「家飲み」に関する意識調査 

2016年07月13日
アサヒグループホールディングスの、アサヒグループホールディングス生活者未来研究部門は、2016年6月29日(水)~7月5日(火)にインターネットで、「家飲み」に関する意識調査を実施し、2,854人の有効回答を得ました。その結果から、下記のような傾向があることが分かりました。

【調査結果サマリー】

■ 8割近くが「週2回以上は家飲み」-家計不安が解消されず、家飲み頻度が高まる!?

■ 「週4回以上」家飲みする人は、昨年よりも5%も高い54.7%

■ 1カ月間の家飲み代の相場は「5,000円未満」-年代と共に出費がかさむ

■ 家飲みでは「缶ビール・発泡酒」に高い支持 -平日は「ノンアルビール」という声も

■ 「缶チューハイ」「ハイボール」など、夏場はシュワシュワな喉越しの「炭酸系」も


【調査結果】

Q.家飲み(自宅での晩酌・飲酒)」の頻度は?
 ⇒ 8割近くが「週2回以上は家飲み」
 ⇒ 「週4回以上」家飲みする人は、昨年よりも5%も高い54.7%

N=2,854人

日ごろ、皆さんはどの位の頻度で「家飲み」をしているのか、聞いたところ、「ほぼ毎日」と回答した人が最も多く38.3%でした。さらに「週2~3回」(21.6%)、「週4~5回」(16.4%)が続き、全体の8割近くの人びとが「週2回以上」の頻度で「家飲み」を楽しんでいることが明らかとなりました。性別で「週4回以上」という声を見てみると、女性回答では47.7%でした。その一方、男性回答では女性よりも13%以上も高い61.1%を数え、男性の家飲み頻度の高さがうかがえます。

この7年間の「家飲み」頻度の推移を見てみると、「週4回以上」という声は、東日本大震災が発生した2011年で54.9%、消費税8%が導入された2014年で56.1%と他の年に比べて高い数値を示し、財布の紐の引き締め意識が高まると「家飲み」の頻度も増加するという傾向が見られます。今年は昨年よりも5%も高い54.7%を数え、消費税10%導入の先送りが発表されたとはいえ、各家庭における家計の不安が一向に解消させていないことがうかがえます。

Q.1カ月間にかかる家飲みの予算は?
 ⇒ 6割以上の人が「5,000円未満」
N=2,729人

1カ月間の家飲み代(お酒の購入代)を聞いたところ、「2,000~3,000円未満」と回答した人が最も多く13.3%でした。次に「1,000~2,000円未満」(13.2%)、「1,000円未満」(13.2%)、「4,000~5,000円未満」(12.5%)が続き、全体の6割以上の人びとが「(1カ月間の家飲み代が)5,000円未満」であることが明らかとなりました。ビールなら350ml缶の約1箱(24缶)、発泡酒なら500ml缶の約1箱にほぼ相当する金額といえ、晩酌が日課の人なら1日約1本程度の消費量と言えそうです。外飲みと比べると、かなり家計に優しいものであることがうかがえます。
その反面、「10,000円以上」という声も16.3%を数えました。特に「3,000円未満」(20代=52.0%)と回答した人は20、30代に多かった一方、「10,000円以上」(60代=22.0%)という声は40代以上に目立ち、年代と共に1カ月間の家飲み代が増す傾向にあることがわかります。

Q.家飲みでよく飲むお酒は?
 ⇒ 家飲みでは「缶ビール・発泡酒」に高い支持 -平日は「ノンアルビール」という声も
 ⇒ 「缶チューハイ」「ハイボール」などの「炭酸系」も

N=2,796人

「家飲み」でよく飲むお酒は?
1 缶ビール    71.4%
2 缶の発泡酒・新ジャンル    53.8%
3 缶チューハイ・サワー    45.2%
4 ワイン    36.0%
5 焼酎    28.4%
6 日本酒    22.2%
7 ウイスキー    14.8%
8 ハイボール(ウイスキー+炭酸)    12.2%
9 手作りチューハイ・サワー(焼酎と割って)    9.1%
10 ノンアルコールビール    9.0%

「家飲み」でよく飲むお酒を聞いたところ、人気ナンバーワンは「缶ビール」(71.4%)でした。「外食の時は、見たことのないお酒をチャレンジする事が多いですが、家飲みでは缶ビールが主」(女性40代、静岡県)など、安心して飲める「缶ビール」が大定番という声。自由回答の中には「外飲みでは生ビールがメイン」」(男性50代、大阪府)、「外では瓶ビールを飲みますが、家では重たいので缶オンリー」(女性30代、千葉県)など、家飲みは「缶」、外飲みは「生」または「瓶」という声が多く、同じビールでも容器のスタイルに違いが見られました。

「私は糖質カットの発泡酒を飲んでいる。何かお祝いや記念日のときにはビールを購入する」(女性40代、宮城県)など、2位は「缶の発泡酒 ・新ジャンル」(53.8%)でした。日ごろは経済面から「発泡酒・新ジャンル」を主流としながらも、特別な日や週末などには「ビール」を飲むという人もいました。さらに「翌日仕事の時はノンアルコールビールで、翌日休みのときは発泡酒が多い」(男性40代、福岡県)など、10位にも「ノンアルコールビール」(9.0%)が挙げられ、ビールはもちろん、ビールテイストの飲料にも高い支持が寄せられました。

「ビール」「ビールテイスト飲料」以外で、人気の高かったのは3位の「缶チューハイ・サワー」(45.2%)でした。「ビールを少し飲んだ後はチューハイへ」(女性50代、山口県)など、「とりあえず缶ビール・発泡酒」で喉を潤した後は「缶チューハイ」へ移行するという声。さらに「夏はハイボールをゴクゴクと」(女性40代、静岡県)など、8位に「ハイボール(ウイスキー+炭酸)」(12.2%)、9位にも「手作りチューハイ・サワー(焼酎と割って)」(9.1 %)が続きました。シュワシュワとした喉越しや、口中をさっぱりとさせる爽やかな後味の良さなど、ビールと同じく「炭酸系アルコール飲料」の人気の高さがうかがえます。また「缶チューハイ・サワー」(男性=36.6%、女性=54.8%)は圧倒的に女性支持が目立ったものの、「ハイボール(ウイスキー+炭酸)」(男性=13.0%、女性=11.3%)はやや男性が上回り、同じ炭酸系アルコール飲料でも好みに違いが見られました。以下、炭酸系以外では4位に「ワイン」(36.0%)、5位に「焼酎」(28.4%)、6位に「日本酒」(22.2%)が続きました。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女2,854人(有効回答数、男性1,493人、女性1,361人)
調査方法:インターネット
調査期間:2016年6月29日(水)~7月5日(火)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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