「働くママの気持ちと職場の理解」に関するアンケート調査(妊娠中仕事をしていたママ対象) 

2015年11月19日
森永乳業は、「働くママの気持ちと職場の理解」に関するアンケートを実施しました。

【主な調査結果】

● 妊娠中、職場の理解が「あった」人は約70%

● うれしかったことは「言葉での気遣い」や「重いものを持ったり、立ち仕事などを代わってくれた」こと

● 傷ついたことは「つらい発言があった」が最多

● 職場復帰に不安が「あった」人は約80%

● 不安の要素は「仕事、家事、育児の両立」「急な早退や休みによる仕事への影響・周囲への迷惑」


【調査結果】

妊娠中、職場の理解が「あった」人は約 70%

Q1-1. 妊娠中、職場の理解はありますか? または、ありましたか?
妊娠中に職場の理解が「あった」と答えた方は 76 人、「なかった」と答えた方は 4 人と、全体的に職場の理解は「あった」と感じた方が多い結果となりました。また、理解がある、ない「どちらも感じた」方も、28 人いました。
うれしく感じたことは「言葉での気遣い」や「重いものを持ったり、立ち仕事などを代わってくれた」

Q1-2. 妊娠中、職場でうれしかったことは?(複数回答)

妊娠中、職場でうれしかったことは、「残業をする時は、『体調は大丈夫?』とまず確認してくれた(40 歳・フルタイム)」「赤ちゃんのことを守れるのはお母さんだけだから、仕事より体優先でいいよ(31 歳・フルタイム)」など、「言葉での気遣い」が最も多く聞かれました。
次いで、「技術職なので重いものを持つことも多いが、男性が代わりに持ってくれた(37 歳・フルタイム)」「一番下っ端なので、荷物を運ぶ仕事が多かったが、先輩が他の人に『持ってあげて』と指示してくれた(22 歳・フルタイム)」など、「重いものを持ったり、立ち仕事などを代わってくれた」が挙がりました。
さらに、「引き継ぎを早めに行ってくれたので、急に休まなければならない事態に対しても、気持ちにゆとりを持つことができた(31 歳・フルタイム)」などの「業務内容や残業に対する配慮」、「切迫早産で入院した。自宅療養したあと復帰した時、一番に『無理しなくていいよ』と言ってもらえうれしかった(36 歳・フルタイム)」などの「切迫早産や体調不良による急な休みへの理解」が続きました。
「エンゼル 110 番」の電話アンケートでは特に、「職場の理解があった」と感じている方が多くいらっしゃいました。子育てをしながら働く女性が増え、妊娠中の人に気遣いのある職場が増えているのかもしれません。

傷ついたことは「つらい発言があった」が最多

Q1-3. 妊娠中、職場でつらかったことを具体的に教えてください。
(Q1-1.で「どちらも感じた」「なかった」と答えた方のみ)(複数回答)

妊娠中、職場でつらかったこととしては、約半数の人が「つらい発言があった」を挙げました。中には、「仕事を頼もうとしてちょっと声をかけてから、『妊娠してるから、だめかぁ』とわざとらしく言われるのがつらかった(33 歳・パート)」「体調が悪く休むと良い顔をされず、『だったら辞めればいいのに』と陰で言われた(29 歳・パート)」など、厳しい発言を受けたという方もいました。
次いで、「制度面や休暇などに理解がなかった」「残業などで身体がつらかった」「周囲に子育て経験者が少ない」が同数で続きました。

約 80%の人が育休を取得

Q2-1. 現在、育休中ですか? または、育休をとりましたか?
育休を取得中の人と取得した人は合計 89人で、約80%が取得しています。育休を取得していない人は 20 人で、そのうち 18 人は退職、2 人は育休を取得せずに復帰したそうです。

職場復帰に不安が「あった」人は約 80%

Q2-2. 職場復帰に不安はありますか? または、ありましたか?
(Q2-1.で「はい」と答えた方と育休を取得せずに復帰した方のみ)
職場復帰に「不安がある」人と「不安があった」人は合計72人で、約80%が「不安がある」「不安があった」と回答しています。

不安の要素は
「仕事、家事、育児の両立ができるか」「急な早退や休みによる仕事への影響・周囲への迷惑」


Q2-3. どんな不安がありますか? または、ありましたか?
(Q2-2.で「はい」と答えた方のみ)(複数回答)

職場復帰に「不安がある」「不安があった」と回答した人に、具体的にどんな不安かを聞いたところ、「仕事、家事、育児の両立ができるか」が最も多く、次いで「子どもの発熱等で保育園から呼び出しがあったり、何日も休まなければいけない状態になった時、職場の理解が得られるか(34 歳・フルタイム)」「復帰後 1 年は特に感染症にかかりやすかったり、発熱しやすいと聞いていたので、チームのメンバーに負担をかけないか心配だった(34 歳・フルタイム)」などの「急な早退や休みによる仕事への影響・周囲への迷惑」が挙がりました。
3 番目に多かったのは「保育園に入れるか」で、現代の保育園事情の厳しさが伺えます。
また、「1 年間休んだ後、自分の居場所があるか。自分の仕事を他の人が担当しているはずなので(37 歳・フルタイム)」「専門職で、現場を離れると色々なことがアップデートできていない。今は使い物にならないので、周りが困るのではないか(年齢不明・フルタイム)」など、「ブランクによる仕事の知識不足、自分の居場所」を不安に思う声も多く聞かれました。

その他では、「時短等の制度を利用するとほぼ収入がなくなるため、女性は時期がくると辞める方ばかりの状況です(36 歳・非常勤)」「病気の際の預け先がなく不安(39 歳・フルタイム)」という声がありました。
また、「配属先が変わること」への不安の声がありましたが、復職先が新しい環境になるのは、ただでさえ不安な復職に輪をかけてしまうのかもしれません。困った時に困ったと言える職場なのか、周囲の理解は得られるのかなど、妊娠する前からコミュニケーションが取れているかどうかは子育てをしながら働く方にとって大事な要素です。


【調査概要】
対象: 妊娠中仕事をしていたママ 109 人
調査方法 : 「エンゼル 110 番」に電話をしてきた方への聞き取り調査 「エンゼル 110 番」相談員によるアンケート
調査期間 : 2015 年 9 月 29 日~10 月 26 日
対象者の属性:
 「母親の年齢」20 代…23 人、30 代…71 人、40 代…14 人、不明…1 人
 「属性」第 1 子…83 人、第 2 子以上…19 人、不明…7 人
 「子どもの年齢」妊娠中…2 人、1 歳未満…65 人、1 歳…21 人、2 歳…7 人、3 歳…5 人、4 歳以上…7 人、不明…2 人
 「就業形態」正社員(フルタイム)…92 人、契約・派遣社員…6 人、パート…10 人、不明…1 名

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