キャリタス就活2017 学生モニター調査結果(2016年6月調査) 

2016年06月06日
DISCOは、2017年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、就職活動に関する調査を行いました。(調査時期:2016年6月1日~5日、回答数:1,188人)

売り手市場が続く中、2017年卒業予定者の採用面接が正式に解禁され、就職活動が山場を迎えている。6月1日現在のキャリタス就活・学生モニターの就職活動状況について調査を行ったところ、内定率は5割を超えていたことが分かった。内定率のほか多岐にわたる項目を調査したが、取り急ぎ主要指標のみ紹介したい。

1.6月1日現在の内定状況
○内定率は54.9%。先月(29.1%)より25.8ポイント上昇
○内定者のうち、就職先を決定し活動を終了したのは30.7%。継続が64.0%

2.内定企業の従業員規模
○内定企業の従業員規模は、1,000人以上の大手企業が57.9%を占める

3.今年の採用スケジュールへの賛否
○6月選考解禁に「賛成」25.0%、「反対」36.3%、「どちらともいえない」38.7%
○就職活動前調査(昨年11月実施)よりも賛成派が大幅に減少(43.2%→25.0%)

【調査結果】

1.6月1日現在の内定状況
就職活動スタートから3カ月。6月1日現在の学生モニターの内定率は54.9%。先月調査(5月1日現在)の29.1%から1カ月で25ポイント以上と、大きく伸びた。これは前年同期(35.1%)を19.8ポイント上回る数字だ。但し「選考解禁時」の実績と比較すると、昨年8月は7割近い内定率だったので(67.3%)、約10ポイント以上低い。昨年は8月1日の選考解禁を待ちきれずに選考を開始し、内定を出すケースが相次いだため、多数の学生が内定を持った状態で選考解禁を迎えるといった異例の事態となったが、今年は解禁が早まった分、やや緩和されたと言える。
内定取得学生のうち就職先を決めて就職活動を終了した者の割合は3割にとどまり(30.7%)、6割強(64.0%)は就職活動を継続していると回答。内定は得ているものの本命企業の内定はこれから、という学生が多いと見られる。6月が大きな山場であることは間違いなく、この1カ月の動きに注目したい。

2.内定企業の従業員規模
内定を得た企業の規模を尋ね、その比率を出してみたところ、従業員「1,000人~4,999人」が最も多く、3割強を占める(32.5%)。これに「5,000人以上」(25.4%)を足し合わせると過半数(57.9%)となり、学生が大手企業を中心に選考を受けており、実際に内定に結びついている様子が見て取れる。

3.今年の採用スケジュールへの賛否
選考解禁が8月から6月へと2カ月前倒しされたが、学生はどのように受け止めているだろうか。賛否を問うと、「賛成」が2割強(25.0%)、「反対」が3割強(36.3%)で、反対意見が賛成を10ポイント以上、上回った。就職活動前に行った調査では賛成のほうが多く、「長期化した先輩たちよりは良さそうだ」と歓迎ムードだったものの、いざ就職活動をしてみると不都合が大きかったということだろう。選考までの期間が短くなったことで「企業研究の時間が足りない」「連日会社説明会や面談があり授業に出られない」など、負担の大きさを嘆く声が多く寄せられた。


【調査概要】
調査対象 : 2017年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答者数 : 1,188人(文系男子391人、文系女子366人、理系男子286人、理系女子145人)
調査方法 : インターネット調査法
調査期間 : 2016年6月1日~5日
サンプリング : キャリタス就活2017 学生モニター(2016年卒以前は「日経就職ナビ・就職活動モニター」)

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