訪日旅行での体験についての調査(「中国人」「タイ人」「アメリカ人」対象) 

2016年07月05日
マクロミルは、東アジア・東南アジア・欧米のそれぞれで最も訪日外国人数が多い「中国人」「タイ人」「アメリカ人」を対象に、訪日旅行での体験について調査してみました。

調査は、20~69歳で、1年以内にプライベートで日本旅行をした中国人・タイ人・アメリカ人を対象に実施。調査期間は2016年6月3日(金)~6月17日(金)。有効回答数は1,200人。

【調査Topics】

・訪日旅行、インバウンド消費の平均額は中国人40万円、タイ人18万円、アメリカ人46万円。消費最高額は中国人(20代男性)の795万円。

・訪日外国人が好むのはスカイツリーよりも東京タワー!富士山は定番スポット!?<国別特徴>中国人は銀座好き、タイ人は札幌へ、アメリカ人で特徴的なのは広島訪問。

・外国人に人気の体験1位「日本食」、2位「自然・景勝地観光」、3位「温泉・銭湯」。昔ながらの日本文化体験が上位を占める中、10位に「オタク文化観光」がランクイン。

・日本は「また来たい国」!訪日旅行に「満足した」94%。ほぼ全員が「日本にまた訪れたい」。1年以内の再訪希望者も67%。


【調査結果】

【1】訪日旅行、インバウンド消費の平均額は中国人40万円、タイ人18万円、アメリカ人46万円。消費最高額は中国人(20代男性)の795万円。


日本へ旅行したことのある中国人・タイ人・アメリカ人に対し、渡航費を除く訪日旅行で実際に使った総額を聞いたところ、平均額は中国人395,195円、タイ人176,041円、アメリカ人459,935円でした。また、回答者全体の中で最も使用額が多かったのは、中国人(20代男性)の795万円でした。
 ※回答は現地通貨(中国元、タイバーツ、アメリカドル)によるもの。調査実施時のレート1元=15.90円、1バーツ=2.970円、1ドル=104.6円で日本円に換算)

【2】訪日外国人が好むのはスカイツリーよりも東京タワー!富士山は定番スポット!?<国別特徴>中国人は銀座好き、タイ人は札幌へ、アメリカ人で特徴的なのは広島訪問。

日本で訪れた都市・観光地について尋ねたところ、1位は「富士山」で全体の42%が訪れていました。国別でみても、中国人43%、タイ人48%、アメリカ人36%とどの国においても多くの観光客が訪問していることがわかります。2013年に世界文化遺産に登録されたこともあり、観光地として定番化していることがうかがえます。

2位は「東京タワー」で39%が訪問。一方、「東京スカイツリー」は8位(23%)にとどまりました。2013年に電波塔としての役割を「東京スカイツリー」に譲った「東京タワー」ですが、観光地としてはまだまだ現役のようです。

また、国別にみてみると、それぞれ訪れている観光地・都市の特徴が異なることがわかります。

中国人は4位に「銀座」(34%)がランクイン。タイ人の10位、アメリカ人の16位という結果を大きく上回り、中国人の銀座好きがうかがえます。

タイ人は3位に「札幌」(35%)が入りました。中国人では10位、アメリカ人では7位です。北海道全体に訪問した人の割合も、中国人33%、アメリカ人44%に対し、タイ人は57%と訪日タイ人の半数以上が北海道を訪れていました。タイは降雪がないため、雪の降る地域が人気なのでしょうか。

一方、アメリカ人で特徴的な点は、7位に「広島」(17%)がランクインしている点です。中国人では28位、タイ人では22位と訪日外国人の観光地として定番とは言い難い広島ですが、アメリカ人の関心が高い地であると言えそうです。

【3】外国人に人気の体験1位「日本食」、2位「自然・景勝地観光」、3位「温泉・銭湯」。昔ながらの日本文化体験が上位を占める中、10位に「オタク文化観光」がランクイン。

直近の訪日旅行で体験した内容を聞いたところ、1位「日本食を食べる」57%、2位「自然・景勝地観光」51%、3位「温泉・銭湯入浴」35%でした。「旅館への宿泊」や「四季の体験」など、日本の昔ながらの文化や風習の体験が上位を占める中、10位には「オタク文化で有名な地を訪問」24%が入りました。“オタク文化”は、外国人が体験したい日本文化として受容されているようです。

【4】日本は“また来たい国”!訪日旅行に「満足した」94%。ほぼ全員が「日本にまた訪れたい」。1年以内の再訪希望者も67%。

直近の訪日旅行の総合的な満足度を尋ねたところ、「満足」と回答した方は全体の94%(中国人90%、タイ人97%、アメリカ人94%)にのぼりました。

また次回日本を訪れたいかについては、100%に近い方が「また訪れたい」と回答。1年以内に再訪問したいと答えた方も全体の67%(中国人58%、タイ人81%、アメリカ人61%)にのぼりました。

日本では2006年に「観光立国推進基本法」が成立し、国をあげて「観光立国」実現に取り組んでいますが、今回の調査では訪日外国人の高い満足度・再訪問意向が判明しました。高い水準で“オモテナシ”ができているといえそうです。


【調査概要】
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域:(1)中国 (2)タイ (3)アメリカ
調査対象:
 (1)20~69歳の男女で、1年以内にプライベートの旅行で日本に訪れたことのある中国人(マクロミルモニタ会員)
 (2)20~69歳の男女で、1年以内にプライベートの旅行で日本に訪れたことのあるタイ人(マクロミル提携モニタ)
 (3)20~69歳の男女で、1年以内にプライベートの旅行で日本に訪れたことのあるアメリカ人(マクロミル提携モニタ)
割付方法:中国人、タイ人、アメリカ人を400名ずつ回収 / 合計1,200サンプル
調査期間:
 (1)2016年6月3日(金)~6月17日(金)
 (2)2016年6月3日(金)~6月14日(火)
 (3)2016年6月3日(金)~6月16日(木)

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