第5回 「映画館での映画鑑賞」に関する調査(10代~70代男女対象) 

2016年06月29日
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」は、「映画館での映画鑑賞」について、全国の10代~70代の男女を対象にアンケートを実施しました。有効回答者数は3,207名でした。

【調査結果のポイント】

(1) 男性の鑑賞率が前回からアップ。10代以外の女性で鑑賞率が低下傾向。

直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体の38.7%で、前回調査(35.9%)から約3ポイント上昇した。性年代別でみると、男性の各年代で前回調査よりも鑑賞率が上昇。特に10代の上昇が目立ち鑑賞率は過去最高の55.7%となった。女性では10代を除く各年代で2012年調査から続く低下傾向が継続した。

(2) 鑑賞率の高い10代は鑑賞本数でも増加傾向。

映画館での鑑賞率が最も高い10代の鑑賞本数を過去調査からの推移でみると、男女ともに2本以上観ている複数本鑑賞者の構成比が増加し続けている。最も多い層は男女ともに「2~4本」で全体の半数以上を占めるが、女性10代に関しては、「5~11本」も増加しており、今回調査では3割を占めた。

(3) 「邦画アニメ」を好む男性10代。「邦画実写」を好む女性10代。

前回調査で年代による鑑賞率の差が緩やかになった「洋画実写」であったが、今回調査では年代が下がるほど、「洋画実写」の鑑賞率が低下する傾向が戻った。「洋画実写」の鑑賞率が最も低い10代は、男性では「邦画アニメ」、女性では「邦画実写」の鑑賞率が高い。

(4) 男性60代の映画館鑑賞者は2人に1人が「スターウォーズ フォースの覚醒」を鑑賞。

日本での興行収入が110億円を超えた「スターウォーズ フォースの覚醒」は男性層を中心に高い鑑賞率がみられた。鑑賞率が最も高かった男性60代は映画館鑑賞者のうち47.2%となり、映画館に足を運んだ約2人に1人が観た結果となった。また、男性20代の鑑賞率も39.3%と高く、オリジナルシリーズをリアルタイムで知らない層も取り込めたことがわかる。

(5) 直近1年以内の「有料動画配信サービス」利用率は約11%。

直近1年以内における有料の動画配信サービスの利用率は全体で11.3%となった。女性よりも男性の利用率が高い。料金形態としては「定額制サービス」が79.5%で最も多い。観られているコンテンツのトップ3は「洋画」「邦画」「アニメ」であった。

(6) 「有料動画配信サービス」の今後利用意向は23.7%。

「有料動画配信サービス」(月額1,000円の定額制サービスの場合)の今後の利用意向は、全体で23.7%であった。利用意向を示さなかった理由としては「料金が高い」「無料の映像コンテンツで十分」が上位となり、ネット配信の動画については無料視聴という価値観が根付いていることがうかがえる。

(7) 劇場公開タイトルがネットで同日配信されても映画館での鑑賞意向が強い。

昨年、日本に初上陸した世界最大の動画配信事業者であるNetflixは自社で製作した映画を北米の劇場公開とネット配信で同時にリリースした。日本で同様の映画配給が行われた場合、映画館鑑賞者は「映画館」と「ネット配信」のどちらを選ぶか聞いたところ、映画館鑑賞者では「同日配信」で「月額1000円」だとしても6割が「映画館」での鑑賞を選ぶ結果となった。

(8) サマーシーズンに観たい映画、「アリス・イン・ワンダーランド」の続編が一番人気。

今年の夏観たい映画のトップ3は、1位「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」、2位「インデペンデンス・デイ リサージェンス」、3位「超高速!参勤交代 リターンズ」となり、続編タイトルの人気の高さがうかがえる結果となった。


【調査概要】
調査対象:「NTTコム リサーチ」登録モニター
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2016年6月9日(木)~2016年6月17日(金)
有効回答者数:3,207名
回答者の属性:【性別・年代】 男女別、10代~70代の各世代を均等回収

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[NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション]
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