「インナーウェア」についての調査(20~60代女性対象) 

2016年06月29日
千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」は、「インナーウェア」に対する意識や価値観、購入の実態等についてベルメゾンデッセ会員のみなさんにお聞きしました。
調査は2016年6月1日~6月16日にインターネットで実施。20~60代女性4402名の回答結果を集計しました。

【調査結果】

◆インナーウェアに興味がある女性は8割以上。

最初に、インナーウェアにどの程度興味や関心を持っているか聞いてみました。最も多かった回答は「わりと興味・関心がある」の60.1%、次いで「とても興味・関心がある」23.0%が続きました。合わせると83.3%の女性がインナーウェアに興味・関心を持っているという結果に。年代別でみると、興味・関心のある人の割合が最も多かったのが60代で91.4%(「とても興味・関心がある」27.6%、「わりと興味・関心がる」63.8%の合計)、次に20代の86.2%(「とても興味・関心がある」40.9%、「わりと興味・関心がる」45.3%の合計)が続きました。20代は「とても興味・関心がある」と答えた人の割合が40.9%と全年代の中で最も多く、人から見られなくてもこだわっている人の割合が高いことが伺えました。

◆インナーウェアの購入、半年に1回程度が4割強。

次にそれくらいの頻度でインナーウェアを購入しているか尋ねました。最も多かった回答は「半年に1回程度」で44.4%、次いで「2~3ヶ月に1回程度」28.1%、「1年に1回程度」18.0%が続きました。年代別ではさほど大きな差は見られませんでした。

◆購入するタイミング1位は「今のものが古くなってきたとき」。

インナーウェアを購入するタイミングで最も多かったのは「今のものが古くなってきたとき」の70.1%、次いで「お買い得品を見つけた時」38.9%、「バーゲン時期」36.1%、「季節の変わり目」28.6%、「気に入ったデザインを見つけた時」28.1%が続きました。年代別でみると20代は「気に入ったデザインを見つけた時」と答えた人の割合が平均を約7ポイント上回りました。また50代60代では「季節の変わり目」を挙げる人が平均を上回る結果になりました。

◆ブラジャーの予算、6割が「1000円~3000円」

ブラジャー1枚当たりの予算を聞いてみると、最も多かったのが「2000円~3000円未満」で31.8%、次いで「1000円~2000円未満」27.8%、「3000円~4000円未満」16.5%が続きました。「1000円~3000円」と答えた人が全体の6割を占めておりブラジャーの買いやすい価格帯といえそうです。年代別では、20代では「1000円~2000円」と答えた人の割合が平均を約9ポイント上回り、低価格志向が強いことがわかります。また60代は、20代同様「1000円~2000円」と答えた人の割合が約10ポイント上回っている一方で、「5000円~7000円」と回答した人が全体を5ポイントほど上回っており、高質なものを求める人が他の年代に比べて多いことがわかりました。

◆購入ブランド1位は「ユニクロ」2位「トリンプ」3位「ワコール」 (「ベルメゾン」を除く)

直近1年間に購入したインナーウェアのブランドを聞いてみると、1位は「ユニクロ」で47.5%、2位は「トリンプ」27.6%、3位は「ワコール」26.0%が続きました。(「ベルメゾン」35.9%を除く)。年代別でみると、20代では、「ユニクロ」が56.7%で平均より9ポイント高いほか、「アモスタイル」「ピーチジョン」「ウンナナクール」「アンフィ」「エメフィール」といったブランドが他の年代に比べて購入率が高い結果となりました。50代では、「トリンプ」「セシール」の購入者が平均より多く、60代では「セシール」「グンゼ」「生協」「ディノス」が平均を上回る結果に。年代により好きなブランドに違いがあることが見えてきました。

◆購入は「店舗」と「ネット」を使い分け。

インナーウェアの購入先を聞いてみると、最も多かったのが「ショッピングセンター」で54.0%、次いで「インターネット通販」50.7%、「カタログ通販」27.8%、「ファッションビル」14.8%が続きました。年代別でみると、20代は「ショッピングセンター」「ファッションビル」「駅ビル」と答えた人の割合が全体を上回り、「インターネット通販」や「カタログ通販」は平均を下回りました。20代女性は他の年代に比べて店舗で購入する人が多いようです。

◆購入時のポイントは「価格」「着け心地」「デザイン・シルエット」「素材の質感」。

インナーウェアを購入する時、何を重視するか聞いてみました。結果は1位「価格」63.2%、2位「着け心地の良さ」39.3%、3位「デザイン・シルエット」34.0%、4位「素材(生地)の質感」27.5%の順。年代別の特徴を見ていくと、20代は8割以上で「価格」を重視、また「デザインやシルエット」「カラー」「好みの色や柄」といった見栄えを重視する傾向が強いことがわかりました。50代では「体型をきれいに見せられること」を重視する人が他の年代よりも多く見られ、60代になると「価格」を挙げる人が44.8%と半数を切り、「楽に着けられること」「身体を締め付けないこと」「」「縫製や仕立ての良さ」を重視する人の割合が他の年代に比べて多いことがみえてきました。

◆インナーウェアに求めるイメージは「シンプル」「ナチュラル」「良質な」「清潔感」「上品」・・・

インナーウェアを選ぶ際に重視するイメージを尋ねました。上位の結果は「シンプル」55.4%、「ナチュラル」38.0%、「良質な」30.5%、「清潔感がある」28.0%、「上品」21%となりました。年代別で見ていくと、20代は「かわいい」を挙げた人が最も多く55.7%、その他「大人っぽい」や「セクシー」を選んだ人の割合が平均より高くなりました。60代では「シンプル」を挙げた人の割合が最も高く63.8%、その他には「楽そう」「軽やか」を選んだ人が平均を上回りました。

◆4人に3人は「機能性」を重視して購入。

自分のインナーウェアを購入する際、「デザイン性」と「機能性」どちらを重視して選ぶか尋ねると、最も多かったの回答が「どちらかというと機能性を重視して選ぶ」の58.3%、「機能性を重視して選ぶ」18.5%を加えると全体の76.8%が「機能性」を重視して選んでいることが明らかになりました。ただし20代に限ってみると、デザインを重視して選ぶ人と機能性を重視して選ぶ人の割合が拮抗する結果に。また50代60代では機能性を重視する人の割合が全体平均を上回る結果になりました。

◆今後のインナーウェア購入予算、8割が現状維持。

今後インナーウェアにかける予算について尋ねると、80.1%が「今まで通りを維持していきたい」と回答。年代別でみると、20代が「今までより増やしていきたい」と答えた人が平均を7ポイント上回り、購入意欲の高い人の割合が若干多いことがわかりました。また60代は「今までより減らしていきたい」と答えた人が平均を6ポイント弱上回っており、購入意欲が低い人の割合が若干多く見られました。

◆4割弱がブラとショーツをセット買い、20代では8割以上。

ブラジャーとショーツを購入する際、セット、単品どちらで買うかを聞いてみました。結果は「セット」派は38.9%(「必ずセットで買う」13.2%と「どちらかといえばセットで買う」25.7%の合計)、「単品」派は44.6%(「どちらかといえば単品で買う」28.5%と「必ず単品で買う」16.1%の合計)で単品派が上回りました。ただし年代別で見ると、20代では「セット」派が80.8%でほとんどの人がセットで購入していることがわかりました。また30代も「セット」派が56.7%と平均を上回っています。その後年代が上がるにつれてセット派は減少し、60代ではわずか6.9%にまで減少しました。

◆2人に1人が「自分の好きな下着をつけている時は気分がいい」。

ここからは、インナーウェアに関する項目を提示して、あてはまる項目を選んでもらいました。
「自分の好きな下着を着けているときは気分がいい」にあてはまる人は全体の49.5%。年代別では、20代が62.6%と全体を大きく上回り、自分のお気に入りの下着を着けることで気分を上げていることが想像できます。

◆年代が上になるほど「肌にやさしい天然素材の下着が好き」。


「肌にやさしい天然素材の下着が好き」にあてはまる人は全体の42.7%。年代別でみると、20代は28.6%で最も低く、その後年代が上がるにつて増えていき、50代では53.1%、60代では54.3%という結果になりました。

◆4人に1人は「寝る時もブラジャーを着用」

「寝る時もブラジャーをつけて寝る」にあてはまる人は全体の23.0%。年代別で見てもさほど大きな差は見られませんでした。

◆「下着類は人から見えなくてもこだわっている」21.5%。

「下着類は人から見えなくてもこだわっている」にあてはまる人は全体の2割。年代別では20代が30.5%、60代が26.7%で他の年代よりこだわっている人の割合が多いことがわかりました。

◆「ブラジャーやショーツはバーゲンやセールで購入したものが多い」4人に1人。

「ブラジャーやショーツはバーゲンセールで購入したものが多い」と答えた人は全体の26.6%。年代別では20代が31.0%と最も多く、次いで30代の29.1%が続きました。60代は18.1%で平均を大きく下回りました。

◆26.5%が「ブラジャーやパンツに何となく1軍2軍がある」。

「ブラジャーやパンツに何となく1軍2軍がある」と回答した人は全体の26.5%。年代別では20代が35.5%と平均を9ポイント上回りました。一方60代は13.8%と平均のおよそ半分という結果になりました。

◆20代は「洋服を選ぶような感覚で下着のコーディネイトを楽しむ」「出来るだけ胸を大きく見せる下着をつける」人の割合が高い。

「洋服を選ぶような感覚で下着のコーディネイトを楽しむ」と答えた人は全体では10.1%と少数ながら、20代だけでみると18.7%に増加。また「出来るだけ胸を大きく見せる下着をつける」と答えた人は全体では9.5%と1割弱に留まりましたが、20代では17.7%と平均を大きく上回る結果に。20代は他の年代に比べて自分を魅せるアイテムとして下着をとらえていることがわかりました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ベルメゾン生活スタイル研究所]
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