海外旅行に関する意識調査(ベトナム・フィリピン・シンガポールの20~39歳男女対象) 

2016年07月22日
GMOリサーチは、GMOリサーチが提携するベトナム・フィリピン・シンガポールのモニターを対象に「海外旅行に関する意識調査」を実施いたしました。

【調査背景】

2015年の訪日観光客数は、前年比47.1%増となる約1,974万人に達しており、オリンピック・パラリンピック東京大会が開催される2020年に向けて、さらなる増加が予測されています。しかし、国・地域別に訪日観光客数を見ると、2014年から中国・韓国・台湾・香港が上位1~4位を独占しており、2015年は年間合計1,400万人以上が日本を訪れています。今後も訪日旅行者の増加が継続すると見込まれていますが、一層のインバウンド消費の拡大には東南アジア諸国からの訪日客誘致が重要だと考えられています。中でも、ベトナム(前年比:49.2%)、フィリピン(同:45.7%)、シンガポール(同:35.5%)の3ヶ国は、訪日観光客数の対前年伸び率が30%を超えており、今後もさらなる伸長が期待されています。(*)
そこでGMOリサーチは、訪日観光客が増加するベトナム、フィリピン、シンガポールの海外旅行に関する意識を探り、東南アジアからのインバウンド需要を把握するべく、3ヶ国の20代、30代のモニターを対象にアンケートを実施いたしました。
*出典:日本政府観光局(JNTO)「国籍/月別 訪日外客数(2003年~2016年)」

【調査結果】

■海外旅行の意向について

・海外旅行で行きたい場所(国・地域)を尋ねたところ、3ヶ国とも1位に「日本(ベトナム:56.4%、フィリピン:52.0%、シンガポール:64.2%)」が挙がった。またその回答数がいずれも半数を超えていることから、日本への興味関心の高さがうかがえる。

・希望する海外旅行の形態については、「ガイド付きパック旅行(自由行動あり)」という回答がベトナム(63.1%)、フィリピン(60.2%)の2ヶ国では突出しており、航空券やホテルの手配が簡単に行えることに加え、現地では言語の不安も少なく、ある程度自由が利く旅行形態が求められていることが分かる。一方、シンガポールでは「航空券とホテルを別々に自分で手配」が57.6%と最も多く、自分のスケジュールや予算に合わせて旅行をコーディネートしたいというニーズが高いことがうかがえる。


■海外旅行で不安に思うこと

・海外旅行で不安に思うことについては、3ヶ国ともに「英語の通用度(ベトナム:76.5%、フィリピン:50.3%、シンガポール:72.7%)が1位となった。 ・その他特筆すべき点として、「気候の違い」がベトナム(45.6%)、フィリピン(41.8%)の2ヶ国で4割を超えた。シンガポール(27.9%)と同様年間を通じて高温多湿であるものの、ベトナムは国内でも気候の地域差が大きいことや、フィリピンは乾季/雨季で降水量が大きく異なることから、2ヶ国は普段から気候を強く意識していると考えられる。

・また、「交通機関を問題なく利用できるか」がフィリピン(47.3%)、シンガポール(61.8%)と高く、ベトナムは22.5%に留まった。しかし、ベトナムは他2ヶ国と比べて市内の移動手段として鉄道が発達していないことから、バスやタクシー以外の交通機関の利用イメージをあまり持っていない可能性もある。

・「衛生面(ベトナム:20.4%、フィリピン:33.3%、シンガポール:64.2%)」では、シンガポールが他2ヶ国を30ポイント以上も上回る結果となった。シンガポールはゴミのポイ捨てが罰金対象であるなど、東南アジアの中でも衛生管理が行き届いていることから、衛生面への意識が高いことがうかがえる。


■訪日旅行について

・訪日経験について尋ねたところ、3ヶ国ともに「行ったことは無い(ベトナム:80.1%、フィリピン:86.4%、シンガポール:57.6%)」という回答が最も多い結果となった。 ・今後の訪日意向を尋ねたところ、「そう思う(とてもそう思う・ややそう思うを合算)」という回答がベトナム(94.0%)、フィリピン(95.6%)、シンガポール(89.7%)と、3ヶ国ともに約9割に上った。訪日経験は少ないものの、全体的に今後の訪日意向が高いことがわかる。

・訪日の際にしたいことについては、3ヶ国に共通して「日本食を食べること」(ベトナム:84.2%、フィリピン:71.8%、シンガポール:83.6%)、「自然・景勝観光」(ベトナム:72.9%、フィリピン:81.6%、シンガポール:79.4%)が上位2位となった。

・その他、ベトナムでは3位に「温泉入浴」(60.7%)が挙げられ、フィリピンは3位に「四季の体感」(63.9%)、次いで「日本の歴史・伝統文化体験」(61.9%)、シンガポールでは3位「ショッピング」(69.1%)に次いで「温泉入浴」(67.3%)、「四季の体感」(65.5%)となり、全体的に日本文化の体験に関連する項目でポイントが高い結果となった。



【調査概要】
調査テーマ:海外旅行に関する意識調査
調査地域: ベトナム・フィリピン・シンガポール
調査対象: 20~39歳の男女 計876名(ベトナム:417名、フィリピン:294名、シンガポール:165名)
調査期間: 2016年6月20日~28日
調査方法: インターネット調査(クローズド調査)

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[GMOリサーチ]
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