり自分を癒やしたり、さまざまな対策がとられていますが、自分とって最適な方法を見つけることが肝心です。自分の意志だけで禁煙を続けるのが難しいと感じたら、禁煙補助商品などを賢く使って、無理なく乗り切りましょう。

世界禁煙デーと、たばこを取り巻く最近の世相
今年の世界禁煙デーのテーマは受動喫煙のない社会 禁煙成功者の4割がたばこのデメリットとして認知
毎年5月31日は、世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」で、今年で29回目を迎えます。日本では、1992(平成4)年から、世界禁煙デーに始まる1週間(5月31日~6月6日)を「禁煙週間」と定めています。厚生労働省では、たばこを減らすことで命を守ることを目的に、今年の禁煙週間のテーマを「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」と定め、禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発を積極的に行うことを掲げています。受動喫煙(間接喫煙)とは、喫煙者本人ではなく、その周囲の人が間接的にたばこの煙を吸い込むことで、たばこを吸わない人でも喫煙者と同様の影響があるというものです。
この受動喫煙に対する意識を見てみると、たばこのデメリットとして「受動喫煙」をあげた人は、禁煙成功者が41.0%、禁煙失敗者が37.0%です。しかし、実際に自分が禁煙をした時のメリットとして「受動喫煙を気にしなくてよくなる」と回答したのは、禁煙成功者の17.5%、禁煙失敗者の17.0%のみで、まだまだ「受動喫煙」に対する喫煙者の意識は高くないことがわかります。

今話題の加熱式たばこ 禁煙失敗者からは健康志向のたばこと歓迎ムード
禁煙成功者からは「そこまでして吸わなくても」と冷ややかムードが漂う…
最近話題の加熱式たばこですが、加熱式たばこを「知っている」と答えた280人を対象に、加熱式たばこのイメージを聞いたところ、禁煙失敗者は、「たばこよりも健康への影響が少ない」(36.6%)、「火を使わない」「たばこよりもにおいが少ない」(ともに35.4%)、「灰が出ない」(32.3%)、「ライターやマッチが必要ない」(28.0%)、「受動喫煙の心配がたばこよりも少ない」「タールが入ってないので健康に影響が少ない」(同率26.1%)などの意見が多く、従来のたばこより健康によく、肯定的なイメージを持っていることがわかりました。しかし、禁煙成功者は「そこまでして吸わなくても良いと思う」(41.2%)という意見が最多で、加熱式たばこを冷ややかに傍観している様子がわかります。


【調査概要】
調査時期:2016年5月13日(金)~5月15日(日)
調査方法:インターネット調査
調査エリア:全国
調査対象:
 禁煙にチャレンジし成功した20代~60代の男女200人、禁煙にチャレンジしたが失敗した20代~60代の男女200人 合計400人

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ジョンソン・エンド・ジョンソン]
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