KPMGグローバル CFO調査(財務経理部門の監督責任者対象) 

2016年03月18日
KPMGは、「KPMGグローバル CFO調査」の結果をまとめましたので、お知らせします。
本調査は、2014年9月~2015年7月にかけて、アジア太平洋、北米、欧州、南米、中東、アフリカの企業の500名以上の経営幹部を対象に行われたCFOの役割に対するCEOの期待について調査した結果を分析し、まとめたものです。

企業のCEOはCFOに高い期待を持っています。CEOがCFOに求めているのは、数字を完全に把握するとともに、顧客と市場の将来を見通し、人材を育成し、テクノロジーの力を活用できる人物です。グローバルな視野と強力なリーダーシップを備え、CEOの戦略パートナーになるような能力を備えたCFOをKPMGでは「ルネサンスCFO」と呼んでいます。「ルネサンスCFO」は従来の財務経理部門での役割を超えて、企業のリーダーになるべき存在だといえます。
今回行った調査では、CFOが企業内で果たしている役割の重要性を示す一方で、CFOが考え方を刷新してより強い指導力を発揮することが求められていることが浮き彫りになりました。

【主な調査結果】

■CEOはCFOに高い期待を抱いている
調査対象としたCEOの63%が、CFOの役割は他のCクラス役員に比べ、今後3年間で大幅に拡大するとみている。

■CEOのほぼ3人に1人が、自社のCFOが課題に対応できていないと感じている
世界のCEOの30%は、自社のCFOは直面する経営課題を十分に理解していない、またはCFOからの支援が十分でないと回答している。

■「ルネサンスCFO」の時代の到来が期待されている
CEOの48%が、CFOの最も重要な資質として、グローバルな経験を挙げている。なかでも欧州のCEO(60%)は、米国のCEO(42%)に比べ、グローバルな経験をより高く評価している。

■CFOには、規制の負荷をチャンスに変える姿勢が求められている
CEOは、CFOの今後の役割に最も影響を与える外部要因として、規制環境を挙げている。
一方で、CEOの61%は、規制は競争優位性を生み出すためのチャンスにもなるとみている。

■これからのCFOには最新テクノロジーの活用が必須である
変化する市場機会を有利に活用するために、CEOの36%は今後3年間のCFOの重点分野としてクラウドベースERPシステムなどのIT活用をあげている。

■ビッグデータの活用がますます大きな役割を果たす
CEOの85%は、財務経理データを活用して高い収益成長を実現することは、CFOが会社にもたらすことができる最大の戦略的価値であると回答している。

■多くのCEOは、CFOは人材マネジメントのスキルが弱いと感じている
CEOの97%は、財務経理部門の改善においてタレントマネジメントのスキルを最も重視しているが、CFOのタレントマネジメントに対して合格点をつけたのはCEOの33%にとどまっている。


【調査概要】
調査期間:
 2014年9月(アジア太平洋地域)
 2015年7月(北米・欧州・南米・中東・アフリカ)
調査対象者:
 企業経営幹部 178名(全員が財務経理部門の監督責任者)(アジア太平洋地域)
 企業経営幹部 371名(全員が財務経営部門の監督責任者)(北米・欧州・南米・中東・アフリカ)
対象企業:年間売上高5億米ドル以上の企業
対象地域:オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、中東、オランダ、ニュージーランド、北欧、フィリピン、シンガポール、南アフリカ、スペイン、台湾、タイ、英国、米国、ベトナム

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[KPMG]
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