男性の家庭進出に関する調査(20~49歳の3歳以上の子供がいる男女対象) 

2016年07月08日
NPO法人tadaima!は、ワーママにとってより忙しい季節となる夏休みを前に、2016年6月、「男性の家庭進出に関する調査」を実施しました。
【期間:2016年6月2日~22日/対象:全国20~49歳の3歳以上の子供がいる男女計1000名】

 女性活躍推進法の施行から3ヶ月、女性の社会進出とともに、男性の家庭進出へのニーズはますます高まっています。先日、生活情報誌『サンキュ!』では、家事(料理・掃除・洗濯・片付け・育児)を手伝いでなく主体的に担う新しいパパ像を「うちパパ」と名づけるなど、流れは確実に大きくなっています。男性の家庭進出の現状理解・課題抽出を意図した今回の調査でも、単純に妻の手伝いをするという範囲を超えて、男性も積極的に家のことをこなしていくという、あきらかに従来のものとは異なる新しい時代の訪れを予感させる内容となりました。

 実際に今回の調査では、「毎日家事をする」夫はなんと3人に1人。「男性も家事は当たり前」と答えたのは2人に1人。男性も女性同様に生活力を身に付け、家庭進出する時代へ確実に移りつつあり、夫婦で家事を分担するのは当たり前という意識が広く社会的に芽生えはじめていることが、あらためて浮き彫りになりました。

【調査結果まとめ】

■男性の家庭進出のきざし - 「うちパパ」の出現
・女性が社会進出する一方男性も家庭進出する時代へ!「毎日家事をする」パパは3人に1人。「男性も家事は当たり前」は2人に1人。
・「罪悪感」はもう古い?「ママへの思いやり」がイマドキ「うちパパ」のモチベーション。家事をする理由のトップ3は「好き・得意だから」「妻に喜んでもらいたい」「妻の自由な時間を増やすため」。

■うちパパの家庭の実態はどうなっている?
・一番参加率の低い家事は料理! パパが参加している家事は、片付け、掃除、洗濯、育児、料理、の順。
・パパは料理で貢献する気満々。でもママはやめてほしいと思っている。パパが答える「手伝いたい家事」ナンバーワンは料理。ママが答える「手伝ってほしくない」家事ナンバーワンも料理。

■パパ・ママ間に発生している家事意識のギャップ
・ ママが答える「パパの料理への不満」 トップ3は、片付けをしない、邪魔になる、段取りが悪い。
・ママがパパに期待している料理は、特別なご馳走よりも「日常の助けとなる家庭料理」。

【調査結果】

■男性も家庭進出する時代へ!「毎日家事をする」パパは3人に1人。「男性も家事は当たり前」は2人に1人。
パパ側に、「どのくらいの頻度で家事をしているか」と聞いたところ、「ほぼ毎日」が28.0%と、約3人に1人のパパが毎日何らかの家事を行っていると回答しています。その他の回答を見ても、1 週間に1 回以上家事に携わるパパの割合は73.8%と非常に高い結果がでています。さらに「男性も日常的に家事をするのは当たり前だと思う」に対して「非常にそう思う」「そう思う」との回答が48.6%、約2 人に1人の割合となっています。

■「ママへの思いやり」がイマドキ「うちパパ」のモチベーション
家事をする理由のトップ3 は「好き・得意だから」「妻に喜んでもらいたい」「妻の自由な時間を増やすため」。嫌々こなすのではなく、「家族のために」家事に時間を費やすという意識が目立ちます。

■一番参加が低い家事は料理!
パパ側に家事の中で日常的に参加しているものを聞いたところ、片付け、掃除、洗濯、育児、料理という結果になり、一番参加率が低いのが「料理」という結果に。

■パパが答える「手伝いたい家事」ナンバーワンは料理。ママが答える「手伝ってほしくない」家事ナンバーワンも料理。
パパ側に「手伝いたい家事」を聞いたところ、料理、掃除、育児、片付け、洗濯の順となり、「料理」がもっとも手伝いたい家事であることがわかりました。一方で同じくママ側に「夫に手伝って欲しくない家事」を聞いたところ、料理、洗濯、掃除、片付け、育児と、「料理」がトップとなり、パパ側とは逆の見解を持っていることが浮き彫りになりました。パパは料理で貢献する気持ちが比較的強いものの、ママはあまり望んでいないと思っていることが伺える結果となっています。

■ママが答える「パパの料理への不満」トップ3 は、「片付けをしない」「邪魔になる」「段取りが悪い」
一方でママ側に、「夫が料理をした際に、どのようなことが不満だったか」を聞いたところ、「片付けをしない」、「邪魔になる」、「段取りが悪い」、という声が上位に上がる結果になり、パパ側が料理で妻に貢献したいと自負しているのに対し、ママ側の不満がうかがえる結果となりました。特に、味ではなく、片付けや段取り、費用といった側面が、「手伝って欲しくない」という気持ちの背景にあると考えられます。

■ママがパパに期待している料理は、特別なご馳走よりも「日常の助けとなる料理」。
また、「夫が今後、どのような料理をつくれるようになって欲しいと思うか」を聞いたところ、「普段の家庭料理」、「家族が喜ぶ料理」、「手早く時間をかけずに作れる料理」となり、特別なものや凝ったものというよりも、日常の助けとなるような料理を期待していることがうかがえます。

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